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公開番号2025034917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141598
出願日2023-08-31
発明の名称断裁装置および断裁装置の制御方法
出願人株式会社ホリゾン
代理人個人,個人,個人
主分類B26D 7/18 20060101AFI20250306BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】製造コストの増加をさせずに作業者が切り屑を除去する作業を不要とする。
【解決手段】上刃10の先端10aを移動させる移動機構40と、切り屑Cを回収する回収部50と、上刃10の先端10aに向けて空気を噴射する第1ノズル部60と、回収部50の傾斜面51に向けて空気を噴射する第2ノズル部70と、第1ノズル部60または第2ノズル部70へ空気を供給する空気供給部80と、空気供給部80が第1ノズル部60に空気を供給するとともに第2ノズル部70へ空気を供給しない第1状態と、空気供給部80が第2ノズル部70に空気を供給するとともに第1ノズル部60へ気体を供給しない第2状態とを切り替える切替部90と、を備え、切替部90は、上刃10が断裁位置にある場合に第1状態となり上刃10が非断裁位置にある場合に第2状態となるように第1状態と第2状態とを切り替える断裁装置100を提供する。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
第1刃と、
所定位置に固定される第2刃と、
前記第2刃から離間した非断裁位置と前記第2刃を通過した断裁位置との間で前記第1刃の先端を移動させる移動機構と、
前記第1刃が前記非断裁位置から前記断裁位置に移動したことに応じて断裁される用紙束の切り屑を回収するとともに水平方向に対して傾斜した傾斜面を有する回収部と、
前記断裁位置に移動した前記第1刃の先端に向けて気体を噴射する第1ノズル部と、
前記傾斜面の上方から下方に向けて気体を噴射する第2ノズル部と、
前記第1ノズル部または前記第2ノズル部へ気体を供給する気体供給部と、
前記気体供給部が前記第1ノズル部に気体を供給するとともに前記第2ノズル部へ気体を供給しない第1状態と、前記気体供給部が前記第2ノズル部に気体を供給するとともに前記第1ノズル部へ気体を供給しない第2状態とを切り替える切替部と、を備え、
前記切替部は、前記第1刃が前記断裁位置にある場合に前記第1状態となり前記第1刃が前記非断裁位置にある場合に前記第2状態となるように前記第1状態と前記第2状態とを切り替える断裁装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記気体供給部は、送風部と、前記送風部から供給される気体を前記第1ノズル部または前記第2ノズル部へ導く気体流路を有し、
前記切替部は、前記気体流路に配置される弁体部を有し、
前記弁体部は、前記第1状態において前記気体供給部から前記気体流路へ導入される気体を前記第1ノズル部へ導くとともに前記第2ノズル部へ導かない第1位置に配置され、前記第2状態において前記気体供給部から前記気体流路へ導入される気体を前記第2ノズル部へ導くとともに前記第1ノズル部へ導かない第2位置に配置される請求項1に記載の断裁装置。
【請求項3】
前記弁体部は、前記第1刃または前記第1刃が固定される固定部材に連結部材を介して連結されており、前記第1刃が前記断裁位置にあるときに前記第1位置に配置され、前記第1刃が前記非断裁位置にあるときに前記第2位置に配置される請求項2に記載の断裁装置。
【請求項4】
前記切替部は、前記弁体部の位置を切り替える切替機構を有し、
前記切替機構は、前記第1刃が前記断裁位置にあるときに前記弁体部が前記第1位置に配置されるよう前記弁体部を移動させ、前記第1刃が前記非断裁位置にあるときに前記弁体部が前記第2位置に配置されるよう前記弁体部を移動させる請求項2に記載の断裁装置。
【請求項5】
前記第1刃および前記第2刃は水平方向である第1方向に沿って延びるように配置されており、
前記第1ノズル部は、前記第1刃が配置される前記第1方向の全領域のうちの一部の領域に向けて気体を噴射するとともに他の領域に気体を噴射しない請求項1または請求項2に記載の断裁装置。
【請求項6】
前記第1刃および前記第2刃は前記第1方向に沿って延びるように配置されており、
前記第2ノズル部は、前記第2刃が配置される前記第1方向の全領域に向けて気体を噴射する請求項5に記載の断裁装置。
【請求項7】
断裁装置の制御方法であって、
前記断裁装置は、
第1刃と、
所定位置に固定される第2刃と、
前記第2刃から離間した非断裁位置と前記第2刃を通過した断裁位置との間で前記第1刃の先端を移動させる移動機構と、
前記第1刃が前記非断裁位置から前記断裁位置に移動したことに応じて断裁される用紙束の切り屑を回収するとともに水平方向に対して傾斜した傾斜面を有する回収部と、
前記断裁位置に移動した前記第1刃の先端に向けて気体を噴射する第1ノズル部と、
