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公開番号
2024172536
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090319
出願日
2023-05-31
発明の名称
電着塗装の解析方法、解析装置、解析プログラム及び記録媒体
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
C25D
13/22 20060101AFI20241205BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】電着塗膜の膜質及び耐食性を精度よく予測できる電着塗装の解析方法、解析装置、解析プログラム及び記録媒体をもたらす。
【解決手段】コンピュータシミュレーションを用いた電着塗装の解析方法であって、被塗物の形状を示す解析モデルと、設定された解析条件と、に基づいて解析を行うことにより、電着塗装時において被塗物の各部位に印加される電圧及び電流の少なくとも一方の経時変化情報を取得する解析工程S3と、経時変化情報に基づいて、各部位における電着塗膜の膜質を予測する膜質予測工程S4と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータシミュレーションを用いた電着塗装の解析方法であって、
被塗物の形状を示す解析モデルと、設定された解析条件と、に基づいて解析を行うことにより、電着塗装時において前記被塗物の各部位に印加される電圧及び電流の少なくとも一方の経時変化情報を取得する解析工程と、
前記経時変化情報に基づいて、前記各部位における電着塗膜の膜質を予測する膜質予測工程と、を備えた
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記経時変化情報に基づいて、前記各部位における前記電着塗膜の膜質係数を算出する膜質係数算出工程をさらに備え、
前記膜質予測工程で、前記電着塗膜の基準膜質情報と、前記膜質係数と、に基づいて、前記各部位における前記電着塗膜の膜質を予測する
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記膜質予測工程で予測した前記膜質と、前記各部位に形成される前記電着塗膜の膜厚情報と、に基づいて、該各部位における該電着塗膜の耐食性を予測する耐食性予測工程をさらに備えた
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項4】
請求項3において、
前記経時変化情報に基づいて、前記膜厚情報を算出する膜厚情報算出工程をさらに備えた
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項5】
請求項3において、
前記耐食性予測工程で、前記耐食性として前記電着塗膜の腐食抑制期間を算出する
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項6】
請求項2において、
前記解析工程で、前記経時変化情報として、前記電圧の経時変化情報を算出し、
前記膜質係数算出工程で、前記膜質係数は、前記電圧の経時変化情報における電圧印加開始から電圧印加終了までの全電圧印加時間と、前記電圧印加開始から該電圧が初めて所定の電圧値以上となるまでの初期電圧印加時間と、に基づいて算出される
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項7】
請求項6において、
前記所定の電圧値は、5Vである
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一において、
前記被塗物は、自動車部材用鋼板である
ことを特徴とする電着塗装の解析方法。
【請求項9】
コンピュータシミュレーションを用いた電着塗装の解析装置であって、
被塗物の形状を示す解析モデルと、設定された解析条件と、に基づいて解析を行うことにより、電着塗装時において前記被塗物の各部位に印加される電圧及び電流の少なくとも一方の経時変化情報を取得する解析部と、
前記経時変化情報に基づいて、前記各部位における電着塗膜の膜質を予測する膜質予測部と、を備えた
ことを特徴とする電着塗装の解析装置。
【請求項10】
請求項9において、
前記経時変化情報に基づいて、前記各部位における前記電着塗膜の膜質係数を算出する膜質係数算出部をさらに備え、
前記膜質予測部は、前記電着塗膜の基準膜質情報と、前記膜質係数と、に基づいて、前記各部位における前記電着塗膜の膜質を予測する
ことを特徴とする電着塗装の解析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電着塗装の解析方法、解析装置、解析プログラム及び記録媒体に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータシミュレーションにより、被塗物の各部位への電圧/電流の掛かり方に基づいて、各部位における電着塗膜の膜厚分布を予測することが行われている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-89953号公報
【非特許文献】
【0004】
小原 勝彦、「電着塗膜の膜厚分布シミュレーション」、表面技術、Vol.53、No.5、2002
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電着塗膜の耐食性(防錆力)は、その膜厚と、膜質とにより決定されるから、耐食性を精度よく予測するためには、膜質を精度よく予測する技術が必要である。
【0006】
しかしながら、電着塗膜の膜質及び耐食性を精度よく予測する技術は未だ報告されていない。すなわち、市場では、電着塗膜の最低膜厚を規定しておき、当該最低膜厚以上の膜厚となるように電着条件等を調整することで、製品品質を確保しているのが現状である。
【0007】
電着塗膜の膜質及び耐食性を精度よく予測することができれば、製品設計の容易化、使用する塗料量の削減、製品開発及び電着塗装の工数及びコストの削減等に繋がる。
【0008】
そこで本開示では、電着塗膜の膜質及び耐食性を精度よく予測できる電着塗装の解析方法、解析装置、解析プログラム及び記録媒体をもたらすことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、ここに開示する電着塗装の解析方法の一態様は、
コンピュータシミュレーションを用いた電着塗装の解析方法であって、
被塗物の形状を示す解析モデルと、設定された解析条件と、に基づいて解析を行うことにより、電着塗装時において前記被塗物の各部位に印加される電圧及び電流の少なくとも一方の経時変化情報を取得する解析工程と、
前記経時変化情報に基づいて、前記各部位における電着塗膜の膜質を予測する膜質予測工程と、を備えた
ことを特徴とする。
【0010】
本願発明者らは、鋭意研究によって、電着塗装時において被塗物の各部位に印加される電圧及び電流の少なくとも一方の経時変化情報と、各部位に形成される電着塗膜の膜質との間に、相関関係があることを見出した。本構成によれば、当該経時変化情報に基づいて電着塗膜の膜質を精度よく予測できるから、製品設計が容易となり、使用する塗料量の削減、製品開発及び電着塗装の工数及びコストの削減に資することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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