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公開番号2025166530
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070620
出願日2024-04-24
発明の名称電気化学セル
出願人日本碍子株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類C25B 11/02 20210101AFI20251029BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】第1電極層におけるガス拡散性を維持しながら第1電極層が電解質層から剥離することを抑制可能な電気化学セルを提供する。
【解決手段】電解セル1は、金属支持体10とセル本体部20とを備える。セル本体部20は、金属支持体10の第1主面12上に配置され、複数の連通孔11を覆う水素極層6と、酸素極層9と、電解質層7とを有する。水素極層6は、電解質層7に接続される複数の島状部61と、複数の島状部61を覆い、かつ、電解質層7に接続される層状部62とを含む。複数の島状部61それぞれの気孔率は、層状部62の気孔率より低い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
主面に形成された複数の連通孔を有する金属支持体と、
前記主面上に配置されるセル本体部と、
を備え、
前記セル本体部は、
前記主面上に配置され、前記複数の連通孔を覆う水素極層と、
酸素極層と、
前記水素極層と前記酸素極層の間に配置される電解質層と、
を有し、
前記水素極層は、
前記電解質層に接続される複数の島状部と、
前記複数の島状部を覆い、かつ、前記電解質層に接続される層状部と、
を含み、
前記複数の島状部それぞれの気孔率は、前記層状部の気孔率より低い、
電気化学セル。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記複数の島状部は、厚み方向に沿った断面において前記金属支持体側に向かってテーパ状の島状部を含んでいる、
請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項3】
前記複数の島状部は、厚み方向に沿った断面において前記電解質層側に向かってテーパ状の島状部を含んでいる、
請求項1又は2に記載の電気化学セル。
【請求項4】
前記島状部の面方向中央部は、厚み方向において前記連通孔と重ならない、
請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項5】
前記電解質層の厚みが30μm以下、かつ、前記複数の島状部どうしの間隔が0.5mm以下である場合、前記電解質層の水素極層側表面における前記複数の島状部による被覆率は27%以上であり、かつ、前記電解質層の水素極層側表面の平面視における前記複数の島状部の平均円相当径は0.16mm以上である、
請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項6】
前記複数の島状部の平均厚みが30μm以下、かつ、前記複数の島状部どうしの間隔が0.5mm以下である場合、前記電解質層の水素極層側表面における前記複数の島状部による被覆率は37%以上であり、かつ、前記電解質層の水素極層側表面の平面視における前記複数の島状部の平均円相当径は0.55mm以上である、
請求項1に記載の電気化学セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学セルに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属支持体上に配置されたセル本体部を備えるメタルサポート形の電気化学セル(電解セル、燃料電池など)が知られている(例えば、特許文献1参照)。金属支持体は、主面に形成された複数の連通孔を有する。セル本体部は、金属支持体の主面上に配置される第1電極層と、第2電極層と、第1電極層と第2電極層の間に配置される電解質層とを有する。各連通孔から供給されるガスは、第1電極層内に拡散される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7333439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電気化学セルでは、第1電極層を高温で焼成すると金属支持体が劣化してしまうため、第1電極層を低温で焼成する必要がある。しかしながら、第1電極層を低温で焼成すると焼結性が低いため、第1電極層の気孔率が全体的に低くなる。その結果、電解質層に対する第1電極層の接合性が低くなってしまうため、第1電極層が電解質層から剥離しやすい。
【0005】
本発明の課題は、第1電極層におけるガス拡散性を維持しながら第1電極層が電解質層から剥離することを抑制可能な電気化学セルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に係る電気化学セルは、主面に形成された複数の連通孔を有する金属支持体と、前記主面上に配置されるセル本体部とを備える。前記セル本体部は、前記主面上に配置され、前記複数の連通孔を覆う水素極層と、酸素極層と、前記水素極層と前記酸素極層の間に配置される電解質層とを有する。前記水素極層は、前記電解質層に接続される複数の島状部と、前記複数の島状部を覆い、かつ、前記電解質層に接続される層状部とを含む。前記複数の島状部それぞれの気孔率は、前記層状部の気孔率より低い。
【0007】
本発明の第2側面に係る電気化学セルは、上記第1側面に係り、前記複数の島状部は、厚み方向に沿った断面において前記金属支持体側に向かってテーパ状の島状部を含んでいる。
【0008】
本発明の第3側面に係る電気化学セルは、上記第1又は第2側面に係り、前記複数の島状部は、厚み方向に沿った断面において前記電解質層側に向かってテーパ状の島状部を含んでいる。
【0009】
本発明の第4側面に係る電気化学セルは、上記第1乃至第3いずれかの側面に係り、前記水素極層の厚み方向において、前記島状部のうち面方向中央部は、前記連通孔と重ならない。
【0010】
本発明の第5側面に係る電気化学セルは、上記第1乃至第4いずれかの側面に係り、前記電解質層の厚みが30μm以下、かつ、前記複数の島状部どうしの間隔が0.5mm以下である場合、前記電解質層の水素極層側表面における前記複数の島状部による被覆率は27%以上であり、かつ、前記電解質層の水素極層側表面の平面視における前記複数の島状部の平均円相当径は0.16mm以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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