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公開番号2025008638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110969
出願日2023-07-05
発明の名称ガラス物品の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類C03C 23/00 20060101AFI20250109BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラスに強固に付着する堆積物を除去し得る技術を提供する。
【解決手段】
ガラス物品の製造方法は、成形済みの前記ガラス物品のガラス中間体を熱加工する熱加工工程と、前記熱加工によって前記ガラス中間体に含まれる特定成分に起因する堆積物に対してドライアイスによるブラスト処理を実施して、前記ガラス中間体から前記堆積物を除去する除去工程と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス物品の製造方法であって、
成形済みの前記ガラス物品のガラス中間体を熱加工する熱加工工程と、
前記熱加工によって前記ガラス中間体に含まれる特定成分に起因する堆積物に対してドライアイスによるブラスト処理を実施して、前記ガラス中間体から前記堆積物を除去する除去工程と、を備える、ガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記特定成分は、ケイ素(Si)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)の少なくとも1つの成分を含む、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記ガラス物品は、質量%として、B



とR

O(Rは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)を示す)とを合わせて5%以上含有する、請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記熱加工は、前記ガラス中間体の表面及び内部の少なくとも一方にレーザを照射するレーザ加工を含む、請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記ブラスト処理において、前記ドライアイスの衝突圧力は、50MPa以下である、請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス物品は、板形状を有し、
前記熱加工は、前記ガラス中間体の表面及び内部の少なくとも一方を加熱によって改質させる、請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
前記ガラス物品は、管形状を有し、
前記熱加工は、前記ガラス中間体の端部を加熱する口焼き加工を含み、
前記ブラスト処理は、前記口焼き加工によって前記ガラス中間体の内周面に付着する前記堆積物に対して、前記ガラス中間体の一方の端部の外側から、前記堆積物に向けて射出ノズルから前記ドライアイスを射出する、請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項8】
前記ブラスト処理において、前記射出ノズルの射出口と、前記射出口と対向する前記ガラス中間体の前記内周面と、を相対的に位置変化させる、請求項7に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項9】
前記除去工程は、前記管形状の第1の端部と反対側の第2の端部から、前記第1の端部に向けて気体を流す処理を含む、請求項7に記載のガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、熱加工工程を備えるガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガラス板表面の洗浄方法が開示されている。ガラス板は、溶融金属錫上でガラスリボンを板状に成形して得られる。洗浄方法は、ガラス板表面に、粒子を衝突させることによって、溶融金属錫起因のガラス板表面の異物を除去する工程を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-62349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガラスに熱加工を実施すると、ガラスに含まれる成分が蒸発してガラス表面に固体の堆積物として付着する場合がある。堆積物がガラスに強固に付着すると、粒子を衝突させただけでは、堆積物を除去することができない場合がある。
【0005】
本明細書では、ガラスに強固に付着する堆積物を除去し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で開示される技術の第1の形態は、ガラス物品の製造方法である。製造方法は、成形済みの前記ガラス物品のガラス中間体を熱加工する熱加工工程と、前記熱加工によって前記ガラス中間体に含まれる特定成分に起因する堆積物に対してドライアイスによるブラスト処理を実施して、前記ガラス中間体から前記堆積物を除去する除去工程と、を備える。
【0007】
ドライアイスによるブラスト処理では、ドライアイスの衝突及びドライアイスによる堆積物の冷却によって堆積物に亀裂を生じさせ、ドライアイスの昇華による体積変化によって堆積物をガラス中間体から剥離させることができる。これにより、ガラスに強固に付着する堆積物を除去し得る。
【0008】
本明細書で開示される技術の第2の形態は、上記第1の形態において、前記特定成分は、ケイ素(Si)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)の少なくとも1つの成分を含んでいてもよい。
【0009】
ガラス中間体に含まれるケイ素(Si)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)は、加熱工程で蒸発し易い成分である。このため、上記の特定成分に起因する堆積物を、ドライアイスによるブラスト処理によって除去することが求められるところ、ドライアイスによるブラスト処理によって効果的に除去し得る。
【0010】
本明細書で開示される技術の第3の形態は、上記第1又は第2の形態において、前記ガラス物品は、質量%として、B



とR

O(Rは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)を示す)とを合わせて5%以上含有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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