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公開番号2025009037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111753
出願日2023-07-06
発明の名称メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/52 20140101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約【課題】メッシュの符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係るメッシュ復号装置200において、モード1では、動きベクトル算出部202E4は、動きベクトル残差と動きベクトル予測値とを加算して復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、動きベクトル算出部202E4は、動きベクトル残差を復号対象の頂点の動きベクトルとして出力し、動きベクトル算出部202E4は、復号順で連続のN(N≧1)個の頂点の動きベクトルのモードを同一にし、N個の頂点は、1つのグループを構成し、動きベクトル算出部202E4は、グループのサイズを示すグループサイズを算出できる制御信号をビットストリームから復号する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
メッシュ復号装置であって、
インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、
復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを取得し、前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を用いて前記復号対象の頂点の動きベクトル予測値を出力する動きベクトル予測部と、
前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、
モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、
モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力し、
前記動きベクトル算出部は、復号順で連続のN(N≧1)個の頂点の動きベクトルのモードを同一にし、
前記N個の頂点は、1つのグループを構成し、
前記動きベクトル算出部は、前記グループのサイズを示すグループサイズを算出できる制御信号をビットストリームから復号することを特徴とするメッシュ復号装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記動きベクトル算出部は、前記グループサイズとして設定可能な範囲が1から予め定めた最大値までカバーできるようにすることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項3】
前記最大値は、基本メッシュの全ての頂点の数以上であることを特徴とする請求項2に記載のメッシュ復号装置。
【請求項4】
前記動きベクトル算出部は、前記グループサイズがグループ内の頂点の数よりも大きい場合、前記グループ内の全ての頂点を1つのグループにすることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項5】
前記制御信号は、自然数又は対数であることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項6】
前記動きベクトル算出部は、前記制御信号が対数である場合、前記グループサイズを指数関数で算出することを特徴とする請求項4に記載のメッシュ復号装置。
【請求項7】
前記グループサイズとして設定可能な範囲は、固定値である、或いは、他の制御信号又はデータから算出されることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項8】
前記グループサイズとして設定可能な範囲は、前記他の制御信号又はデータから算出される場合、基本メッシュの頂点数をカバーできる2の冪乗である最小の自然数であることを特徴とする請求項7に記載のメッシュ復号装置。
【請求項9】
前記動きベクトル算出部は、所定フラグがTRUEである場合、全ての頂点の数を前記グループサイズにし、前記所定フラグがFALSEである場合、前記制御信号から算出した前記グループサイズを変更しないことを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項10】
前記制御信号は、シーケンス毎或いはフレーム毎で設定されることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、非特許文献2又は3を用いてメッシュを符号化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Khaled Mammou, Jungsun Kim, Alexis M Tourapis, Dimitri Podborski, and Krasimir Kolarov, “[V-CG] Apple’s Dynamic Mesh Coding CfP Response,” April 2022, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7.
Google Draco、2022年5月26日アクセス[Online]、https://google.github.io/draco
Jean-Eudes Marvie, Olivier Mocquard, “[V-DMC][EE4.4-related] An efficient EdgeBreaker implementation,” April 2023, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7 m63344.
