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公開番号2025006738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107719
出願日2023-06-30
発明の名称分散剤、分散組成物、塗料組成物および硬化物
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09K 23/52 20220101AFI20250109BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】無機粒子を高濃度で含有しても低粘度で流動性に優れた分散組成物の提供。
【解決手段】無機粒子(A)、一般式(1)で表される分散剤(B)を含む分散剤、
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〔A1~A4は、独立に、一価の重合体部位(P)、-C(=O)OHまたは-CH2C(=O)OH等。(P)は、末端部位Aを有する環状エステル重合体部位であって、末端部位Aは芳香環またはアルキレンオキシ単位を含有する分子量300以下のモノアルコールに由来する構造。X1は、四価の有機残基。〕、CH3COO(R10)nR11〔nは1~10の整数、R10はオキシアルキレン基、R11はアルキル基。〕で表される有機溶媒(C)を含む有機溶媒を含む、分散組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子(A)、分散剤および有機溶媒を含む分散組成物であって、
前記分散剤が、下記一般式(1)で表される構造を有する分散剤(B)を含み、
前記有機溶媒が、下記一般式(5)で表される構造を有する有機溶媒(C)を含む、分散組成物。
JPEG
2025006738000021.jpg
50
72
〔一般式(1)中、A
1
~A
4
は、下記(A)、(B)および(C)からなる群より選択される組合せであり、
(A):A
1
~A
4
のうち2つの部位が、相互に同一または異なる一価の重合体部位(P)であり、その他2つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHである。
(B):A
1
~A
4
のうち1つの部位が一価の重合体部位(P)であり、その他3つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHである。
(C):A
1
~A
4
のうち1つの部位が一価の重合体部位(P)であり、その他2つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHであり、その他もう1つの部位が-C(=O)-Xa-Ra(但し、Xaは、-O-、またはN(Ra
2
)-である。
Raは、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数2~18のアルケニル基、炭素原子数3~18のシクロアルキル基および炭素原子数6~18のアリール基からなる群から選択される基であり、
Ra
2
は、水素原子または炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数2~18のアルケニル基、炭素原子数3~18のシクロアルキル基および炭素原子数6~18のアリール基からなる群から選択される基である)であり、
前記一価の重合体部位(P)は、末端部位Aを有する環状エステル重合体部位であって、末端部位Aは芳香環またはアルキレンオキシ単位を含有する、分子量300以下のモノアルコールに由来する構造であり、

1
は、下記一般式(2)、一般式(3)または一般式(4)で示される四価の基である。〕
JPEG
2025006738000022.jpg
48
153
〔一般式(2)中、kは1または2の整数を示す。*は、結合手を表す。〕
〔一般式(3)中、R
2
は、直接結合、-CH
2
-、-O-、-C(=O)-、-C(=O)OCH
2
CH
2
OC(=O)-、-C(=O)OCH(OC(=O)CH
3
)CH
2
OC(=O)-、-SO
2
-、-C(CF
3

2
-、式:
JPEG
2025006738000023.jpg
47
153
で表される基である。*は、結合手を表す。〕
〔一般式(4)で示される基の合計炭素原子数は4~20であって、
一般式(4)中、R
3
は、直接結合、-O-、または炭素原子数1~8の二価の炭化水素基であり、

4
、R
5
、R
6
、R
7
、R
8
およびR
9
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~8の炭化水素基であり、R
3
、R
4
、R
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記有機溶媒100質量%中、前記有機溶媒(C)を70~100質量%含有する、請求項1記載の分散組成物。
【請求項3】
前記一般式(5)中、R
10
がオキシエチレン基またはオキシ(イソ)プロピレン基である、請求項1記載の分散組成物。
【請求項4】
前記一般式(5)中、R
11
が炭素数2~4の無置換のアルキル基である、請求項1記載の分散組成物。
【請求項5】
前記末端部位Aが、芳香環単位を含有する分子量300以下のモノアルコールに由来する構造を有する、請求項1記載の分散組成物。
【請求項6】

