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公開番号2025009422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112420
出願日2023-07-07
発明の名称ワーク搬送装置、円筒研削装置及びズレ量補正方法
出願人株式会社オーシャンズ
代理人個人
主分類B24B 41/06 20120101AFI20250110BHJP(研削;研磨)
要約【課題】ワークの結晶軸と円筒研削装置の回転軸とが一致した状態でワークを主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間に自動的にクランプすることができるワーク搬送装置等を提供する。
【解決手段】ワーク搬送装置であって、ワークをクランプする一対の爪部261a、261bを備えたクランプ機構250と、前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を旋回させる旋回機構と、前記ワークの中心軸と円筒研削装置本体が有する回転軸とが一致した状態で前記円筒研削装置本体の主軸口金とテール口金との間にクランプされた前記ワークの結晶面方位を測定し、前記ワークの結晶軸の前記円筒研削装置本体が有する回転軸に対するズレ量を補正する補正値を出力するX線装置と、を備える。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
加工対象の円柱形状のワークを円筒研削装置本体まで搬送するワーク搬送装置であって、
前記ワークをクランプする一対の爪部を備えたクランプ機構と、
前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を旋回させる旋回機構と、
前記ワークの中心軸と前記円筒研削装置本体が有する回転軸とが一致した状態で前記円筒研削装置本体の主軸口金とテール口金との間にクランプされた前記ワークの結晶面方位を測定し、前記ワークの結晶軸の前記円筒研削装置本体が有する回転軸に対するズレ量を補正する補正値を出力するX線装置と、を備え、
前記円筒研削装置本体が有する回転軸をX軸とし、前記X軸に対して直交する軸をY軸とし、前記X軸及びY軸を含む平面に対して直交する軸をZ軸とした場合、
前記旋回機構は、前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を、当該クランプ機構がクランプした前記ワークの中心をとおり、かつ、前記Z軸方向に延びるθ軸を中心に前記補正値に対応する角度分、旋回させるワーク搬送装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記爪部移動機構は、前記Y軸方向に関し、前記一対の爪部を互いに接近する方向に移動させ、当該一対の爪部を前記ワークの外周面に当接させることで、当該ワークをクランプする請求項1に記載のワーク搬送装置。
【請求項3】
前記移動機構は、
前記クランプ機構を前記Z軸方向に移動させる第1移動機構と、
前記クランプ機構及び前記第1移動機構を前記Y軸方向に移動させる第2移動機構と、
前記クランプ機構、前記第1移動機構及び前記第2移動機構を前記X軸方向に移動させる第3移動機構と、を備える請求項2に記載のワーク搬送装置。
【請求項4】
前記一対の爪部は、それぞれ、当該一対の爪部が互いに接近する方向に移動した場合、前記ワークの下部に当接する第1当接部及び前記ワークの上部に当接する第2当接部を有する請求項1に記載のワーク搬送装置。
【請求項5】
前記一対の爪部は、それぞれ、前記第1当接部及び前記第2当接部として機能する、互いに向かってV字状に開いたテーパ面を有する請求項4に記載のワーク搬送装置。
【請求項6】
前記移動機構は、前記円筒研削装置本体が有する主軸とテールとの間において前記ワークの中心軸と前記円筒研削装置本体が有する回転軸とが一致するまで、前記ワークをクランプした前記クランプ機構を移動させる請求項1に記載のワーク搬送装置。
【請求項7】
前記移動機構は、さらに、前記ワークの一方の端面が前記主軸に突き当たるまで、前記ワークをクランプした前記クランプ機構を移動させる請求項6に記載のワーク搬送装置。
【請求項8】
前記一対の爪部は、前記ワークの長さの中心をクランプする請求項1に記載のワーク搬送装置。
【請求項9】
円筒研削装置本体と、
加工対象の円柱形状のワークを前記円筒研削装置本体まで搬送するワーク搬送装置と、を備えた円筒研削装置であって、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワークをクランプする一対の爪部を備えたクランプ機構と、
前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を旋回させる旋回機構と、
前記ワークの中心軸と前記円筒研削装置本体が有する回転軸とが一致した状態で前記円筒研削装置本体の主軸口金とテール口金との間にクランプされた前記ワークの結晶面方位を測定し、前記ワークの結晶軸の前記円筒研削装置本体が有する回転軸に対するズレ量を補正する補正値を出力するX線装置と、を備え、
前記円筒研削装置本体が有する回転軸をX軸とし、前記X軸に対して直交する軸をY軸とし、前記X軸及びY軸を含む平面に対して直交する軸をZ軸とした場合、
前記旋回機構は、前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を、当該クランプ機構がクランプした前記ワークの中心をとおり、かつ、前記Z軸方向に延びるθ軸を中心に前記補正値に対応する角度分、旋回させる円筒研削装置。
【請求項10】
