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公開番号
2025035936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023149627
出願日
2023-08-29
発明の名称
貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置
出願人
個人
,
個人
,
個人
代理人
主分類
C25C
1/20 20060101AFI20250306BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】隔膜電解槽や無隔膜電解槽よりシンプルな構造の電解槽で、無撹拌、液性無調整、短時間で都市鉱山や鉱石中の貴金属あるいはレアメタル類を溶解し、回収する貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置および回収方法を提供する。
【解決手段】電解式回収装置は、容器の中心部に配置された陽極ユニットと、容器本体または容器内壁近傍に配置された陰極5からなり、かつ陽極ユニットは陽極素材とそれを被包するよう設けられた通水性の袋体4で構成され、袋体の中には細砕された貴金属あるいはレアメタル含有材3が収容され、容器内には食塩水溶液が充填されており、上記両電極に電圧を印加することにより、食塩が電解して生成される次亜塩素酸イオンが貴金属あるいはレアメタルを溶解してイオンとして袋体外へ導出し、導陰極表面やその近傍に析出されるようにしたことを特徴とする貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置であって、容器の中心部に配置された陽極ユニットと、容器本体または容器内壁近傍に配置された陰極からり、
かつ前記陽極ユニットは陽極素材とそれを被包するよう設けられた通水性の袋体で構成され、
前記袋体の中には細砕された貴金属あるいはレアメタル含有材が収容され、容器内には食塩水溶液が充填されており
上記両電極に電圧を印加することにより、
食塩が電解して生成される次亜塩素酸イオンが貴金属あるいはレアメタルを溶解して貴金属イオンあるいはレアメタルイオンとして袋体外へ導出し、導出された貴金属あるいはレアメタルは陰極表面やその近傍に析出されるようにしたことを特徴とする貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
容器の形状が、球形、半球形または円筒形であり、
陽極ユニットが、不溶性素材とそれを被包するように設けられた不織布製または濾布製の袋体であり、
陰極がチタン、ステンレス、鉄等の薄板または網体であることを特徴とする請求項1に記載の貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置。
【請求項3】
電解式回収装置は貴金属あるいはレアメタル含有材を酸化溶解する化学反応器で、陰極の光学的焦点に陽極ユニットを配置することにより、そこに電流が収束し電気化学反応スポットが形成されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置。
【請求項4】
貴金属あるいはレアメタルの電解式回収方法であって、容器の中心部に配置された陽極ユニットと、容器本体または容器内壁近傍に配設された陰極とからなり、かつ前記陽極ユニットは陽極素材とそれを被包するように設けられた通水性の袋体で構成された装置の、
前記袋体の中に細砕された貴金属あるいはレアメタル含有材を収容し、容器内には食塩水溶液を充填し、上記両電極に電圧を印加することにより、
食塩が電解して生成される次亜塩素酸イオンが貴金属あるいはレアメタルを溶解して貴金属あるいはレアメタルのイオンとして袋体外へ導出させ、導出された貴金属あるいはレアメタルイオンを陰極表面あるいはその近傍に析出せしめて回収することを特徴とする貴金属あるいはレアメタルの電解式回収方法。
【請求項5】
袋体の中に収容される細砕された貴金属あるいはレアメタル含有材が、貴金属あるいはレアメタル含有都市鉱山あるいは鉱石粉末であることを特徴とする請求項4に記載の貴金属あるいはレアメタルの電解式回収方法
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化物水溶液の電解で生成する次亜塩素酸イオンで電子機器の基板の破砕物や鉱石(以下、被処理物という)中の貴金属あるいはレアメタルを溶解し、同時に陰極表面やその近傍に析出する湿式精錬法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
鉱石に含まれる貴金属類は多くの場合硫化鉄との強固な固溶体をなしており、これを破壊しないとそれらの抽出はできない。古くから行われているシアン化法精錬では、前処理として鉱石を焙焼し多孔質の酸化物にする。この時、硫化物が酸化され亜硫酸ガスが発生する。引き続く貴金属の抽出にシアン化合物を使用する。これらは環境汚染の原因になり、より安全で環境負荷の少ない精錬法が求められている。
【0003】
シアンを使わない金鉱石の精錬法として水溶性塩化物を電解液とした電解精錬法が知られている。これは隔膜式電解槽あるいは無隔膜式電解槽を用い、前者は槽を隔膜で2室以上に分け、塩化物水溶液を満たし、少なくともその1室に不溶性陽極を設置し鉱石粉末を投入し撹拌分散懸濁し、他の1室にチタンやステンレス、鉄の陰極を設置し通電する。後者は、槽全体を一室とし塩化物水溶液で満たし鉱石粉末を投入し、陽極と陰極を設置し撹拌しながら通電する。
【0004】
このような電解精錬法はElectrochlorinationとよばれ、19世紀末にアメリカで初めて提案され、以来、いくつかの技術提案がなされている。
【0005】
アルカリ金属塩化物の水溶液の電解で得られる塩素を鉱石に直接的に電気化学的作用させ貴金属類を溶出する方法は知られている[特許文献1]。
電解槽を多孔質アスベスト板で仕切り一方に陽極、他方に陰極を置く。これは隔膜式電解槽として知られる。陽極室には鉱石を入れ電極にプラス電圧を印加し塩素を発生させ激しく撹拌する。アスベスト仕切板はフィルターとなり、雑物の陰極室への進入を防ぎ、金は陰極に析出する。
【0006】
隔膜式電解槽でメンブレンを隔膜とし、鉱石から金を塩化金として抽出する方法がある。[特許文献2]
【0007】
隔膜式電解槽を用いて鉱石や精鉱物から金や銀を抽出する技術がある。鉱石泥(300g/L)と濃い塩化ナトリウム電解液(250g/L)との混合物を作り、液温を沸騰しない程度に保持し、銀や金を溶出させる。
この時、pHは3.0-8.0、ORPは750-850mVの範囲に収める。金属は陰極に析出する。この方法では、塩素はガスあるいは次亜塩素酸として供給し、電極システムは液からの金属類の析出のみに使われる[特許文献3]。
【0008】
本発明に方法論的に最も近い発明は、塩化物溶液中で粉末原料を電気処理するステージとそれに続く貴金属類を抽出するステージとからなり、両ステージとも1室の無隔膜電解槽で行う。電気処理ステージでは、粉砕した原料と塩素イオン濃度60-180g/Lの水溶液を(固:液=1:(1-20)の割合の泥水とし、それをpH0.2-1.0に調整して電解処理を行う。電気処理ステージの初段階では、撹拌しながら体積電流密度を1000-10000A/m
3
、電解電圧2-5Vを印加し保持する。泥水の電気処理終了は電流値の経時変化が最大値を越したこと、pHの値が1-2に達したことで判断し、その処理時間は29時間である。
【0009】
処理の終わった泥水は貴金属あるいはレアメタル類の抽出ステージに進む。ここでは電解槽の陰極の電流密度を50-200A/m
2
とする。抽出ステージの終了はpH値が3-7に達したことで判定する。電気処理ステージは29時間、抽出ステージの処理時間は149時間、両ステージで合わせて169時間を要する[特許文献4]。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
。
【0010】
US 351576,Cassel,26.10.1886(段落番号0005)
US 3957603,Rhodes,18.05.1976(段落番号0006)
EP 0115500 A,AVERETT,DEXTEC MATALLURG,15.08.1984(段落番号0007)
(RU2510669 10.04.2014 BARBOIARE(段落番号0009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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