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公開番号2025006836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107850
出願日2023-06-30
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/023 20120101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ロータ軸及び入力軸の振動を低減することができる車両用駆動装置の実現。
【解決手段】ロータ12を備えた回転電機1と、ロータ12と一体的に回転するようにロータ12に固定されたロータ軸2と、ロータ軸2と同軸上に配置され、第1ギヤを備えた入力軸3と、車輪に駆動連結される出力部材と、動力伝達機構と、ケース9と、を備え、ロータ12と第1ギヤとが、軸方向Lの異なる位置に配置され、ロータ軸2と入力軸3とが、径方向Rに嵌合する径方向嵌合部6と周方向に係合するスプライン係合部8とを介して、互いに一体的に回転するように連結され、ロータ軸2及び入力軸3は、第1軸受、第2軸受、及び、第3軸受B3によって、軸方向Lの3箇所においてケース9に対して回転自在に支持され、第3軸受B3は、軸方向Lにおけるロータ12と第1ギヤとの間であって、径方向Rに沿う径方向視で径方向嵌合部6と重複する位置に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように前記ロータに固定されたロータ軸と、
前記ロータ軸と同軸上に配置され、第1ギヤを備えた入力軸と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを備え、前記第2ギヤと前記出力部材とを駆動連結する動力伝達機構と、
前記回転電機、前記ロータ軸、前記入力軸、及び前記動力伝達機構を収容するケースと、を備え、
前記ロータ軸の軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸心に直交する方向を径方向とし、前記軸心の周りを周回する方向を周方向とし、前記軸方向における前記第1ギヤに対して前記ロータが配置された側を軸方向第1側とし、前記軸方向における前記軸方向第1側とは反対側を軸方向第2側として、
前記ロータと前記第1ギヤとが、前記軸方向の異なる位置に配置され、
前記ロータ軸と前記入力軸とが、前記径方向に嵌合する径方向嵌合部と前記周方向に係合するスプライン係合部とを介して、互いに一体的に回転するように連結され、
前記ロータ軸及び前記入力軸は、第1軸受、第2軸受、及び、第3軸受によって、前記軸方向の3箇所において前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記第1軸受は、前記ロータに対して前記軸方向第1側に配置され、
前記第2軸受は、前記第1ギヤに対して前記軸方向第2側に配置され、
前記第3軸受は、前記軸方向における前記ロータと前記第1ギヤとの間であって、前記径方向に沿う径方向視で前記径方向嵌合部と重複する位置に配置されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記径方向嵌合部は、筒状に形成された前記ロータ軸の内周面と前記入力軸の外周面とが前記径方向に接した部分であり、
前記第3軸受の内周面は、前記ロータ軸の外周面に接しており、
前記スプライン係合部は、前記径方向嵌合部に対して前記軸方向第1側に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記入力軸における、前記ロータ軸の前記軸方向第2側の端部よりも前記軸方向第2側の位置に、前記軸方向第1側を向く段差面が形成され、
前記段差面が、前記第3軸受に対して前記軸方向第2側から当接している、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記入力軸が筒状に形成され、
前記入力軸の前記径方向の内側の空間に油を供給する油供給部と、
前記入力軸の内周面と外周面とをつなぐ油路と、を更に備え、
