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公開番号2025095672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211834
出願日2023-12-15
発明の名称車両の窓部構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60J 1/02 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】振動減衰接着剤によるウインドシールドの支持剛性を確保しつつ振動減衰効果を向上することが可能な車両の窓部構造の提供を目的とする。
【解決手段】窓部構造は、窓枠部材2の開口部2aを覆うとともに周縁部2bに重ね合わされた窓部材3と、周縁部2bに沿って周縁部2bの少なくとも一部に塗布され、窓部材3を周縁部2bに接着する10~17MPaの貯蔵弾性率を有する振動減衰接着剤5と、振動減衰接着剤5が塗布される方向を長手方向としたときに、振動減衰接着剤5の少なくとも一部を長手方向に仕切る少なくとも1つの仕切部10とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両前後方向に貫通する開口部と、当該開口部を取り囲む周縁部とを有し、車両の前部に設けられる窓枠部材と、
前記開口部を覆うとともに前記周縁部に重ね合わされた透明または半透明の窓部材と、
前記周縁部に沿って当該周縁部の少なくとも一部に塗布され、前記窓部材を前記窓枠部材の周縁部に接着する、10~17MPaの貯蔵弾性率を有する振動減衰接着剤と、
前記振動減衰接着剤が塗布される方向を長手方向としたときに、前記振動減衰接着剤の少なくとも一部を長手方向に仕切る少なくとも1つの仕切部と、
を備える、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記長手方向に交差する方向に向かって延びる、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項3】
請求項2記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記窓部材の中央に向かって延びる、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項4】
請求項2記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、隣り合う仕切部同士が異なる方向に向かって延びるように、複数設けられていることを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項5】
請求項4記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、ハの字を形成する方向に向かって延びるように、複数設けられていることを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項6】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記振動減衰接着剤は、前記周縁部における一対の下方角部および当該一対の下方角部の間を連結する部分のうちの少なくとも一方の部分に塗布され、
前記仕切部は、前記振動減衰接着剤が塗布される領域内に配設されている、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項7】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記窓枠部材に設けられ、前記長手方向に直交する短手方向に沿って延びるビードを有する、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項8】
請求項7記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記ビードをメインビードとしたときに、前記メインビードに連結され、前記長手方向に延びるサブビードをさらに有する、ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項9】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記窓部材に設けられ、前記長手方向に直交する短手方向に沿って延びるリブを有する、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項10】
請求項9記載の車両の窓部構造において、
前記仕切部は、前記リブをメインリブとしたときに、前記メインリブに連結され、長手方向に延びるサブリブをさらに有する、ことを特徴とする車両の窓部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の窓部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両の走行中において、車両下方からウインドシールドへ伝達される振動によってウインドシールドが広範囲にわたって起伏する膜振動が発生するが、この膜振動に起因する音や振動が車内に伝わる現象が車内の快適性に影響を与えている。そこで、近年では、快適性の向上の観点からウインドシールドの膜振動を低減するために種々の技術が提案されている。
【0003】
特許文献1記載の構造では、車両前側のウインドシールドの下辺部において、ウインドシールドを枠体に接着する2本の接着部がそれぞれ車幅方向に延びるように並列に並べて塗布されている。2本の接着部によってウインドシールの下辺部を他の部位より高剛性化することにより、車両走行中にウインドシールが主に受ける周波数帯域の振動によって発生するウインドシールドの膜振動を抑制し、NVH性能(騒音、振動、ハーシュネスを低減する快適性に関する性能)を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-12604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の構造では、ウインドシールの下辺部の高剛性化によって、ウインドシールドが受ける振動の特定の周波数におけるウインドシールドの共振周波数を変更することで当該特定の周波数域の振動レベルを低減している。そのため、入力振動の周波数が前記特定の周波数からずれると異なる周波数域で共振を生じるので、減衰効果が得られないおそれがある。
【0006】
一方で、振動特性を改善するために接着剤を振動減衰性能が高い振動減衰接着剤に置換する技術が知られているが、単に接着剤を振動減衰接着剤に置き換えるだけでは振動減衰接着剤によるウインドシールドの支持剛性を確保する点で改善の余地がある。また、一般に減衰接着剤は通常のウインドシールド用接着剤よりも高価であり、減衰接着剤への置換はコスト面においても課題がある。
【0007】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、振動減衰接着剤によるウインドシールドの支持剛性を確保しつつ振動減衰効果を向上することが可能な車両の窓部構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の車両の窓部構造は、車両前後方向に貫通する開口部と、当該開口部を取り囲む周縁部とを有し、車両の前部に設けられる窓枠部材と、前記開口部を覆うとともに前記周縁部に重ね合わされた透明または半透明の窓部材と、前記周縁部に沿って当該周縁部の少なくとも一部に塗布され、前記窓部材を前記窓枠部材の周縁部に接着する、10~17MPaの貯蔵弾性率を有する振動減衰接着剤と、前記振動減衰接着剤が塗布される方向を長手方向としたときに、前記振動減衰接着剤の少なくとも一部を長手方向に仕切る少なくとも1つの仕切部と、を備えることを特徴とする
【0009】
上記の構成では、10~17MPaの貯蔵弾性率を有する振動減衰接着剤の少なくとも一部を長手方向に仕切る少なくとも1つの仕切部を備えている。仕切部は、振動減衰接着剤を仕切ることにより振動減衰接着剤の層に入り込んでいるので、当該振動減衰接着剤の変形を抑制する変形抵抗として機能し(言い換えれば、振動減衰接着剤を補強する補強材として機能し)、振動減衰接着剤によるウインドシールドの支持剛性を確保することが可能である。それととともに仕切部が振動減衰接着剤を仕切ることにより、振動減衰接着剤が塗布される方向、すなわち長手方向に対する振動減衰接着剤の剛性回復率を向上でき、すなわち、振動減衰接着剤の歪みエネルギーの分担率を向上することができる。そのため、振動減衰接着剤の塗布量を増加させることなく振動減衰効果の向上が可能である。
【0010】
上記の車両の窓部構造において、前記仕切部は、前記長手方向に交差する方向に向かって延びるのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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