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公開番号2025007370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108723
出願日2023-06-30
発明の名称天板付什器
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47B 7/02 20060101AFI20250109BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】ネスティング時において前後方向で隣り合う天板付什器同士の接触に伴う傷等の発生を抑制できる天板付什器を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る天板付什器は、床面上を移動可能な支持体と、作業面が上方を向く使用位置、及び作業面が前後方向の第1側を向く不使用位置の間で左右方向に沿う軸線回りに回転可能に支持体に支持された天板と、を備えた天板付什器である。天板付什器は、天板が前記不使用位置にあるとき、他の天板付什器と前後方向に重ね合わせ可能に構成されている。支持体には、支持体から少なくとも左右方向に突出する緩衝部材が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
床面に対して上方に延びるとともに、前記床面上を移動可能な支持体と、
作業面が上方を向く使用位置、及び前記作業面が前後方向の第1側を向く不使用位置の間で左右方向に沿う軸線回りに回転可能に前記支持体に支持された天板と、を備えた天板付什器であって、
当該天板付什器は、前記天板が前記不使用位置にあるとき、当該天板付什器の前記支持体と他の前記天板付什器の前記支持体とを左右方向で向かい合わせた状態で、当該天板付什器と前記他の前記天板付什器とを前後方向に重ね合わせ可能に構成され、
前記支持体には、前記支持体から少なくとも左右方向に突出する緩衝部材が設けられている天板付什器。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記緩衝部材は、前記支持体の外面に沿って帯状に延びている請求項1に記載の天板付什器。
【請求項3】
前記支持体は、
前後方向に延びるベース脚と、
前記ベース脚から上方に延びるとともに、左右方向の寸法が前記ベース脚よりも小さい脚柱と、を備え、
前記緩衝部材は、前記ベース脚における左右方向を向く外側面に設けられている請求項1又は請求項2に記載の天板付什器。
【請求項4】
前記緩衝部材は、
前記ベース脚の外側面のうち、左右方向の第1側を向く第1側外側面に設けられた第1側方緩衝部と、
前記ベース脚の外側面のうち、左右方向の第2側を向く第2側外側面に設けられた第2側方緩衝部と、を含んでいる請求項3に記載の天板付什器。
【請求項5】
前記緩衝部材は
前記ベース脚から前方に突出する前方緩衝部と、
前記ベース脚から後方に突出する後方緩衝部と、を備えている請求項4に記載の天板付什器。
【請求項6】
前記第1側方緩衝部、前記第2側方緩衝部、前記前方緩衝部及び前記後方緩衝部は、前記ベース脚を全周に亘って取り囲んでいる請求項5に記載の天板付什器。
【請求項7】
前記第1側方緩衝部、前記第2側方緩衝部、前記前方緩衝部及び前記後方緩衝部は、少なくとも一部同士が上下方向で同一の範囲内に位置している請求項5に記載の天板付什器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天板付什器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
床面上を走行可能なキャスタを有する一対の脚体と、作業面が上方を向く使用位置及び作業面が前方を向く不使用位置間で脚体に回転可能に支持された天板と、を備えた天板付什器が知られている。各脚体は、前後方向に延びるベース脚と、ベース脚から上方に延びる脚柱と、をそれぞれ備えている。下記特許文献1に記載された天板付什器では、天板を不使用位置にした状態で、複数の天板付什器を前後方向に重ね合わせる(いわゆる、ネスティング)ことで、保管時における省スペース化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平05-068618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の天板付什器をネスティングして保管する際、前後方向で隣り合う天板付什器のベース脚同士が左右方向で向かい合って配置される。この場合、前後方向で隣り合う天板付什器のベース脚同士の接触によって、ベース脚の表面(特に、外側面)が傷付く可能性がある。
【0005】
本発明は、ネスティング時において前後方向で隣り合う天板付什器同士の接触に伴う傷等の発生を抑制できる天板付什器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る天板付什器は、床面に対して上方に延びるとともに、前記床面上を移動可能な支持体と、作業面が上方を向く使用位置、及び前記作業面が前後方向の第1側を向く不使用位置の間で左右方向に沿う軸線回りに回転可能に前記支持体に支持された天板と、を備えた天板付什器であって、当該天板付什器は、前記天板が前記不使用位置にあるとき、当該天板付什器の前記支持体と他の前記天板付什器の前記支持体とを左右方向で向かい合わせた状態で、当該天板付什器と前記他の前記天板付什器とを前後方向に重ね合わせ可能に構成され、前記支持体には、前記支持体から少なくとも左右方向に突出する緩衝部材が設けられている。
【0007】
本態様によれば、天板付什器のネスティング作業時において、前後方向に隣り合う天板付什器の対応する支持体を左右方向で向かい合わせる際、天板付什器の緩衝部材同士を優先的に接触させ易い。そのため、支持体の外側面同士が接触することを抑制し、支持体の外側面自体が傷付くことを抑制できる。これにより、天板付什器の耐久性の向上を図ることができるとともに、天板付什器の体裁を長期に亘って維持できる。また、緩衝部材を介して支持体同士を左右方向に接触させた状態で天板付什器をネスティングできるので、ネスティング時における左右方向での収納スペースを削減できる。
【0008】
(2)上記(1)の態様に係る天板付什器において、前記緩衝部材は、前記支持体の外面に沿って帯状に延びていることが好ましい。
本態様によれば、緩衝部材が帯状に形成されることで、緩衝部材の長さを適宜調整することによって、支持体のうち緩衝部材により保護される範囲を適宜設定することができる。また、支持体の外面に対する緩衝部材の接触面積を拡大できるので、支持体に対する緩衝部材の取付安定性を確保することができる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)の態様に係る天板付什器において、前記支持体は、前後方向に延びるベース脚と、前記ベース脚から上方に延びるとともに、左右方向の寸法が前記ベース脚よりも小さい脚柱と、を備え、前記緩衝部材は、前記ベース脚における左右方向を向く外側面に設けられていることが好ましい。
本態様によれば、ベース脚のみに緩衝部材を設けた場合であっても、天板付什器をネスティングさせた際に、脚柱同士の接触を避けた上で、緩衝部材を介して対応するベース脚同士を接触させることができる。これにより、緩衝部材の設置領域を最小限に抑えることができるので、設計自由度を向上させることができる。
【0010】
(4)上記(3)の態様に係る天板付什器において、前記緩衝部材は、前記ベース脚の外側面のうち、左右方向の第1側を向く第1側外側面に設けられた第1側方緩衝部と、前記ベース脚の外側面のうち、左右方向の第2側を向く第2側外側面に設けられた第2側方緩衝部と、を含んでいることが好ましい。
本態様によれば、各側方緩衝部をベース脚における左右両側面に別々に取り付けることで、例えば緩衝部材がベース脚に被さるように取り付けられる構成に比べて、緩衝部材をベース脚に簡単に着脱することができる。これにより、組付性の向上を図るとともに、緩衝部材の破損時におけるメンテナンス性等を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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