1
が、一般式(3)または一般式(4)で示される四価の基である、請求項1記載の分散組成物。
【請求項7】
前記環状エステル重合体部位が、カプロラクトンまたはバレロラクトンに由来する構造単位を有する、請求項1記載の分散組成物。
【請求項8】
前記分散剤(B)は、酸価が25~200mgKOH/gである、請求項1記載の分散組成物。
【請求項9】
前記分散剤(B)は、重量平均分子量が1000~50000である、請求項1記載の分散組成物。
【請求項10】
無機粒子(A)は、Feを1質量%以上含む無機粒子である、請求項1記載の分散組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散剤、分散組成物、塗料組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
分散組成物を製造する際、高濃度で安定な無機粒子の分散組成物を得ることが難しいことは古くから良く知られている。例えば、微細な無機粒子を含む分散組成物では、無機粒子が高濃度になるにつれて高い粘度(粘稠)となり、分散機からの取り出しや輸送が困難となるばかりでなく、分散性が悪い場合は保存中にさらに粘度が増大(増粘)して、使用困難となる場合が多い。
【0003】
そこで、分散状態を良好に保つために一般的に分散剤が利用されている。無機粒子用の分散剤は、無機粒子に吸着する部位と、分散媒(多くは有機溶媒が用いられる)に親和性の高い部位との構造を持ち合わせ、この2つの部位のバランスで分散剤の性能は決まる。分散剤は、被分散物である無機粒子の種類や分散媒である有機溶媒の種類等に応じて種々のものが知られているが、有機溶媒に可溶であり、かつ酸性または塩基性の極性官能基を有する分散剤が一般に使用される。この場合、極性官能基が無機粒子の吸着部位となると考えられている。例えば、酸性の官能基としてカルボン酸を有する分散剤としては、特許文献1に記載の分散剤が知られている。また、塩基性の官能基としてアミンを有する分散剤としては、特許文献2に記載の分散剤が知られている。
【0004】
一方、分散組成物や塗料組成物を基材に塗布または印刷して用いる際、分散組成物や塗料組成物の構成成分として溶解力の高い有機溶媒を使用すると、基材や基材上に設けられた下地層等が有機溶媒により溶解または膨潤されてしまうという悪影響を及ぼす。この影響を回避する方法の1つとして、分散組成物の分散媒として、ポリエーテル構造やアルキル基が導入された特定のアセテート系有機溶媒等を用いることによって、基材等に対する溶解力を低減させて、基材や下地層に対する悪影響を抑制する方法がある。しかし、このようなアセテート系有機溶媒は、無機粒子に対する濡れ性や分散性に乏しいため、従来の分散剤では、無機粒子を高濃度に含有する分散組成物を製造することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-029901号公報
特表平08-507960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、アセテート系有機溶媒を分散媒に含み、無機粒子を高濃度で含有しても、低粘度で流動性に優れた分散組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、無機粒子(A)、分散剤および有機溶媒を含む分散組成物であって、上記分散剤が、下記一般式(1)で表される構造を有する分散剤(B)を含み、上記有機溶媒が、下記一般式(5)で表される構造を有する有機溶媒(C)を含む、分散組成物に関する。
【0008】
JPEG
2025006738000001.jpg
47
56
【0009】
〔一般式(1)中、A
1
~A
4
は、下記(A)、(B)および(C)からなる群より選択される組合せであり、
(A):A
1
~A
4
のうち2つの部位が、相互に同一または異なる一価の重合体部位(P)であり、その他2つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHである。
(B):A
1
~A
4
のうち1つの部位が一価の重合体部位(P)であり、その他3つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHである。
(C):A
1
~A
4
のうち1つの部位が一価の重合体部位(P)であり、その他2つの部位が、相互に同一または異なる-C(=O)OHまたは-CH
2
C(=O)OHであり、その他もう1つの部位が-C(=O)-Xa-Ra(但し、Xaは、-O-、またはN(Ra
2
)-である。
Raは、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数2~18のアルケニル基、炭素原子数3~18のシクロアルキル基および炭素原子数6~18のアリール基からなる群から選択される基であり、
Ra
2
は、水素原子または炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数2~18のアルケニル基、炭素原子数3~18のシクロアルキル基および炭素原子数6~18のアリール基からなる群から選択される基である)であり、
上記一価の重合体部位(P)は、末端部位Aを有する環状エステル重合体部位であって、末端部位Aは芳香環またはアルキレンオキシ単位を含有する、分子量300以下のモノアルコールに由来する構造であり、

1
は、下記一般式(2)、一般式(3)または一般式(4)で示される四価の基である。〕
【0010】
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2025006738000002.jpg
49
154
(【0011】以降は省略されています)

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