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公開番号2025007832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109484
出願日2023-07-03
発明の名称ドアクローザ及びその取付方法
出願人マツ六株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類E05F 1/10 20060101AFI20250109BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ドアの意匠性や出入口付近の雰囲気を損ねることがなく、また、屈曲箇所が万一折損しても、周囲に飛び跳ねることがなく、安全性にも優れたドアクローザを提供する。
【解決手段】短冊状の弾性片から構成され、弾性片の一端部が屈曲されて戸枠Fの一側部に固定される固定部11とされる一方、弾性片の他端部が自由端とされて開き戸Dの表面D1と摺接状態で前記弾性片の弾性復元力により開き戸Dを常に閉まる方向に付勢する付勢部12とされた弾性部材10と、開き戸Dに付勢部12を跨ぐように取り付けられ、開き戸Dの表面D1における弾性部材10の摺接姿勢を案内する復元力伝達部材20と、を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
戸枠の一側部に蝶番を介して枢着された開き戸を常に閉まる方向に付勢するドアクローザであって、
重合された少なくとも2枚の短冊状の弾性片から構成され、該弾性片の一端部が前記戸枠の前記一側部に固定される固定部とされる一方、前記弾性片の他端部が自由端とされて前記開き戸の表面と摺接状態で前記弾性片の弾性復元力により前記開き戸を常に閉まる方向に付勢する付勢部とされた弾性部材と、
前記開き戸に前記付勢部を跨ぐように取り付けられ、前記弾性片の弾性復元力を前記開き戸に伝達する復元力伝達部材と、
を備えたことを特徴とするドアクローザ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のドアクローザであって、
前記弾性部材の前記自由端の先端部に、該弾性部材の長手方向に沿う方向と交差する方向に突出する係止部が設けられ、
前記復元力伝達部材は、前記開き戸が所定の全開状態のとき、前記係止部と係合するものであることを特徴とするドアクローザ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のドアクローザであって、
さらに、前記開き戸の表面に設けられ、前記弾性部材の付勢部と前記復元力伝達部材とを一体的に覆う化粧カバーを備えたことを特徴とするドアクローザ。
【請求項4】
戸枠の一側部に蝶番を介して枢着された開き戸を常に閉まる方向に付勢するドアクローザであって、
重合された少なくとも2枚の短冊状の弾性片から構成され、該弾性片の一端部が前記戸枠の前記一側部に固定される固定部とされる一方、前記弾性片の他端部が自由端とされて前記開き戸の一側面に開設された凹部内に挿脱可能に挿入された状態で前記開き戸を常に閉まる方向に付勢する付勢部とされた弾性部材と、
前記弾性部材の付勢部の挿脱を許容するスリットを有し、前記開き戸の前記凹部の開口に設けられ、前記開き戸の凹部における前記弾性部材の挿脱姿勢を案内するとともに前記弾性片の弾性復元力を前記開き戸に伝達する復元力伝達部材と、
を備えたことを特徴とするドアクローザ。
【請求項5】
請求項4に記載のドアクローザであって、
前記弾性部材の前記自由端の先端部に、該弾性部材の長手方向に沿う方向と交差する方向に突出する係止部が設けられ、
前記復元力伝達部材は、前記スリットの一端に、前記係止部の前記凹部内への進入は許容する一方で該係止部の前記凹部内からの抜脱は阻止する抜脱阻止部が設けられたことを特徴とするドアクローザ。
【請求項6】
請求項4に記載のドアクローザであって、
前記復元力伝達部材は、前記開き戸の前記凹部内に挿入可能であって前記弾性部材の少なくとも付勢方向側の面を覆うカバー部を備えたことを特徴とするドアクローザ。
【請求項7】
請求項1,2,4、5又は6のいずれか一つに記載のドアクローザであって、
前記弾性部材の固定部に取り付けられ、前記戸枠の一側部の内面に埋設されるアンカー部材をさらに備えたことを特徴とするドアクローザ。
【請求項8】
請求項4,5又は6のいずれか一つを引用する請求項7に記載のドアクローザの取付方法であって、
前記開き戸を開いた状態で、該開き戸の前記凹部の開口に前記復元力伝達部材を固定する工程と、
前記開き戸の前記凹部内に前記復元力伝達部材を介して前記弾性部材を挿入するとともに、前記復元力伝達部材に前記アンカー部材をこれら両部材に対して着脱可能な取付用治具を介して仮固定する工程と、
