TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025007910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109634
出願日2023-07-03
発明の名称真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法、並びに、真空噴霧凍結乾燥装置
出願人大川原化工機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人,個人,個人
主分類F26B 5/06 20060101AFI20250109BHJP(乾燥)
要約【課題】真空噴霧凍結乾燥装置用に用いられる装置であって、連続式の真空凍結乾燥装置で量産される製品と同等の性能や性状等を有する少量の容器入り試験用粉末体を少ない原料で簡便に取り出すことができる、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置を提供する。
【解決手段】
液滴が真空中に噴霧されて凍結微粒子を形成する凍結微粒子形成部に連なる乾燥部10と、この乾燥部10に連なる回収部20と、を備え、乾燥部10と回収部20が、凍結微粒子形成部40とともに一つの減圧空間を形成し、乾燥部10は、凍結微粒子形成部40で形成された凍結微粒子を受ける受け台11を有し、受け台11上に凍結微粒子を載置した状態で当該凍結微粒子を乾燥させて粉末体を形成するものであり、回収部20は、受け台11上の粉末体を容器30に回収し、容器30を封栓するものである、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液滴が真空中に噴霧されて凍結微粒子を形成する凍結微粒子形成部に連なる乾燥部と、
前記乾燥部に連なる回収部と、を備え、
前記乾燥部と前記回収部が、前記凍結微粒子形成部とともに一つの減圧空間を形成し、
前記乾燥部は、前記凍結微粒子形成部で形成された前記凍結微粒子を受ける受け台を有し、前記受け台上に前記凍結微粒子を載置した状態で当該凍結微粒子を乾燥させて粉末体を形成するものであり、
前記回収部は、前記受け台上の前記粉末体を容器に回収し、前記容器を封栓するものである、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記液滴が、1~100ml/分で噴霧される、請求項1に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項3】
前記回収部は、当該回収部内で前記容器を移動させる移動部を有する、請求項1または2に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項4】
前記回収部は、その上部に前記容器を封栓する蓋体を保持する蓋体保持部を有し、前記容器を前記蓋体で封栓するために当該容器を上下移動させる昇降部を有する、請求項1または2に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項5】
前記減圧空間内に不活性ガスまたは脱湿空気を供給するガス供給部を更に有する、請求項1または2に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項6】
不活性ガスまたは脱湿空気は、滅菌されたガスであり、前記減圧空間内の圧力を10~80kPaとするように供給される、請求項5に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項7】
前記容器が、滅菌された容器である、請求項1または2に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置を用いた真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法であり、
前記凍結微粒子形成部によって形成された前記凍結微粒子を前記乾燥部の前記受け台上で乾燥させ、その後、乾燥された粉末体を前記受け台から前記回収部に配置された前記容器に投入し、前記粉末体が投入された前記容器を封栓する、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法。
【請求項9】
前記受け台は、前記凍結微粒子の載置面が傾斜するように回転する、請求項8に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法。
【請求項10】
前記粉末体が前記容器に投入された後、前記ガス供給部によって前記減圧空間内に不活性ガスまたは脱湿空気を供給し、その後、前記容器を封栓する、請求項8または9に記載の真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法、並びに、真空噴霧凍結乾燥装置に関する。更に詳しくは、真空噴霧凍結乾燥装置用に用いられる装置であって、連続式の真空凍結乾燥装置で量産される製品と同等の性能や性状等を有する少量の容器入り試験用粉末体を作製効率良く簡便に取り出すことができる、真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法、並びに、真空噴霧凍結乾燥装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、医薬品、食品、化粧品等の製造工程においては、真空噴霧凍結乾燥装置を用いて、医薬品、食品、化粧品等の原料液を真空中に噴霧して粉末状の医薬品、食品、化粧品等を得ることが行われている。上記原料液は、医薬品、食品、化粧品等の原料が溶媒または分散媒によって溶解または分散されたものであり、この原料液が真空噴霧凍結乾燥装置内の真空空間内に噴射され、凍結微粒子となる。その後、この凍結微粒子が昇華乾燥されて粉末体が得られる。
【0003】
このような真空噴霧凍結乾燥装置としては、様々報告されており、例えば、原料液が噴射される真空室と、凍結した原料を受ける棚と、を備え、この棚で凍結粒子を受けた後、棚上で凍結粒子を乾燥させる装置(例えば、特許文献1参照)や、医薬品を製造する際に用いられ、短時間で真空凍結乾燥を連続的に行うことができるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。なお、特許文献2の真空乾燥装置は、バッチ式の装置とは異なり、原料を供給しながらも医薬品等の粉末体が連続して順次製造される連続式の真空乾燥装置である。
