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公開番号2024173051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091173
出願日2023-06-01
発明の名称研削方法
出願人株式会社トクピ製作所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B24B 53/007 20060101AFI20241205BHJP(研削;研磨)
要約【課題】高圧でのクーラント供給により目詰まりを改善し、研削作業効率の向上を図る。
【解決手段】砥石1を回転させ、研削液をかけながら、ワークWを研削する。一定数のワークWを研削するごとに、砥石1の研削面1aに対し、研削面1aに直交する方向からノズル3を通じて、7MPaを超える高圧で、クーラントを供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
砥石を回転させ、前記砥石の研削面に研削液をかけながら、ワークを研削する研削方法であって、
一定数の前記ワークを研削するごとに、前記砥石を回転させながら、前記砥石の研削面に対し、7MPaを超える高圧で、クーラントを供給する、ことを特徴とする研削方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
研削された一定数の前記ワークのうち最後に研削された前記ワークの表面粗さRaが設定値を超える場合には、ドレッシングを行う、請求項1に記載の研削方法。
【請求項3】
前記クーラントの供給は、前記クーラントを、高圧ポンプ手段を用いて圧力を調整し、前記砥石の研削面に対し、前記研削面に直交する方向から、細いノズルを通じて、砥石厚さ方向において往復移動させながら供給する、
請求項1に記載の研削方法。
【請求項4】
前記クーラントの供給は、前記ワークを研削する位置とは異なる位置で吹き付けるものであり、7Mpa~14MPaの高圧で前記クーラントを供給するものである、
請求項1に記載の研削方法。
【請求項5】
前記ワークは、ステンレス鋼製で、前記砥石は炭化ケイ素を主体とするものであり、
前記一定数は、20個前後である、
請求項1記載の研削方法。
【請求項6】
円盤状の砥石を回転させ、前記砥石の研削面に研削液をかけながら、ワークを研削する研削方法であって、
前記砥石の研削面に対しドレッシングを行った後に、一定数の前記ワークを研削するごとに、前記砥石を回転させながら、前記砥石の研削面に対し、7MPaを超える高圧で、クーラントを供給し、
研削された一定数の前記ワークのうち最後に研削された前記ワークの表面粗さRaが設定値を超える場合には、ドレッシングを行う、
ことを特徴とする研削方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、研削方法に関し、特に目詰まり改善対策に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、円盤状の研削砥石は、砥粒をバインダーで結合したものであるため、砥石の研削面(外周面)における砥粒と砥粒との間に、削りくず、砥石破片などによる目詰まりが生ずる。そして、例えば図4に示すように、砥石101の砥粒102の大きさAは、番手によって異なり18~25μm程度であるが、砥粒102と砥粒102との間隔Bや、隣り合う砥粒102の距離Cは、砥粒102をバインダーで結合したものであるため、ばらつきがある。
【0003】
そのような目詰まりが生じた場合には、研削性能を回復させるために、ダイヤモンドドレッサーなどにより目詰まりした研削面を削り取るドレッシングを行うようにしている。ドレッシングを実施すると、ドレッシング後には砥石径がわずかに減少するので、ゼロ点調整が必要となり、また、ドレッシング後には砥石の研削面が変化し、ワークの研削仕上げ面の表面性状に変化が生じたりするので、ドレッシングは避けたい作業である。それに加えて、砥石を取り外してドレッシングを行う場合、砥石の取り外し、取り付けでタイムロスが生じるので、研削作業効率向上の点からも、ドレッシングはできるだけ避けたい作業である。
【0004】
砥石の研削面の目詰まりを改善し、ドレッシング作業の頻度を少なくするために、研磨具をワークに回転接触させてワークを研磨するワーク研磨方法において、回転中の研磨具の内側から液体を染み出させながら又は/及び研磨具の外側から液体を研磨具に吹き付けながら、ワークを研磨することは知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-118130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のものでは、例えばインコネル(登録商標)などの超合金からなるワークを研削する場合、目詰まりの原因となる削りくずなどがダイヤモンド砥粒の間にしっかりと入り込んでいるので、研磨具の内側から液体を染み出させたり、外側から液体を吹き付けたりするだけでは、目詰まりを十分に改善することが困難である。
【0007】
発明者は、研磨具の内側から液体を染み出させたり、外側から液体を吹き付けたりするのではなく、砥石の研削面に対し、7MPaを超える高圧クーラントを供給するようにすれば、削りくずなどを洗い流して目詰まり状態を改善でき、ドレッサーによる削り取りをすることなく、長期間に亘って、研削能力を維持できることを知見した。
【0008】
そこで、発明者は、目詰まりを改善することについてさらに研究を重ね、一定数のワークを研削するごとに、前述したような高圧でのクーラント供給を繰り返せば、目詰まり状態を十分に改善でき、研削作業効率の向上が図れることを見出した。
【0009】
本発明は、高圧でのクーラント供給により目詰まりを改善し、研削作業効率の向上を図った研削方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る研削方法は、砥石を回転させ、前記砥石の研削面に研削液をかけながら、ワークを研削する研削方法であって、一定数の前記ワークを研削するごとに、前記砥石を回転させながら、前記砥石の研削面に対し、7MPaを超える高圧で、クーラントを供給する、ことを特徴とする。ここで、一定数とは、全く同じ数ではなく、ほぼ同じ数で、ワークや砥石の種類に応じて変化する。
(【0011】以降は省略されています)

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