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公開番号
2025005561
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105777
出願日
2023-06-28
発明の名称
ラッシュアジャスタへのオイル供給構造
出願人
株式会社オティックス
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
F01L
1/24 20060101AFI20250109BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】給油路において気泡の滞留が生じた場合でもラッシュアジャスタへのオイル供給を確保し、ラッシュアジャスタの機能を維持する。
【解決手段】シリンダヘッド90に組み込まれるラッシュアジャスタ10に対してオイルを供給する構造であって、シリンダヘッド90は、ラッシュアジャスタ10が取り付けられる取付凹部93と、取付凹部93に連通する給油路94と、を備え、ラッシュアジャスタ10は、取付凹部93に内嵌されるボディ11と、ボディ11内に配置されるプランジャ12と、を備え、ボディ11は、周壁14と、周壁14を貫通してボディ周回溝15の奥面に開口する複数のボディ孔16と、を有し、複数のボディ孔16は、複数のボディ孔16のうちの1つがボディ11の外周面側において給油路94内に滞留する気泡によって覆われた状態において他のボディ孔16がオイルを受け入れ可能に、それぞれ配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シリンダヘッドに組み込まれるラッシュアジャスタに対してオイルを供給する構造であって、
前記シリンダヘッドは、前記ラッシュアジャスタが取り付けられる取付凹部と、前記取付凹部に連通する給油路と、を備え、
前記ラッシュアジャスタは、前記取付凹部に内嵌される筒状のボディと、前記ボディに対して往復摺動可能に前記ボディ内に配置される筒状のプランジャと、を備え、
前記ボディは、前記取付凹部の内周面に外周面が接触する周壁と、前記周壁の外周面の全周に亘って凹設されるボディ周回溝と、前記周壁を貫通して前記ボディ周回溝の奥面に開口する複数のボディ孔と、を有し、
複数の前記ボディ孔は、複数の前記ボディ孔のうちの1つが前記ボディの外周面側において前記給油路内に滞留する気泡によって覆われた状態において他の前記ボディ孔がオイルを受け入れ可能に、それぞれ配置されている、ラッシュアジャスタへのオイル供給構造。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記給油路における前記取付凹部よりも下流側は、袋小路状をなしている、請求項1に記載のラッシュアジャスタへのオイル供給構造。
【請求項3】
複数の前記ボディ孔は、前記周壁の周方向において180°の間隔を置いて2つ設けられている、請求項1又は請求項2に記載のラッシュアジャスタへのオイル供給構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ラッシュアジャスタへのオイル供給構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、筒状のボディと、このボディ内に往復摺動可能に配置されるプランジャと、を備えたラッシュアジャスタを開示している。ボディは、シリンダヘッドの表面に開口する取付凹部に内嵌される。ボディの周壁には、ボディ孔が貫通して形成されている。プランジャの周壁には、プランジャ孔が貫通して形成されている。ボディが取付凹部に内嵌された状態で、ボディ孔及びプランジャ孔を通してシリンダヘッドの給油路を流れる作動油(オイル)がラッシュアジャスタ内に供給される。プランジャは、ボディからの突出量を変化させる。プランジャによって支持されるロッカアームは、プランジャの突出量の変動に応じて揺動支点位置を変化させ、押圧する弁のバルブクリアランスを自動的に調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-222007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、給油路内のオイルには気泡が混入していることがある。気泡は、オイルとともに給油路内を流通する。気泡は、給油路における流れの緩やかな場所等において滞留し、大きな気泡の塊を形成することがある。ラッシュアジャスタは、このように滞留した気泡によってボディ孔が閉塞されると、オイルを内部に導入できなってしまう。この場合、ラッシュアジャスタによるバルブクリアランスの調整が適正に実行されなくなるおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、給油路において気泡の滞留が生じた場合でもラッシュアジャスタへのオイル供給を確保し、ラッシュアジャスタの機能を維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のラッシュアジャスタへのオイル供給構造は、シリンダヘッドに組み込まれるラッシュアジャスタに対してオイルを供給する構造であって、前記シリンダヘッドは、前記ラッシュアジャスタが取り付けられる取付凹部と、前記取付凹部に連通する給油路と、を備え、前記ラッシュアジャスタは、前記取付凹部に内嵌される筒状のボディと、前記ボディに対して往復摺動可能に前記ボディ内に配置される筒状のプランジャと、を備え、前記ボディは、前記取付凹部の内周面に外周面が接触する周壁と、前記周壁の外周面の全周に亘って凹設されるボディ周回溝と、前記周壁を貫通して前記ボディ周回溝の奥面に開口する複数のボディ孔と、を有し、複数の前記ボディ孔は、複数の前記ボディ孔のうちの1つが前記ボディの外周面側において前記給油路内に滞留する気泡によって覆われた状態において他の前記ボディ孔がオイルを受け入れ可能に、それぞれ配置されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、給油路において気泡の滞留が生じた場合でもラッシュアジャスタへのオイル供給を確保し、ラッシュアジャスタの機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の実施形態1のラッシュアジャスタを含む動弁装置の断面図である。
図2は、実施形態1の動弁装置の要部拡大断面図である。
図3は、図2のIII-III線相当断面を示す動弁装置の要部拡大断面図である。
図4は、実施形態1のラッシュアジャスタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のラッシュアジャスタへのオイル供給構造は、
(1)シリンダヘッドに組み込まれるラッシュアジャスタに対してオイルを供給する構造であって、前記シリンダヘッドは、前記ラッシュアジャスタが取り付けられる取付凹部と、前記取付凹部に連通する給油路と、を備え、前記ラッシュアジャスタは、前記取付凹部に内嵌される筒状のボディと、前記ボディに対して往復摺動可能に前記ボディ内に配置される筒状のプランジャと、を備え、前記ボディは、前記取付凹部の内周面に外周面が接触する周壁と、前記周壁の外周面の全周に亘って凹設されるボディ周回溝と、前記周壁を貫通して前記ボディ周回溝の奥面に開口する複数のボディ孔と、を有し、複数の前記ボディ孔は、複数の前記ボディ孔のうちの1つが前記ボディの外周面側において前記給油路内に滞留する気泡によって覆われた状態において他の前記ボディ孔がオイルを受け入れ可能に、それぞれ配置されている。
【0010】
上記構成によれば、1つのボディ孔が気泡によって閉塞状態になったとしても、他のボディ孔がオイルを受け入れ可能な状態になり得る。このように、給油路において気泡の滞留が生じた場合でもラッシュアジャスタへのオイル供給を確保し、ラッシュアジャスタの機能を維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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