“WD 3.0 of V-DMC,” April 2023, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7 N00611.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、動きベクトルの符号化効率が低いという問題点があった。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、メッシュの符号化効率を向上させることができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴は、メッシュ復号装置であって、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを取得し、前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を用いて前記復号対象の頂点の動きベクトル予測値を出力する動きベクトル予測部と、前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力し、前記動きベクトル算出部は、復号順で連続のN(N≧1)個の頂点の動きベクトルのモードを同一にし、前記N個の頂点は、1つのグループを構成し、前記動きベクトル算出部は、前記グループのサイズを示すグループサイズを算出できる制御信号をビットストリームから復号することを要旨とする。
【0006】
本発明の第2の特徴は、メッシュ復号方法であって、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する工程Aと、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを取得し、前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を用いて前記復号対象の頂点の動きベクトル予測値を出力する工程Bと、前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する工程Cと、を有し、前記工程Cにおいて、モード1では、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力し、前記N個の頂点は、1つのグループを構成し、前記グループのサイズを示すグループサイズを算出できる制御信号をビットストリームから復号することを要旨とする。
【0007】
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、前記メッシュ復号装置は、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを取得し、前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を用いて前記復号対象の頂点の動きベクトル予測値を出力する動きベクトル予測部と、 前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力し、前記動きベクトル算出部は、復号順で連続のN(N≧1)個の頂点の動きベクトルのモードを同一にし、前記N個の頂点は、1つのグループを構成し、前記動きベクトル算出部は、前記グループのサイズを示すグループサイズを算出できる制御信号をビットストリームから復号することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メッシュの符号化効率を向上させることができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係るメッシュ処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。
図3Aは、基本メッシュ及び細分割メッシュの一例を示す図である。
図3Bは、基本メッシュ及び細分割メッシュの一例を示す図である。
図4は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の機能ブロックの一例を示す図である。
図5は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のイントラ復号部202Bの機能ブロックの一例を示す図である。
図6は、Pフレームの基本メッシュの頂点とIフレームの基本メッシュの頂点との間の対応関係の一例を示す図である。
図7は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの機能ブロックの一例を示す図である。
図8は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの動きベクトル予測部202E3による復号対象の頂点のMVPの算出方法の一例を説明するための図である。
図9は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの動きベクトル予測部202E3の動作の一例を示すフローチャートを示す。
図10Aは、メッシュに対する復号順の一例を示す図である。
図10Bは、復号対象の頂点の周りにある頂点のリストの一例である。
図11は、復号済みの動きベクトル数と復号対象の頂点の周りにある頂点の数との関係を示す統計データの一例を示す図である。
図12は、Worst caseの一例を説明するための図である。
図13は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの変更例2について説明するための図である。
図14は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの変更例2について説明するための図である。
図15は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例1の機能ブロックの変更例を示す図である。
図16は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例1について説明するための図である。
図17は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のメッシュバッファ部202Cについて説明するための図である。
図18は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のメッシュバッファ部202Cについて説明するための図である。
図19は、変更例2に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例について説明するための図である。
図20は、変更例2に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例について説明するための図である。
図21は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の機能ブロックの一例について示す図である。
図22は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの機能ブロックの一例を示す図である。
図23は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの基本面分割部203A5による基本面の分割方法の一例について説明するための図である。
図24は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図25は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの機能ブロックの一例を示す図である。
図26は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの辺分割点移動部701によって基本面ABC上の辺分割点が移動されたケースの一例を示す図である。
図27は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの細分割面分割部702によって基本面内の細分割面Xに対して再度細分割が行われたケースの一例を示す図である。
図28は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの細分割面分割部702によって全ての細分割面に対して再度細分割が行われたケースの一例を示す図である。
図29は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の機能ブロックの一例について示す図である(空間領域でインター予測が行われる場合)。
図30は、変位量ビットストリームの構成の一例について示す図である。
図31は、DPSのシンタックス構成の一例について示す図である。
図32は、DPHのシンタックス構成の一例について示す図である。
図33は、空間領域でインター予測が行われる場合の参照フレームと復号対象フレームとの間の周波数の対応関係の一例について説明するための図である。
図34は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の機能ブロックの一例について示す図である(周波数領域でインター予測が行われる場合)。
図35は、周波数領域でインター予測が行われる場合の参照フレームと復号対象フレームとの間の周波数の対応関係の一例について説明するための図である。
図36は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の動作の一例を示すフローチャートである。
図37は、変形例1に係る変位量復号部206の機能ブロックの一例を示す図である。
図38は、変形例2に係る変位量復号部206の機能ブロックの一例を示す図である。
図39は、NALヘッダの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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