前記傾斜面の上方から下方に向けて気体を噴射する第2ノズル部と、
前記第1ノズル部または前記第2ノズル部へ気体を供給する気体供給部と、
前記気体供給部が前記第1ノズル部に気体を供給するとともに前記第2ノズル部へ気体を供給しない第1状態と、前記気体供給部が前記第2ノズル部に気体を供給するとともに前記第1ノズル部へ気体を供給しない第2状態とを切り替える切替部と、を有し、
前記第1刃が前記断裁位置にある場合に前記第1状態となり前記第1刃が前記非断裁位置にある場合に前記第2状態となるように前記第1状態と前記第2状態とを切り替えるよう前記切替部を制御する制御工程を備える断裁装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、断裁装置および断裁装置の制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、製本物の小口辺縁部等を断裁する断裁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、断裁位置に供給された製本物に向けて断裁刃を移動させることにより、製本物の小口辺縁部を断裁することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-53779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製本物を断裁すると切り屑が発生するため、断裁刃に付着する切り屑を断裁刃から分離し、切り屑を回収することが必要となる。例えば、断裁刃に付着した切り屑に対して空気等を噴射することにより切り屑を断裁刃から分離する構成が用いられることがある。また、切り屑を回収するために、断裁刃の下方に傾斜面を設けることにより切り屑を回収部に向けて落下させる構成が用いられることがある。
【0005】
しかしながら、断裁刃の下方に落下した切り屑が傾斜面に沿って落下せずに一部が堆積してしまう場合があり、そのような場合には例えば作業者が切り屑を回収部に向けて導く作業が必要となる。また、作業者による切り屑の除去作業を無くすためには、傾斜面に沿って上方から下方に向けて定期的に空気等を噴射することが有効であるが、断裁刃に付着した空気を噴射する構成とは別に、新たに空気を噴射する構成が必要となって製造コストが増加してしまう。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、製造コストの増加をさせずに作業者が切り屑を除去する作業を不要とすることが可能な断裁装置および断裁装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る断裁装置は、第1刃と、所定位置に固定される第2刃と、前記第2刃から離間した非断裁位置と前記第2刃を通過した断裁位置との間で前記第1刃の先端を移動させる移動機構と、前記第1刃が前記非断裁位置から前記断裁位置に移動したことに応じて断裁される用紙束の切り屑を回収するとともに水平方向に対して傾斜した傾斜面を有する回収部と、前記断裁位置に移動した前記第1刃の先端に向けて気体を噴射する第1ノズル部と、前記傾斜面の上方から下方に向けて気体を噴射する第2ノズル部と、前記第1ノズル部または前記第2ノズル部へ気体を供給する気体供給部と、前記気体供給部が前記第1ノズル部に気体を供給するとともに前記第2ノズル部へ気体を供給しない第1状態と、前記気体供給部が前記第2ノズル部に気体を供給するとともに前記第1ノズル部へ気体を供給しない第2状態とを切り替える切替部と、を備え、前記切替部は、前記第1刃が前記断裁位置にある場合に前記第1状態となり前記第1刃が前記非断裁位置にある場合に前記第2状態となるように前記第1状態と前記第2状態とを切り替える。
【0008】
本発明の一態様に係る断裁装置によれば、第1刃が断裁位置にある場合には、気体供給部から第1ノズル部に気体が供給される一方で第2ノズル部には気体が供給されない第1状態となる。そのため、気体供給部が供給する気体の全量を第1刃の先端に向けて噴射して第1刃または第2刃に付着した切り屑を分離することができる。
【0009】
また、本発明の一態様に係る断裁装置によれば、第1刃が非断裁位置にある場合には、気体供給部から第2ノズル部に気体が供給される一方で第1ノズル部には気体が供給されない第2状態となる。そのため、気体供給部が供給する気体の全量を傾斜面の上方から下方に向けて噴射して傾斜面に堆積した切り屑を移動させることができる。
【0010】
本発明の一態様に係る断裁装置によれば、単一の気体供給部から供給される気体の供給先を、第1刃が断裁位置にある場合と非断裁位置にある場合とに応じて第1ノズル部または第2ノズル部に適切に切り替えることができる。そのため、製造コストの増加をさせずに作業者が切り屑を除去する作業を不要とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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