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公開番号
2025067624
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177746
出願日
2023-10-13
発明の名称
車両用差動装置及び車両
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
F16H
48/22 20060101AFI20250417BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】簡単な構成で差動制限力を調整可能な差動装置を提供する。
【解決手段】車両用差動装置は、デフケース31内に配置された一対のサイドギヤ34と、サイドギヤ34に対して軸方向外側に配置された複数の摩擦板43と、サイドギヤ34と共に複数の摩擦板43を挟持する押圧部材41(42)と、を備える。サイドギヤ34は、ピニオンギヤ33と噛み合うギヤ部34aと、ギヤ部34aの径方向内側の部分から軸方向外側に延びた筒部34bと、を有し、筒部34bの外周部と押圧部材41(42)の内周部とは、ヘリカルスプライン45を介して噛み合っている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載された車両用差動装置であって、
駆動源の駆動力を受けて回転するデフケースと、
前記デフケース内に、前記デフケースの回転軸と同軸に配置された一対のサイドギヤと、
前記一対のサイドギヤの両方と噛み合うピニオンギヤと、
回転軸方向の少なくとも一方側に設けられた差動制限機構と、を備え、
前記差動制限機構は、
前記回転軸方向において、前記サイドギヤに対して前記ピニオンギヤとは反対側に配置された複数の摩擦板と、
前記複数の摩擦板を挟んで前記サイドギヤとは前記回転軸方向の反対側に配置され、前記サイドギヤと共に前記複数の摩擦板を挟持する押圧部材と、
を有し、
前記回転軸方向の前記一方側に位置するサイドギヤは、
前記ピニオンギヤと噛み合うギヤ部と、
前記ギヤ部の前記回転軸に対する径方向内側の部分から前記ピニオンギヤとは反対側に向かって延びかつ筒軸が前記回転軸と同軸の筒部と、
を有し、
前記筒部の外周部と前記押圧部材の内周部とは、ヘリカルスプラインを介して噛み合っていることを特徴とする車両用差動装置。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両用差動装置において、
前記複数の摩擦板の一部は、前記押圧部材とスプライン嵌合され、
前記複数の摩擦板の残部は、前記デフケースに固定されることを特徴とする車両用差動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用差動装置において、
前記複数の摩擦板の一部は、前記筒部とスプライン嵌合され、
前記複数の摩擦板の残部は、前記デフケースに固定されることを特徴とする車両用差動装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用差動装置において、
前記差動制限機構は、前記複数の摩擦板に前記回転軸方向の前記押圧部材側に向かう力を入力する皿バネを更に有し、
前記ギヤ部は、前記回転軸方向の前記摩擦板側の部分に設けられかつ前記回転軸方向の前記摩擦板とは反対側に凹みかつ前記皿バネを収容するバネ収容部を有することを特徴とする車両用差動装置。
【請求項5】
請求項1に記載の車両用差動装置において、
前記差動制限機構は、前記回転軸方向の両側にそれぞれ配置されることを特徴とする車両用差動装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の車両用差動装置において、
前記車両は、後輪駆動又は全輪駆動の車両であり、
前記車両の後輪の差動制御に用いられることを特徴とする車両用差動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用差動装置において、
前記ヘリカルスプラインは、前記車両の加速時において、前記ヘリカルスプラインから前記サイドギヤに、前記摩擦板から離れる側の力が入力される一方、前記車両の減速時において、前記ヘリカルスプラインから前記サイドギヤに、前記摩擦板に近づく側の力が入力されるように、スプライン歯が形成されていることを特徴とする車両用差動装置。
【請求項8】
前輪を回転駆動させる前側駆動ユニットと、
前記前側駆動ユニットとは独立して後輪を回転駆動可能でかつ請求項7に記載の車両用差動装置を含む後側駆動ユニットと、を備える車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、車両用差動装置及び車両に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、差動制限機構を有する差動装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースの回転を一対のサイドギヤを介して車輪側に分配する差動ギヤ機構と、デフケースとクラッチ部材との間に形成されサイドギヤの噛み合い反力を受けて締結され差動ギヤ機構の差動を制限するコーンクラッチと、クラッチ部材とサイドギヤとの間に設けられ駆動力を受けて作動しコーンクラッチを押圧するカム機構とを備えた差動装置が開示されている。
【0004】
特許文献1の差動装置は、カム機構としてヘリカルスプラインを採用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-49560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、走行性能を向上させる観点から、加速時と減速時とで左右の駆動輪の差動を制限する差動制限力を異ならせることが検討されている。特許文献1には、車両の加速時には、ピニオンギヤからサイドギヤへの噛み合い反力と、ヘリカルスプラインからの外向きの噛み合いスラスト反力とによって、コーンクラッチをデフケースに押圧する一方、車両の減速時(制動時)には、ヘリカルスプラインからの内向きの噛み合いスラスト反力により、コーンクラッチをデフケースに押圧する力を軽減することが開示されている。
【0007】
しかしながら、本願発明者らが特許文献1に記載の差動装置について検討したところ、特許文献1に記載の差動装置では、ヘリカルスプラインからの反作用が考慮されていないことが分かった。すなわち、特許文献1に記載の差動装置では、車両の加速時には、前述の力に加えて、ヘリカルスプラインから反作用によりサイドギヤに内向きの反力が加えられる。サイドギヤに加えられる内向きの反力は、前述の噛み合いスラスト反力と等しいため、コーンクラッチを押圧する力は、ピニオンギヤからサイドギヤへの噛み合い反力のみになる。一方で、車両の減速時には、前述の力に加えて、ヘリカルスプラインから反作用によりサイドギヤに外向きの反力が加えられるため、コーンクラッチを押圧する力は、ピニオンギヤからサイドギヤへの噛み合い反力のみになる。したがって、特許文献1に記載の差動装置では、加速時と減速時とで差動制限力がほとんど変化しない。
【0008】
差動制限力を調整するために電子制御を採用することも検討されているが、差動装置の構成が複雑になったり、コストが増加したりすることが避けられない。
【0009】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で差動制限力を調整可能な差動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様では、車両に搭載された車両用差動装置を対象として、駆動源の駆動力を受けて回転するデフケースと、前記デフケース内に、前記デフケースの回転軸と同軸に配置された一対のサイドギヤと、前記一対のサイドギヤの両方と噛み合うピニオンギヤと、回転軸方向の少なくとも一方側に設けられた差動制限機構と、を備え、前記差動制限機構は、前記回転軸方向において、前記サイドギヤに対して前記ピニオンギヤとは反対側に配置された複数の摩擦板と、前記複数の摩擦板を挟んで前記サイドギヤとは前記回転軸方向の反対側に配置され、前記サイドギヤと共に前記複数の摩擦板を挟持する押圧部材と、を有し、前記回転軸方向の前記一方側に位置するサイドギヤは、前記ピニオンギヤと噛み合うギヤ部と、前記ギヤ部の前記回転軸に対する径方向内側の部分から前記ピニオンギヤとは反対側に向かって延びかつ筒軸が前記回転軸と同軸の筒部と、を有し、前記筒部の外周部と前記押圧部材の内周部とは、ヘリカルスプラインを介して噛み合っている、という構成とした。
(【0011】以降は省略されています)
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