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公開番号
2025009414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112411
出願日
2023-07-07
発明の名称
スリッタ装置の制御装置及び制御方法並びにコンピュータプログラム
出願人
三菱重工機械システム株式会社
代理人
弁理士法人真田特許事務所
主分類
B26D
1/22 20060101AFI20250110BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】スリッタナイフの交換の作業性を向上させることができるスリッタ装置の制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】スリッタナイフ15を有するスリッタヘッド13とスリッタヘッド13を軸上で移動させる移動装置24とを複数備え、複数のスリッタヘッド13の一部または全部を使用して走行ライン上を走行する段ボールウェブを走行方向に沿って断裁するスリッタ装置の制御装置であって、複数のスリッタヘッド13の各スリッタナイフ15の摩耗状態を推定する摩耗状態推定装置52と、新規オーダーが複数のスリッタヘッドの一部を使用して段ボールウェブWを断裁する一部使用オーダーの場合に、推定されたスリッタナイフ15の摩耗状態に基づいて、複数のスリッタヘッド13のうちスリッタナイフ15の摩耗が少ないスリッタヘッド13を自動で選択し断裁位置に自動で移動させる移動制御装置53と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円形のスリッタナイフを有し同一の軸上で移動可能なスリッタヘッドと前記スリッタヘッドを前記軸上で移動させる移動装置とを複数備え、前記複数のスリッタヘッドの一部または全部を使用して走行ライン上を連続的に走行する段ボールウェブを走行方向に沿って断裁するスリッタ装置を制御するスリッタ装置の制御装置であって、
前記複数のスリッタヘッドのそれぞれの前記スリッタナイフの摩耗状態を推定する摩耗状態推定装置と、
オーダーチェンジの際に、新規オーダーが前記複数のスリッタヘッドの一部を使用して前記段ボールウェブを断裁する一部使用オーダーの場合に、前記摩耗状態推定装置で推定された前記スリッタナイフの摩耗状態に基づいて、前記複数のスリッタヘッドのうち前記スリッタナイフの摩耗が相対的に少ないスリッタヘッドを自動で選択し、前記移動装置を制御して前記新規オーダーに応じた断裁位置に自動で移動させる移動制御装置と、を備えている
ことを特徴とする、スリッタ装置の制御装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記移動制御装置は、前記新規オーダーが前記一部使用オーダーの場合に、前記複数のスリッタヘッドのうち前記スリッタナイフの摩耗が相対的に少ないスリッタヘッドを自動で選択し前記断裁位置に自動で移動させ前記複数のスリッタヘッドの摩耗状態を均等化させる摩耗状態均等化モードと、前記複数のスリッタヘッドのうちの前記断裁位置に最も近いスリッタヘッドを自動で選択して前記断裁位置に自動で移動させる移動距離優先モードと、を実施可能に構成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項3】
前記摩耗状態均等化モードと前記移動距離優先モードとを選択できる選択スイッチを備え、
前記移動制御装置は、前記選択スイッチの選択状態に応じて、前記摩耗状態均等化モード又は前記移動距離優先モードを実施する
ことを特徴とする、請求項2に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項4】
前記移動制御装置には、前記スリッタナイフの摩耗状態が予め設定された所定摩耗状態に達するまでは、前記選択スイッチによる前記摩耗状態均等化モードと前記移動距離優先モードとの選択を許容し、前記摩耗状態が前記所定摩耗状態に達した後は、前記選択スイッチによる前記移動距離優先モードの選択を規制する操作規制部が設けられている
ことを特徴とする、請求項3に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項5】
前記移動制御装置は、前記複数のスリッタヘッドの一部を使用する場合に、使用するスリッタヘッドを自動で選択する自動選択モードと、前記使用するスリッタヘッドをオペレータが手動で選択する手動選択モードとのいずれかを設定する自動手動選択スイッチを備えている
ことを特徴とする、請求項1に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項6】
前記手動選択モードが選択されているときに、前記摩耗状態推定装置で推定された前記スリッタナイフの摩耗状態に基づいて、前記複数のスリッタヘッドのうち前記スリッタナイフの摩耗が相対的に少ないスリッタヘッドを選択して使用するようにオペレータに向けて案内する案内装置を備えている
ことを特徴とする、請求項5に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項7】
前記スリッタナイフの摩耗状態を表示する表示装置を備えている
ことを特徴とする、請求項1又は6に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項8】