請求項1に記載のワーク搬送装置を用いて前記円筒研削装置本体の回転軸に対する前記クランプされた前記ワークのズレ量を補正するズレ量補正方法であって、
加工対象の円柱形状のワークのトップ側端面に円筒研削装置本体の主軸口金が当接し、かつ、当該ワークのボトム側端面に前記円筒研削装置本体のテール口金が当接した状態でクランプされかつ基準位置に位置した前記ワークの結晶面方位及び前記基準位置から所定角度回転したワークの結晶面方位を測定し、前記ワークの結晶軸の前記円筒研削装置本体が有する回転軸に対するズレ量を補正する補正値を出力する測定工程と、
前記ズレ量が解消されるように前記旋回機構を制御するズレ量補正工程と、を備えるズレ量補正方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワーク搬送装置、円筒研削装置及びズレ量補正方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
円筒形状のワークを研削する円筒研削装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、結晶方位の測定方法についても知られている(例えば、特許文献2参照)。
これに対して、本発明者らは、様々な直径、様々な長さ(中心軸方向の長さ)の円柱形状のワークに対して予め定められた加工条件を満たすように所定加工(例えば、ワークの外周面の研削、平取面(OF)やV型等の切込み(ノッチ)等の追加工)を施すことができる円筒研削装置を検討した。円筒研削装置が設置された工場においては、様々な直径、様々な長さ(中心軸方向の長さ)の円柱形状のワークが保管されており、必要に応じて保管場所から取り出した該当のワークを円筒研削装置の主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間にクランプし、当該クランプしたワークに対して、予め定められた加工条件を満たすように所定加工を施すことが求められている。その際、ワークは、そのワークの結晶軸と円筒研削装置の回転軸とが一致した状態で主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間にクランプされるのが望ましい。
【0003】
そのため、従来、X線装置として結晶方位測定装置(例えば、東芝ITコントロールシステム株式会社製、型式SU-021)を用いてワークの結晶軸を測定し、この測定した結晶軸と円筒研削装置の回転軸とのズレ量を補正した後、当該補正後のワークを円筒研削装置の主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間に再クランプする作業が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-190142号公報
特開2000-266697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記ワークの結晶軸の測定、ズレ量の補正、及び再クランプは、手動で行わねばならず、作業負担が大きいという課題がある。
【0006】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ワークの結晶軸と円筒研削装置の回転軸とが一致した状態でワークを主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間に自動的にクランプすることができるワーク搬送装置、円筒研削装置及びズレ量補正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかるワーク搬送装置は、
加工対象の円柱形状のワークを円筒研削装置本体まで搬送するワーク搬送装置であって、
前記ワークをクランプする一対の爪部を備えたクランプ機構と、
前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を旋回させる旋回機構と、
前記ワークの中心軸と前記円筒研削装置本体が有する回転軸とが一致した状態で前記円筒研削装置本体の主軸口金とテール口金との間にクランプされた前記ワークの結晶面方位を測定し、前記ワークの結晶軸の前記円筒研削装置本体が有する回転軸に対するズレ量を補正する補正値を出力するX線装置と、を備え、
前記円筒研削装置本体が有する回転軸をX軸とし、前記X軸に対して直交する軸をY軸とし、前記X軸及びY軸を含む平面に対して直交する軸をZ軸とした場合、
前記旋回機構は、前記ワークをクランプした状態の前記クランプ機構を、当該クランプ機構がクランプした前記ワークの中心をとおり、かつ、前記Z軸方向に延びるθ軸を中心に前記補正値に対応する角度分、旋回させる。
【0008】
このような構成により、ワークの結晶軸と円筒研削装置の回転軸とが一致した状態でワークを主軸ユニット(主軸口金)とテールユニット(テール口金)との間に自動的にクランプすることができるワーク搬送装置を提供することができる。
【0009】
これは、ワークをクランプした状態のクランプ機構をθ軸(当該クランプ機構がクランプしたワークの中心をとおり、かつ、Z軸方向に延びている)を中心に旋回させる旋回機構を備えていることによるものである。
【0010】
また、上記ワーク搬送装置において、
前記爪部移動機構は、前記Y軸方向に関し、前記一対の爪部を互いに接近する方向に移動させ、当該一対の爪部を前記ワークの外周面に当接させることで、当該ワークをクランプしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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