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公開番号2025002946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103354
出願日2023-06-23
発明の名称蓄電モジュール
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/24 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】樹脂ケースの透湿性が低減した蓄電モジュールを提供する。
【解決手段】本開示に基づく蓄電モジュール1は、複数の電極体100と、ケース200とを備えている。ケース200は、底部210と、周側壁部220と、蓋部250と、少なくとも1つの隔壁部260とを備えている。底部210は、第2方向D2において複数の電極体100の一方側に位置している。隔壁部260は、底部210および周側壁部220と一体的に成形されている。隔壁部260は、互いに隣り合う複数の電極体100同士の間に位置している。底部210、周側壁部220および蓋部250の各々は、樹脂層Rと、バリア層Bとを有している。樹脂層Rは、樹脂組成物からなる。バリア層Bは、樹脂層Rに積層されている。バリア層Bは、樹脂層Rより低い透湿性を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に並ぶ複数の電極体と、
前記複数の電極体を収容するケースとを備え、
前記ケースは、
前記第1方向に直交する第2方向において前記複数の電極体の一方側に位置する底部と、
前記底部の外周端から前記第2方向に沿って起立し、前記複数の電極体を取り囲む周側壁部と、
前記第2方向において前記複数の電極体の他方側に位置する蓋部と、
前記底部および前記周側壁部と一体的に成形され、互いに隣り合う前記複数の電極体同士の間に位置する少なくとも1つの隔壁部とを備え、
前記底部、前記周側壁部および前記蓋部の各々は、樹脂組成物からなる樹脂層と、該樹脂層に積層され、かつ、該樹脂層より低い透湿性を有するバリア層とを有する、蓄電モジュール。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記底部は、前記樹脂層として第1樹脂組成物からなる第1底樹脂層と、前記バリア層として底バリア層とを含み、
前記周側壁部は、前記樹脂層として前記第1樹脂組成物からなる第1周側樹脂層と、前記バリア層として周側バリア層とを含み、
前記隔壁部は、前記第1樹脂組成物からなり、
前記第1底樹脂層と、前記第1周側樹脂層と、前記隔壁部とが、互いに一体的に成形されている、請求項1に記載の蓄電モジュール。
【請求項3】
前記周側壁部は、第2樹脂組成物からなる第2周側樹脂層をさらに含み、
前記周側バリア層は、前記第1周側樹脂層から見て前記ケースの外側に配置され、
前記周側バリア層は、前記第2周側樹脂層を介して前記第1周側樹脂層に接合されている、請求項2に記載の蓄電モジュール。
【請求項4】
前記周側バリア層は、前記周側壁部から露出しないように、前記第1周側樹脂層に埋没している、請求項2に記載の蓄電モジュール。
【請求項5】
前記底部は、第3樹脂組成物からなる第2底樹脂層をさらに含み、
前記底バリア層は、前記第1底樹脂層から見て前記ケースの外側に配置され、
前記底バリア層は、前記第2底樹脂層を介して前記第1底樹脂層に接合されている、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2019-106372号公報)に開示された電池ケースの収容部は、下部壁と複数(たとえば3つ、4つ、またはそれ以上)の側壁が一体化して内部に空間を形成し、下部壁に対向する開放面を有し、空間内に1つ以上(たとえば2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上)の隔壁が提供される。これにより、収容部は、空間内に配置される1つ以上の隔壁によって分離される複数の電池区画部を含む。それぞれの電池区画部には、電極組立体をそれぞれ収容できる。また、上述の電池ケースは、収容部の開放面を閉じるための蓋部をさらに含む。収容部は、ベースポリマー、およびベースポリマーに分散された無機吸湿剤を含む組成物の成形品である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-106372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、複数の電極体を収容可能な樹脂製のケースが開示されている。しかしながら当該ケースは樹脂製であるため、金属製のケースと比較して透湿性が高い。ケースの透湿性を低減させることについてはさらなる改善の余地がある。
【0005】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものであり、樹脂ケースの透湿性が低減した蓄電モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく蓄電モジュールは、複数の電極体と、ケースとを備えている。複数の電極体は、第1方向に並んでいる。ケースは、複数の電極体を収容している。ケースは、底部と、周側壁部と、蓋部と、少なくとも1つの隔壁部とを備えている。底部は、第2方向において複数の電極体の一方側に位置している。第2方向は、第1方向に直交している。周側壁部は、底部の外周端から第2方向に沿って起立している。周側壁部は、複数の電極体を取り囲んでいる。蓋部は、第2方向において複数の電極体の他方側に位置している。隔壁部は、底部および周側壁部と一体的に成形されている。隔壁部は、互いに隣り合う複数の電極体同士の間に位置している。底部、周側壁部および蓋部の各々は、樹脂層と、バリア層とを有している。樹脂層は、樹脂組成物からなる。バリア層は、樹脂層に積層されている。バリア層は、樹脂層より低い透湿性を有している。
【0007】
上記の構成によれば、底部、周側壁部、および蓋部のそれぞれに、樹脂層とともにバリア層が配置される。これにより、蓄電モジュールにおいて、ケースが主に樹脂層で構成される場合であっても、ケースの透湿性を低減できる。ひいては、樹脂ケースの透湿性が低減した蓄電モジュールが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、樹脂ケースの透湿性が低減した蓄電モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る蓄電モジュールを示す斜視図である。
実施形態1に係る蓄電モジュールを部分的に分解した分解斜視図である。
図1の蓄電モジュールをIII-III線矢印方向に見た断面図である。
図1の蓄電モジュールをIV-IV線矢印方向に見た断面図である。
図1の蓄電モジュールにおける電極体をV-V線矢印方向に見た断面図である。
図6Aおよび図6Bは、実施形態2に係る蓄電モジュールの断面図である。
実施形態3に係る蓄電モジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の各実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(【0011】以降は省略されています)

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