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公開番号2025002249
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102299
出願日2023-06-22
発明の名称車両の前部構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 7/06 20060101AFI20241226BHJP(車両一般)
要約【課題】車室側からのトランクへのアクセスを許容しながら車両衝突時に荷物が意図せずに車室内へ移動することを抑制可能な車両の前部構造を提供する。
【解決手段】車両は、フロントトランク12と、グローブボックス11と、連通部13と、ニーエアバッグ15とを備える。フロントトランク12は、車両の前部に配され、荷物を収容可能な収容空間12aを有する。グローブボックス11は、車室の前部に配され、荷物の出し入れが可能な収容空間11a、および後開口部11eを開閉可能な蓋11bを有する。連通部13は、フロントトランク12の収容空間12aとグローブボックス11の収容空間11aとを連通する連通空間13aを有する。ニーエアバッグ15は、車両前部において、グローブボックス11の後開口部11eの周辺でかつ、かつ、展開時に蓋11bが後開口部11eを閉じる位置から開方向への移動を規制可能な位置に配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車室よりも前方の車両前部に配され、荷物を収容可能なフロント収容空間を有するフロントトランクと、
前記車室の前部に配され、当該車室側から荷物の出し入れが可能な車室側収容空間を有するとともに、前記車室側収容空間における前記車室側の開口を開閉可能な蓋を有する車室側収容部と、
前記フロント収容空間と前記車室側収容空間とを連通する連通空間を有する連通部と、
前記車室の前部に配され、車両衝突時に展開することが可能なエアバッグと
を備え、
前記エアバッグは、前記車室側収容空間における車室側の開口の周辺の位置であって、かつ、展開時に前記蓋が前記開口を閉じた位置から開方向へ移動することを規制可能な位置に配置されている、
車両の前部構造。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記蓋は、車幅方向に延びる回転軸を回転中心として車両前後方向に揺動することにより前記開口を開閉し、
前記エアバッグは、前記車室側収容空間における車室側の開口の下方の位置であって、かつ、前記エアバッグの上端が前記蓋の上下方向中央部よりも上方に展開可能な位置に配置されている、
請求項1に記載の車両の前部構造。
【請求項3】
前記エアバッグは、前記エアバッグの上端が前記蓋の上端よりも上方に展開可能な位置に配置されている、
請求項2に記載の車両の前部構造。
【請求項4】
前記連通空間に配置され、前記連通空間の開口断面の少なくとも一部を仕切ることにより前記荷物の移動を制限する閉位置と前記移動の制限を解除する開位置との間で変位可能な縦壁部をさらに備える、
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の前部構造。
【請求項5】
前記縦壁部は、車両前方にのみ開く、
請求項4に記載の車両の前部構造。
【請求項6】
前記車室側収容部は、インストルメントパネルに設けられたグローブボックスである、
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前部構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、前部にトランクが設けられてなる車両が開示されている。特許文献1に開示のトランクは、樹脂材料により形成されており、車両前部におけるボンネットの下部に配置されている。ユーザは、ボンネットを開けてトランクに対して物の出し入れを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
ドイツ特許出願公開第102020106560号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示のトランクでは、トランクにアクセスしようとする場合に常に車両を停止させてボンネットを開ける必要があり、不便である。
【0005】
そこで、車両前部に設けられたトランクと車室とを連通する連通部を設けることが考えられる。
【0006】
しかし、単に車両前部に設けられたトランクと車室との間が連通部を通して連通する構造では、車両衝突時にフロントトランクに収納されている荷物が連通部を通して車室内まで移動するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、車室側からのトランクへのアクセスを許容しながら車両衝突時に荷物が意図せずに車室内へ移動することを抑制可能な車両の前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る車両の前部構造は、車両の車室よりも前方の車両前部に配され、荷物を収容可能なフロント収容空間を有するフロントトランクと、前記車室の前部に配され、当該車室側から荷物の出し入れが可能な車室側収容空間を有するとともに、前記車室側収容空間における前記車室側の開口を開閉可能な蓋を有する車室側収容部と、前記フロント収容空間と前記車室側収容空間とを連通する連通空間を有する連通部と、前記車室の前部に配され、車両衝突時に展開することが可能なエアバッグとを備え、前記エアバッグは、前記車室側収容空間における車室側の開口の周辺の位置であって、かつ、展開時に前記蓋が前記開口を閉じた位置から開方向へ移動することを規制可能な位置に配置されていることを特徴とする。
【0009】
上記態様に係る車両の前部構造では、車両前部のフロントトランク、車室前部の車室側収容部、およびフロント収容空間と車室側収容空間とを連通する連通空間を有する連通部を備えていることにより、車両の荷室の収納容量を広くしながら車室内外の双方から荷物へアクセスできる収納スペースを確保することが可能である。
【0010】
さらに、車室の前部にエアバッグが上記のように配置されていることにより、車両衝突時にエアバッグが展開した時には、当該エアバッグは、蓋が開口を閉じた位置から開方向へ移動することを規制できる。このため、フロントトランクまたは連通部内の荷物が車両衝突時の衝撃で車両後方側へ移動して車室側収容部の蓋に当たっても、蓋はエアバッグによる移動規制により閉状態を維持するので、車両衝突時に荷物が意図せずに車室側収容部から車両後方へ飛び出て車室内へ移動することを抑制することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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