【0004】
そして、作製された粉末状の医薬品などは、バイアル瓶などの容器に充填され、封栓することが行われ(例えば、特許文献3参照)、必要なときに再度溶解させたり、または粉末状のそのままの状態で使用されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2010/005021号公報
特許第6777350号
実用新案登録第3117063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、新たな製品など試験や開発段階では、市場で流通させる前に、保存性や効果の発現性などの評価試験を行う必要がある。つまり、凍結乾燥処理を行った後の効果の発現性、一定期間保存した後の性状や再溶解性などを確認し評価する必要がある。
【0007】
このとき、評価試験には少量のサンプルがあればよい。しかし、例えば、特許文献2に記載するような真空凍結乾燥を連続的に行うことができる真空凍結乾燥装置(真空噴霧凍結乾燥装置)は、上記のように短時間で真空凍結乾燥処理を行うことができ、実際の製品の製造時(量産時)には有用であるが、乾燥処理を筒状部で行うなどの理由により、粉末体を得るには比較的多量の原料を用意する必要がある。つまり、評価試験には少量のサンプルで十分であるが、このサンプルを得るためには、特許文献2に記載の真空凍結乾燥装置を用いた場合、上記の通り比較的多量の原料が必要となり、原料の無駄が多い。
【0008】
そこで、量産時には、特許文献2の連続式の真空凍結乾燥装置を用いることを想定しつつも、評価試験のサンプル作製時には、評価試験に必要な量だけを適切に製造することが重要であり、原料の無駄を省くことも重要となる。特に、医薬品の場合は、その原料が貴重であり高価であることが多く、このような要望は強く、できるだけ原料を無駄にすることなく(即ち、作製効率良く)必要量の評価試験用の粉末体を作製できることが望まれている。
【0009】
このようなことから、連続式の真空凍結乾燥装置で作製される製品(特に、医薬品などのように原料が貴重で高価なもの)の性能や性状等を評価するための評価試験用として少量の粉末体を製造することができる真空噴霧凍結乾燥装置、この真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置、及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法の開発が必要であった。
【0010】
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、連続式の真空凍結乾燥装置で量産される製品と同等の性能や性状等を有する少量の容器入り試験用粉末体を作製効率良く簡便に製造することができる真空噴霧凍結乾燥装置、この真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置、及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大川原化工機株式会社
真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出装置及び真空噴霧凍結乾燥装置における粉末体の取出方法、並びに、真空噴霧凍結乾燥装置
2か月前
個人
乾燥装置
6か月前
株式会社クレブ
ブーツ乾燥装置
1か月前
DIC株式会社
乾燥装置
6か月前
DIC株式会社
乾燥装置
6か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
6か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
6か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
6か月前
大東電子株式会社
傘水滴除去装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
加熱装置
6か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
2か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
5か月前
クリーン・テクノロジー株式会社
乾燥装置
1か月前
高砂工業株式会社
凍結乾燥装置
19日前
株式会社大川原製作所
乾燥システム
19日前
株式会社大川原製作所
乾燥システム
19日前
クリーン・テクノロジー株式会社
熱風式乾燥装置
1か月前
株式会社カワタ
ガス浄化装置および粉粒体処理装置
6か月前
特殊電極株式会社
塗装乾燥装置および塗装乾燥方法
1か月前
株式会社カワタ
粉粒体排出機構および粉粒体処理装置
6か月前
株式会社ショウワテクノ
コンテナ容器脱水装置
1か月前
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
乾燥装置
1か月前
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
乾燥装置
1か月前
株式会社大気社
熱風発生装置
2か月前
株式会社サタケ
穀物乾燥機の監視システム
4か月前
冨士電線株式会社
液体除去装置
6か月前
井関農機株式会社
穀粒乾燥機
7か月前
井関農機株式会社
穀粒乾燥機
5か月前
井関農機株式会社
穀粒乾燥機
7か月前
株式会社リコー
加熱装置、画像形成装置及び液体吐出装置
24日前
極東開発工業株式会社
乾燥システム
4か月前
セイコーエプソン株式会社
乾燥装置及び記録装置
13日前
協全商事株式会社
過熱蒸気を用いた乾燥システム及び乾燥方法
3か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
浴室除湿機
6か月前
株式会社大川原製作所
乾燥システムおよび乾燥方法
19日前
株式会社大川原製作所
乾燥システムおよび乾燥方法
19日前
続きを見る