前記油路が前記スプライン係合部と前記径方向嵌合部との前記軸方向の間に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータを備えた回転電機と、ロータと一体的に回転するようにロータに固定されたロータ軸と、ロータ軸と同軸上に配置され、第1ギヤを備えた入力軸と、車輪に駆動連結される出力部材と、第1ギヤに噛み合う第2ギヤを備え、第2ギヤと出力部材とを駆動連結する動力伝達機構と、回転電機、ロータ軸、入力軸、及び動力伝達機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(14)では、回転電機(12)のロータ(12b)と一体的に回転するように連結されたロータ軸(26)が、筒状に形成されている。そして、ロータ軸(26)に対して径方向の内側に入力軸(22a)の端部が配置された状態で、それらの軸同士がスプライン係合により一体的に回転するように連結されている。このようなロータ軸(26)及び入力軸(22a)は、ケース(18)における、回転電機(12)及びカウンタギヤ機構(22)等が収容される空間内に配置されている。ロータ軸(26)は、軸方向(特許文献1の図1における左右方向)に分かれて配置された一対のロータ軸受(28a、28b)を介して、ケース(18)に対して回転自在に支持されている。また、入力軸(22a)は、軸方向に分かれて配置された一対の入力軸受(32a、32b)を介してケース(18)に対して回転自在に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-129608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、ロータ軸と入力軸とがスプライン係合により互いに連結されていると共に、それぞれの軸が互いに異なる軸受を介してケースに支持された構成では、ロータ軸にはロータの回転による遠心力等が作用し、入力軸にはギヤの噛み合い反力等が作用するといったように、それぞれの軸に異なる荷重が作用するため、ロータ軸と入力軸とが異なる振動状態となり易い。そのため、ロータ軸の回転軸心と入力軸の回転軸心とにずれが生じ易く、当該回転軸心のずれに起因して、それぞれの軸の振動も大きくなり易かった。
【0006】
そこで、ロータ軸及び入力軸の振動を低減することができる車両用駆動装置の実現が望まれる。
【0007】
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように前記ロータに固定されたロータ軸と、
前記ロータ軸と同軸上に配置され、第1ギヤを備えた入力軸と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを備え、前記第1ギヤと前記出力部材とを駆動連結する動力伝達機構と、
前記回転電機、前記ロータ軸、前記入力軸、及び前記動力伝達機構を収容するケースと、を備え、
前記ロータ軸の軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸心に直交する方向を径方向とし、前記軸心の周りを周回する方向を周方向とし、前記軸方向における前記第1ギヤに対して前記ロータが配置された側を軸方向第1側とし、前記軸方向における前記軸方向第1側とは反対側を軸方向第2側として、
前記ロータと前記第1ギヤとが、前記軸方向の異なる位置に配置され、
前記ロータ軸と前記入力軸とが、前記径方向に嵌合する径方向嵌合部と前記周方向に係合するスプライン係合部とを介して、互いに一体的に回転するように連結され、
前記ロータ軸及び前記入力軸は、第1軸受、第2軸受、及び、第3軸受によって、前記軸方向の3箇所において前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記第1軸受は、前記ロータに対して前記軸方向第1側に配置され、
前記第2軸受は、前記第1ギヤに対して前記軸方向第2側に配置され、
前記第3軸受は、前記軸方向における前記ロータと前記第1ギヤとの間であって、前記径方向に沿う径方向視で前記径方向嵌合部と重複する位置に配置されている。
【0008】
本構成によれば、ロータ軸と入力軸とがスプライン係合部を介して係合していることにより、これら2つの軸が互いに一体的に回転するようにできると共に、ロータ軸と入力軸とが径方向嵌合部を介して連結されていることにより、これら2つの軸の回転軸心のずれを少なく抑えることができる。従って、ロータ軸と入力軸との回転軸心のずれに起因する振動を低減することができる。
また本構成によれば、ロータ軸及び入力軸が、第1軸受、第2軸受、及び、軸方向におけるロータと第1ギヤとの間であって、径方向視で径方向嵌合部と重複する位置に配置された第3軸受を介してケースに支持されているため、ロータの回転による遠心力と第1ギヤが第2ギヤから受ける反力との双方を安定的に支持することができる。従って、これらの力に起因する振動も低減することができる。
このように、本構成によれば、ロータ軸及び入力軸の振動を低減することができる。
【0009】
車両用駆動装置の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う断面図
実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う断面図の一部拡大図
実施形態に係る入力軸の軸方向に沿う軸方向視における断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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