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公開番号
2025002346
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102454
出願日
2023-06-22
発明の名称
階段型純石英コア数モードファイバ及び光伝送システム
出願人
日本電信電話株式会社
,
国立大学法人北海道大学
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
6/036 20060101AFI20241226BHJP(光学)
要約
【課題】モード間遅延差(DMD)と伝搬損失を同時に低減することが可能な階段型純石英コア数モードファイバ及び光伝送システムを提供する。
【解決手段】階段型純石英コア数モードファイバは、石英ガラスにより構成される内側コアと、内側コアより屈折率が低く、内側コアを囲む外側コアと、外側コアより屈折率が低く、全ての外側コアを囲むクラッドと、を備える。ここで、LP
21
又はLP
02
の実効遮断波長が1530nm以下であり、波長1550nmにおけるモードフィールド径が10~13μmである。そして、波長1625μm、曲げ径30mm、及び、曲げ回数100回における曲げ損失が2dB以下であり、レイリー散乱損失が0.150dB/km以下であり、モード間遅延差の絶対値が1ns/km以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
石英ガラスにより構成される内側コアと、
前記内側コアより屈折率が低く、前記内側コアを囲む外側コアと、
前記外側コアより屈折率が低く、全ての前記外側コアを囲むクラッドと、
を備え、
LP
21
又はLP
02
の実効遮断波長が1530nm以下であり、
波長1550nmにおけるモードフィールド径が10~13μmであり、
波長1625μm、曲げ径30mm、及び、曲げ回数100回における曲げ損失が2dB以下であり、
レイリー散乱損失が0.150dB/km以下であり、
モード間遅延差の絶対値が1ns/km以下であり、
前記内側コアと前記外側コアの半径比および比屈折率差比を、それぞれR
a
、R
Δ
とし、前記モードフィールド径をWとしたとき、
TIFF
2025002346000033.tif
16
170
を満たす、階段型純石英コア数モードファイバ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
TIFF
2025002346000034.tif
15
170
を満たすことで、前記レイリー散乱損失が0.150dB/km以下である、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項3】
TIFF
2025002346000035.tif
32
170
を満たすことで、前記モード間遅延差の絶対値が1ns/km以下である、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項4】
TIFF
2025002346000036.tif
15
170
を満たすことで、前記曲げ損失が0.5dB以下である、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項5】
TIFF
2025002346000037.tif
16
170
を満たすことで、前記モードフィールド径が10~12μmにおける前記曲げ損失が0.1dB以下である、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項6】
前記クラッドの径が126μm以下である、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項7】
複数の前記内側コアと、前記内側コアと同数の複数の前記外側コアを備え、
前記クラッドは複数の前記外側コアを囲む、請求項1に記載の階段型純石英コア数モードファイバ。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の階段型純石英コア数モードファイバと、
信号光を生成する送信機と、
前記信号光を、前記階段型純石英コア数モードファイバを伝搬する光波モードに変換するモード合波器と、
前記階段型純石英コア数モードファイバの一端側に配置され、前記光波モードを含む入力光を前記内側コア及び前記外側コアに入力する光結合部と、
前記階段型純石英コア数モードファイバの他端側に配置され、前記内側コア及び前記外側コアからの出力光を抽出する光抽出部と、
前記出力光から前記光波モードを分離して前記信号光を取り出すモード分離器と、
前記モード分離器からの前記信号光を受信する受信機と、
を備える光伝送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、階段型純石英コア数モードファイバ及び光伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
将来の大容量光ネットワーク実現に向けて空間分割多重技術の研究が盛んに行われている。空間分割多重技術のうち、1つのコアにおいて複数のモードを伝搬させる数モードファイバ(FMF)伝送によれば、空間多重度を高めることができ、光ファイバ1本当たりの伝送容量の飛躍的な向上につながることが期待されている。
【0003】
FMF伝送によれば、モード間遅延差(DMD)が大きいほど信号復元のための信号処理負荷が増大する。非特許文献1,2には、屈折率を半径方向へ放射状に変化させたグレーデットインデックス(GI)型を採用したFMFにおいて、既存のシングルモードファイバ(SMF)相当の伝搬損失が生じることが開示されている。
【0004】
非特許文献3には、純石英ガラスでコアを構成した純石英コアファイバ(PSCF)を用いることで、伝搬損失を低減できることが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
P. Sillard et al., “Low-differential-mode-group-delay 9-LP-mode fiber,” J. Lightw. Technol., vol. 34, no. 2, pp. 425-430 (2016).
T. Sakamoto, et al. "Differential mode delay managed transmission line for WDM-MIMO system using multi-step index fiber." J. Lightw. Technol. 30.17 : 2783-2787, (2012).
T. Kato et,al., ” Ultra low nonlinearity low loss pure silica core fiber”, OECC, vol. 2, pp. 1575-1576 (1999).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1,2に開示されたFMFに対して、非特許文献3の技術を適用しようとする場合、PSCFにおける屈折率分布の制御は容易ではない。そのため、DMDと伝搬損失を同時に低減することが可能なFMFを製造することが困難であるという課題がある。
【0007】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、モード間遅延差(DMD)と伝搬損失を同時に低減することが可能な階段型純石英コア数モードファイバ及び光伝送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本開示の一態様に係る階段型純石英コア数モードファイバは、石英ガラスにより構成される内側コアと、内側コアより屈折率が低く、内側コアを囲む外側コアと、外側コアより屈折率が低く、全ての外側コアを囲むクラッドと、を備える。ここで、LP
21
又はLP
02
の実効遮断波長が1530nm以下であり、波長1550nmにおけるモードフィールド径が10~13μmである。そして、波長1625μm、曲げ径30mm、及び、曲げ回数100回における曲げ損失が2dB以下であり、レイリー散乱損失が0.150dB/km以下であり、モード間遅延差の絶対値が1ns/km以下である。
【0009】
また、本開示の一態様に係る光伝送システムは、本開示の階段型純石英コア数モードファイバと、信号光を生成する送信機と、信号光を、階段型純石英コア数モードファイバを伝搬する光波モードに変換するモード合波器と、階段型純石英コア数モードファイバの一端側に配置され、光波モードを含む入力光を内側コア及び外側コアに入力する光結合部と、階段型純石英コア数モードファイバの他端側に配置され、内側コア及び外側コアからの出力光を抽出する光抽出部と、出力光から光波モードを分離して信号光を取り出すモード分離器と、モード分離器からの信号光を受信する受信機と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、モード間遅延差(DMD)と伝搬損失を同時に低減することが可能な階段型純石英コア数モードファイバ及び光伝送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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