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公開番号
2025154810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058006
出願日
2024-03-29
発明の名称
水電解装置
出願人
株式会社神鋼環境ソリューション
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
C25B
9/00 20210101AFI20251002BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】整流器を収容筐体内の下部側に配置しても端子部に水が飛来し難くさせることを課題としている。
【解決手段】水を電気分解して水素を製造する電解装置10と、前記電解装置に供給する電力を整流する整流器20と、前記電解装置、及び、前記整流器を収容する収容筐体70と、を備え、前記整流器が、電力線を接続するための電力端子を備えた端子部23を有し、前記収容筐体が、少なくとも前記整流器の側方に側壁731a、731bを備え、前記整流器は、前記収容筐体内の下部側に配され、前記端子部が前記収容筐体の前記側壁と対向するように配されており、前記端子部よりも上方において前記側壁に向けて突出し、前記端子部を上方から覆う突出部20aを備え、前記突出部の先端縁と前記収容筐体の前記側壁との間には隙間が設けられている水電解装置、を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
水を電気分解して水素を製造する電解装置と、
前記電解装置に供給する電力を整流する整流器と、
前記電解装置、及び、前記整流器を収容する収容筐体と、を備え、
前記整流器が、電力線を接続するための電力端子を備えた端子部を有し、
前記収容筐体が、少なくとも前記整流器の側方に側壁を備え、
前記整流器は、
前記収容筐体内の下部側に配され、
前記端子部が前記収容筐体の前記側壁と対向するように配されており、
前記端子部よりも上方において前記側壁に向けて突出し、前記端子部を上方から覆う突出部を備え、
前記突出部の先端縁と前記収容筐体の前記側壁との間には隙間が設けられている水電解装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記突出部の上面を流れた水が前記先端縁より落下する際に描く軌跡を水落下軌跡としたときに、該水落下軌跡と交わる位置に前記側壁が配されている請求項1記載の水電解装置。
【請求項3】
前記整流器が筐体を備え、
該筐体が、
該筐体の上端部を構成する天板部と、
前記収容筐体の前記側壁と対向するように配された側板部と、を備え
前記端子部が該側板部に設けられ、
前記天板部が該側板部よりも外側に延びる延出部を有し、
該延出部が前記突出部を構成している請求項1記載の水電解装置。
【請求項4】
前記突出部の上面が突出方向に先下がり傾斜している請求項1記載の水電解装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水電解装置に関し、より詳しくは水を電気分解して水素を製造する電解装置を備えた水電解装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、クリーンなエネルギーとして水素を利用する機会が増えつつある。従来、水素を使用する事業所では、水素を備蓄するためのタンクが設置され、タンク内の水素が減ってきたときに水素ステーションなどからタンクローリーで水素を運んでタンクに補充するようなことが行われたり、水の電気分解により水素を製造することができる水電解装置が設置されたりしている。
【0003】
水電解装置は、水を電気分解する電解装置以外にも、電解装置から発生する水素に含まれる水を分離する気液分離器や気液分離された後の水素に含まれる水分を吸着する吸着器、原料となる水を貯留するタンク、電解装置に供給する電力を整流するための整流器などから構成され、それらを収容筐体に収容してユニット化したものが知られている。この種の水電解装置としては、下記特許文献1に示すようにキャスターを備えることで設置場所を容易に変更できるように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6353997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水電解装置の設置場所を変更するような場面では、水電解装置が移動安定性を有し、転倒のおそれが低いことが好ましい。また、水電解装置を固定配置して利用するような場合でも、より安定した状態で配置されることが好ましい。このような水電解装置の移動安定性や据付安定性を向上させるには、水電解装置を構成する装置類の中でも質量が比較的大きな装置である整流器の収容筐体内での配置を下部側にすることが考えられる。しかしながら、整流器を下部側に配置すると整流器以外の装置類のいくつかを整流器よりも上部側に配置することになり、装置内で漏水が生じた場合に漏水箇所が整流器よりも上方となる可能性を高めてしまうことになり得る。
【0006】
整流器には、通常、電力の入出力のために電線を接続する端子部が外部空間に対して露出するような形で設けられているために、整流器よりも上部側で漏水が生じたときに端子部に水が落下して短絡や地絡を招いてしまうことにもなりかねない。そこで、本発明は、そのようなおそれを抑制する手段を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
整流器よりも上方において漏水が生じた場合、水が落下途中に装置類に衝突したりするため、端子部への水の飛来方向は上方からに限らず、前方からの場合などもあり得る。また、整流器を下方に配置して水電解装置の底壁部に近付けると落下した水が底壁部から跳ね上がって端子部が下方から被水するおそれ生じる。本発明では、整流器を収容筐体内の下部側に配置しても端子部に水が飛来し難くさせることで上記のような課題の解決を図っている。
【0008】
具体的には、本発明は、
水を電気分解して水素を製造する電解装置と、
前記電解装置に供給する電力を整流する整流器と、
前記電解装置、及び、前記整流器を収容する収容筐体と、を備え、
前記整流器が、電力線を接続するための電力端子を備えた端子部を有し、
前記収容筐体が、少なくとも前記整流器の側方に側壁を備え、
前記整流器は、
前記収容筐体内の下部側に配され、
前記端子部が前記収容筐体の前記側壁と対向するように配されており、
前記端子部よりも上方において前記側壁に向けて突出し、前記端子部を上方から覆う突出部を備え、
前記突出部の先端縁と前記収容筐体の前記側壁との間には隙間が設けられている水電解装置、を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、端子部を上方から覆う突出部を設けることで上方から落下してきた水が端子部に直に降りかかることを抑制できる。また、突出部は、端子部の上方から落下してくる水を上面側で受け止め、水の勢いを弱めて端子部から遠ざけて落下させるように機能する。そして、本発明では、整流器の端子部を収容筐体の側壁に対向するように配置するとともに突出部を側壁に向けて突出させていることから、突出部で受け止められた水を側壁を伝わらせて流下させることができ、空気中を自由落下させる場合よりも水の勢いを弱めることができ、端子部に前方から水が飛来することや端子部よりも下方で生じた水の跳ね返りにより端子部が被水することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係る水電解装置の概略斜視図である。
図2は、一実施形態に係る水電解装置の内部の様子を示した概略正面図である。
図3aは、漏水時における整流器の端子部の様子を示した概略図である。
図3bは、整流器の突出部と収容筐体の側壁との好ましい位置関係の求め方を示した概略図である。
図4は、他実施形態に係る水電解装置の整流器を示した概略図である。
図5は、他実施形態に係る水電解装置の整流器を示した概略図である。
図6は、他実施形態に係る水電解装置の整流器を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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