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公開番号2025009315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112232
出願日2023-07-07
発明の名称粒子線照射システム
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類A61N 5/10 20060101AFI20250110BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】都市部などの限られた敷地に粒子線照射システムを効率よく設けることができ、かつ建設コストの抑制に寄与する。
【解決手段】粒子線照射システム1は、第1建屋21と、第1建屋21とは異なる第2建屋22と、第1建屋21に設けられ、荷電粒子ビームBを加速する加速器4と、加速器4で加速された荷電粒子ビームBを導くビーム輸送ライン5,6と、第2建屋22に設けられ、ビーム輸送ライン5,6により導かれた荷電粒子ビームBを照射対象Pに照射する照射装置51とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1建屋と、
前記第1建屋とは異なる第2建屋と、
前記第1建屋に設けられ、荷電粒子ビームを加速する加速器と、
前記加速器で加速された前記荷電粒子ビームを導くビーム輸送ラインと、
前記第2建屋に設けられ、前記ビーム輸送ラインにより導かれた前記荷電粒子ビームを照射対象に照射する照射装置と、
を備える、
粒子線照射システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
道路用敷地を挟んで隣接する2つの建屋用敷地の一方に前記第1建屋が建設され、他方に前記第2建屋が建設されている、
請求項1に記載の粒子線照射システム。
【請求項3】
前記ビーム輸送ラインにおいて、前記第1建屋と前記第2建屋とを繋いでいる部分が直線状になっている、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項4】
前記ビーム輸送ラインにおいて、前記第1建屋と前記第2建屋とを繋いでいる部分が地下に設けられている、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項5】
前記加速器が設けられる加速器室の床面と前記照射装置が設けられる照射室の床面の高さが異なる、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項6】
前記加速器が設けられる加速器室の階層と前記照射装置が設けられる照射室の階層が異なる、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項7】
前記照射装置は、前記照射対象が配置されるアイソセンタに向かって前記荷電粒子ビームを出射する角度が固定され、水平方向以外の角度で前記荷電粒子ビームを出射する固定型照射装置である、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項8】
前記照射装置は、前記照射対象が配置されるアイソセンタを中心として前記アイソセンタから等距離の位置を全周に亘って移動し、前記アイソセンタに対する前記荷電粒子ビームの照射方向を変更可能な照射ノズルを備える、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項9】
前記照射装置は、前記照射対象が配置されるアイソセンタを中心として前記アイソセンタから等距離の位置を周方向に移動し、この移動する範囲が240度以下であり、前記アイソセンタに対する前記荷電粒子ビームの照射方向を変更可能な照射ノズルを備える、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
【請求項10】
前記照射装置は、前記照射対象が配置されるアイソセンタを中心として周方向に延びるスリットが形成され、前記スリットから前記アイソセンタに向かって任意の角度で前記荷電粒子ビームを出射するスリット型照射装置である、
請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、粒子線照射システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、放射線治療用の回転ガントリなどの照射装置を備えた粒子線治療設備がある。この粒子線治療設備を都市部などの限られた敷地に設けるために、1つの建屋の内部で、粒子加速器が設けられる階層と照射装置が設けられる階層を、上階と下階に分ける技術が知られている。しかし、基礎部分である地面から離れた上階に加速器または回転ガントリなどの大型な装置を設けようとすると、建屋を強固に建設する必要がある。さらに、上階と下階を繋ぐビーム輸送ラインの形状が、多くの屈曲部を有する複雑な形状となり、多数の偏向電磁石を設けなければならない。そのため、建設コストが嵩んでしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5437527号公報
特開2019-180654号公報
特開2020-779号公報
特開2021-153759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、都市部などの限られた敷地に粒子線照射システムを効率よく設けることができ、かつ建設コストの抑制に寄与することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に係る粒子線照射システムは、第1建屋と、前記第1建屋とは異なる第2建屋と、前記第1建屋に設けられ、荷電粒子ビームを加速する加速器と、前記加速器で加速された前記荷電粒子ビームを導くビーム輸送ラインと、前記第2建屋に設けられ、前記ビーム輸送ラインにより導かれた前記荷電粒子ビームを照射対象に照射する照射装置と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態により、都市部などの限られた敷地に粒子線照射システムを効率よく設けることができ、かつ建設コストの抑制に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の粒子線照射システムを示す平面図。
第1実施形態の粒子線照射システムを示す側面図。
変形例の照射装置としてのハーフガントリを示す側面図。
第2実施形態の粒子線照射システムを示す側面図。
第3実施形態の粒子線照射システムを示す側面図。
第3実施形態の照射装置としてのスリット型照射装置を示す側面図。
第3実施形態の照射装置としてのスリット型照射装置を示す正面図。
第3実施形態のビーム輸送ラインを示す側面図。
従来例のビーム輸送ラインを示す側面図。
第4実施形態の粒子線照射システムを示す側面図。
第5実施形態の粒子線照射システムを示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、粒子線照射システムの実施形態について詳細に説明する。まず、第1実施形態について図1から図2を用いて説明する。
【0009】
図1の符号1は、第1実施形態の粒子線照射システムである。この粒子線照射システム1は、治療用放射線としての炭素イオンなどの荷電粒子ビームを照射対象としての患者Pの病巣組織(がん)に照射して治療を行う所謂粒子線がん治療装置である。
【0010】
粒子線照射システム1を用いた放射線治療技術は、重粒子線がん治療技術などとも称される。この技術は、がん病巣(患部)を炭素イオンがピンポイントで狙い撃ちし、がん病巣にダメージを与えながら、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能とされる。なお、荷電粒子ビームとは、放射線のなかでも電子より重いものと定義され、陽子線、重粒子線などが含まれる。このうち重粒子線は、ヘリウム原子より重いものと定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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