前記摩耗状態推定装置は、前記スリッタナイフの使用履歴に基づいて、前記スリッタナイフの前記摩耗状態を推定する
ことを特徴とする、請求項1又は6に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項9】
前記スリッタナイフの前記使用履歴には、前記スリッタナイフの研磨回数を含み、
前記摩耗状態推定装置は、前記研磨回数が多いほど、前記スリッタナイフの摩耗量を高い値とする
ことを特徴とする、請求項8に記載のスリッタ装置の制御装置。
【請求項10】
前記スリッタナイフの前記使用履歴には、前記スリッタナイフの使用距離を含み、
前記摩耗状態推定装置は、前記使用距離が長いほど前記スリッタナイフの摩耗量を高い値とする
ことを特徴とする、請求項8に記載のスリッタ装置の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボールシートを製造するコルゲートマシンに装備され、段ボールウェブに罫入加工を行なうスリッタ装置の制御装置及び制御方法並びにコンピュータプログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
段ボールシートを製造するコルゲートマシンにおいて、製造ラインで連続的に製造される段ボールウェブは、製造ラインの最終工程付近で、スリッタ装置により、段ボールウェブの走行方向に沿って断裁(スリッティング)されて複数の丁取りがなされ、必要があれば、スコアラ装置により該走行方向に沿って罫入加工(スコアリング)が行なわれる。通常は、スリッタ装置とスコアラ装置とが組み合わされてなるスリッタスコアラ装置によって、スリッティング及びスコアリングが行われる。
【0003】
図10は、一般的なコルゲートマシンのスリッタスコアラ装置の構成を示す平面図である。図示しないシングルフェーサ及びダブルフェーサで、段繰りされた中芯の両面に表ライナ及び裏ライナが貼り合わされて形成された帯状の段ボールウェブWは、ダブルフェーサの下流側に配置されたスコアラ装置3において、段ボールウェブ走行方向Aに罫線が設けられ、続いてスリッタ装置1において、走行方向Aに沿って断裁される。その後、下流側の図示しないカッタ装置で、所定の製品長さ単位毎(通常は段ボールシート1個分に相当)に断裁されて段ボールシートとなり、図示しない積上装置に載置される。なお、ここで示すスコアラ装置3には、複数のスコアラ3aが幅方向に並んだものが2列設けられている。
【0004】
また、スリッタ装置1は、スリッタナイフ15を有する複数(この例では、5個)のスリッタヘッド13a~13e(各スリッタヘッドを区別しない場合は、スリッタヘッド13とする)を備えている。このスリッタ装置1では、全ての或いは一部のスリッタヘッド13により段ボールウェブWが走行方向Aに沿った所定の位置で断裁される。スリッタ装置1の構成を図11,12に基づいて説明する。図11は図10のX-X矢視断面図であり、図12は図11のY部拡大図である。図11に示すように、スリッタスコアラ装置の両側にフレーム10が立設されている。両フレーム10間には、段ボールウェブWの下面側に、段ボールウェブWの幅方向(段ボールウェブWの走行方向Aに対して直角方向)に向けて梁11aが架設されている。また、段ボールウェブWの上面側には、梁11aと平行して梁11bが設けられている。
【0005】
スリッタ装置1は、下面側の梁11aと、梁11aに取り付けられたガイドレール12aと、このガイドレール12aに、移動装置24によって機械幅方向に移動可能に取り付けられた複数個(図10,11では5個)のスリッタヘッド13とを備えている。各スリッタヘッド13には、薄い円板状の回転式ナイフであるスリッタナイフ15が回転可能に取り付けられている。
【0006】
スリッタ装置1は、さらに、上面側の梁11bと、梁11bに取り付けられたガイドレール12bと、このガイドレール12bに、移動装置14により機械幅方向に移動可能に取り付けられたスリッタヘッド13と同数の受けロール16とを備えている。
【0007】
下方のスリッタナイフ15と上方の受けロール16とから各ウェブ切断装置が構成されている。スリッタナイフ15と受けロール16とは、夫々ウェブ幅方向の所定の位置に移動可能であり、互いに対をなして配置される。各ウェブ切断装置のスリッタナイフ15と受けロール16との間に、段ボールウェブWを挟入することにより、段ボールウェブWを所望のウェブ幅方向位置で断裁できる。
【0008】
図12に示すように、スリッタヘッド13の上方には、段ボールウェブWの進行方向に延びて下方から段ボールウェブWを支持して段ボールウェブWの走行を案内する受台17が設けられている。スリッタナイフ15は受台17の下方に配置され、スリッタナイフ15の刃先は受台17の貫通孔を貫通して上方に突出している。
【0009】
なお、スリッタナイフ15の回転速度は、良好な断裁を行なうために段ボールウェブWの走行速度よりも十分に大きい速度に設定される。また、受けロール16の回転速度は、段ボールウェブWの走行速度を低下させないため、段ボールウェブWの走行速度と略同等でかつ若干大きい速度に設定される。
【0010】
段ボールウェブWは、回転駆動されるスリッタナイフ15によって下方から断裁される。このとき、スリッタナイフ15の刃先は、段ボールウェブWとの接触部において段ボールウェブWの走行速度よりも十分大きい周速度で回転駆動される。
(【0011】以降は省略されています)
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