前記仮固定の状態を保持したまま前記開き戸を閉めて前記アンカー部材を前記戸枠の一側部の内面に埋設する工程と、
該埋設が完了したことを確認後、前記アンカー部材を押さえて前記埋設状態を維持しつつ前記開き戸を開くとともに前記取付用治具を取り外す工程と、
前記アンカー部材を前記開き戸の一側部に固定する工程と、
を含むことを特徴とするドアクローザの取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアクローザ及びその取付方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
開き戸(以下、単にドアともいう)を自動的に閉鎖する器具として、従来、シリンダ内の油圧を調節弁で加減することによりスプリングがドアに作用する力を調整し、ドアの閉まる速度を制御するようにしたドアチェッカーが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記ドアチェッカーは、ドアの上縁部に取り付けられるが、シリンダやスプリング等を内蔵するボディが大ぶりになりがちで、しかも戸枠と連結される屈曲アームを備えており、ドア表面から大きく突出するものであることから、人の目線の上方にあるとはいえ目立つため、往々にしてドアの意匠性や出入口付近の雰囲気を損ねるものであった。また、機構が複雑であるため、高価であり、ドア及び戸枠への取付作業も煩瑣であるとともに、ドアの閉まる速度の調整が面倒でもあった。
【0004】
このような従来のドアチェッカーの不都合な点を解消するものとして、例えば、特許文献2には、門扉のヒンジ間の支柱材に板状弾性体を固設し、この板状弾性体の表面を門扉の背面に当接させることで、板状弾性体の弾性力により門扉を自動的に閉鎖することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭55-152282号公報
実開平2-71800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献2に開示された板状弾性体は、門扉の支柱において上下のヒンジ間に設けられ、門扉と支柱材との間の隙間を幅広く覆うものであるため、専ら屋外に設置される門扉にあってはその遮蔽性を高めることができる点では有益であるが、特に室内用のドアに用いるには大きすぎることから、従来のドアチェッカーと同様、ドアの意匠性や出入口付近の雰囲気を損ねるものであるため、採用できなかった。
【0007】
また、板状弾性体は、ドアの開閉に伴って特定の箇所が繰り返し屈曲されるため、屈曲箇所が疲労により折損する虞がある。そして折損が生じると、板状弾性体の自由端は単に門扉の表面に接しているだけであるため、その自由端側が板状弾性体自身の弾性によって予想しない方向に飛び跳ねることになる。この結果、もしもその近くに人がいた場合、負傷させる危険性があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドアに用いた場合にドアの意匠性や出入口付近の雰囲気を損ねることがないドアクローザを提供することにある。また、本発明の他の目的は、屈曲箇所の折損が極めて生じにくく、たとえ屈曲箇所が万一折損しても、周囲に飛び跳ねることがなく、耐久性及び安全性にも優れたドアクローザを提供しようとすることにある。さらに、本発明の他の目的は、ドアクローザを容易に取り付けることができる取付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願開示のドアクローザは、戸枠の一側部に蝶番を介して枢着された開き戸を常に閉まる方向に付勢するドアクローザであって、重合された少なくとも2枚の短冊状の弾性片から構成され、該弾性片の一端部が前記戸枠の前記一側部に固定される固定部とされる一方、前記弾性片の他端部が自由端とされて前記開き戸の表面と摺接状態で前記弾性片の弾性復元力により前記開き戸を常に閉まる方向に付勢する付勢部とされた弾性部材と、前記開き戸に前記付勢部を跨ぐように取り付けられ、前記弾性片の弾性復元力を前記開き戸に伝達する復元力伝達部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
上記ドアクローザにあっては、前記弾性部材の前記自由端の先端部に、該弾性部材の長手方向に沿う方向と交差する方向に突出する係止部が設けられ、前記復元力伝達部材は、前記開き戸が所定の全開状態のとき、前記係止部と係合するものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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