TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025102521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220024
出願日2023-12-26
発明の名称電動車両の制御装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60W 10/04 20060101AFI20250701BHJP(車両一般)
要約【課題】自動変速中にスリップロスを低減しながら、効果的に磁力変更制御が実行できるようにする。
【解決手段】磁力可変磁石35でロータ33の磁極が構成されている駆動モータ3と駆動輪4Rとの間に自動変速機8を備えた電動車両1の制御装置である。磁力可変磁石35の磁力を変更する磁力変更制御を自動変速機8の変速期間内に実行する場合には、自動変速機8の変速期間のうち、トルクフェーズの期間の後に続くイナーシャフェーズの期間の中で磁力変更制御を実行する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
磁力の変更が可能な磁力可変磁石でロータの磁極が構成されている駆動モータと、当該駆動モータと駆動輪との間に配置されていて複数のクラッチを含む自動変速機と、が備えられていて、電力を利用した走行が可能な電動車両の制御装置であって、
前記磁力可変磁石の磁力を変更する磁力変更制御を前記自動変速機の変速期間内に実行する変速時磁力変更制御の場合には、前記自動変速機の変速期間のうち、変速前の所定の第1クラッチから変速後の所定の第2クラッチにトルクの伝達を切り替えるトルクフェーズの期間の後に続く期間であって前記第1クラッチから前記第2クラッチの変速比に対応した回転数に切り替えるイナーシャフェーズの期間の中で前記磁力変更制御を実行する電動車両の制御装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動車両の制御装置において、
前記イナーシャフェーズの初期に前記磁力変更制御を開始する電動車両の制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電動車両の制御装置において、
前記電動車両の走行時には、前記駆動輪に出力が要求される要求トルクと一致するように、前記駆動モータが出力するモータトルクを制御するトルク制御とともに、締結状態の前記クラッチの締結トルクを伝達トルクよりも高くするクラッチ完全締結制御を実行し、 前記磁力変更制御を前記自動変速機の変速期間外に実行する非変速時磁力変更制御の場合には、前記クラッチ完全締結制御に代えて前記締結トルクを前記伝達トルクの近傍まで低くすることによって、前記クラッチをスリップさせるとともに、前記クラッチの入力側と出力側の差回転数に基づいた回転数フィードバック制御を実行することによって、前記磁力変更制御の直前に前記クラッチを所定の回転数で微小スリップさせる微小スリップ制御を実行し、
前記変速時磁力変更制御の場合には、前記イナーシャフェーズの期間中にスリップしている前記第2クラッチを利用して前記回転数フィードバック制御を実行することにより、前記微小スリップ制御を実行する電動車両の制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電動車両の制御装置において、
前記自動変速機の変速がダウンシフトである時には、前記変速時磁力変更制御に伴うトルク変動が前記駆動輪に出力されている実トルクに対してプラス側で発生するように、前記トルク制御の指令値をオフセットし、
前記自動変速機の変速がアップシフトである時には、前記トルク変動が前記実トルクに対してマイナス側で発生するように、前記トルク制御の指令値をオフセットする電動車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示する技術は、電気自動車、ハイブリッド車など、電力を利用した走行が可能な電動車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、永久磁石同期型の駆動モータを搭載したハイブリッド車が開示されている。その駆動モータでは、ロータに設置する永久磁石に、磁力の大きさを大小に可変できる磁力可変マグネットが使用されている。
【0003】
磁力可変マグネットの磁力を変更するときには、駆動モータのステータのコイルに、着磁用の大きな電流(いわゆるd軸電流)が印加される。それにより、駆動モータの回転中は、駆動用の電流(いわゆるq軸電流)と干渉してトルクが変動する。すなわち、d軸電流は、トルクを発生させるq軸電流に直交する成分である。そのため、その大きな電流自体はトルクとしては出力されないが、q軸電流と干渉することで、トルクが変動する。
【0004】
一般的に、駆動モータと駆動輪との間に備えられているクラッチを締結するための締結トルクは、クラッチが完全に締結するように、出力が要求される要求トルクより高く設定されている。そのため、その変動したトルクが駆動輪にそのまま伝わることで、走行中の車両にトルクショックが発生し、ドライバーに違和感を与える懸念がある。
【0005】
そのようなトルクショックを抑制するため、駆動モータと駆動輪との間に設置されている変速機を利用することが考えられる。すなわち、駆動モータから高いトルクが出力されても、変速機のクラッチをスリップさせれば、駆動輪に伝わるトルクを低減できるので、トルクショックを緩和できる。
【0006】
しかし、クラッチをスリップさせると、駆動モータの回転が急増するという現象が発生する(いわゆる「吹き上がり」)。このような吹き上がりの現象は速やかに解消しないと、スリップによる摩擦熱によってクラッチが損傷する懸念がある。
【0007】
そこで、本発明者らは、このようなクラッチのスリップに伴う駆動モータの吹き上がりを速やかに解消させる技術を先に提案している(特許文献2)。
【0008】
その技術は、大略、増磁によってクラッチでスリップが発生している時に、出力が要求されるトルクを目標に制御するトルク制御から、出力されるパワーを目標に制御するパワー制御に切り替える。それにより、出力されるトルクとともに、回転数についても収束させることが可能になり、駆動モータの吹き上がりを速やかに解消させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2021-127014号公報
特開2022-187694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
磁力可変マグネットの磁力を変更する制御(磁力変更制御)は、外乱の影響を抑制する観点から、車両が変速するタイミングを避けて実行することが想定されていた。すなわち、上述した特許文献2の技術も、変速していない変速機を目的外使用することを前提としていた。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

マツダ株式会社
塗布装置
今日
マツダ株式会社
車両制御システム
今日
マツダ株式会社
電動車両の制御装置
1日前
マツダ株式会社
ウォータージャケットスペーサ構造
今日
マツダ株式会社
構造方程式モデリング支援装置、該方法および該プログラム
今日
個人
カーテント
1か月前
個人
車窓用防虫網戸
1か月前
個人
警告装置
2か月前
個人
小型EVシステム
2か月前
個人
車輪清掃装置
1か月前
個人
ホイルのボルト締結
8日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
個人
キャンピングトライク
23日前
井関農機株式会社
作業車両
28日前
個人
車両用スリップ防止装置
14日前
個人
ワイパーゴム性能保持具
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
23日前
個人
アクセルのソフトウェア
13日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
1か月前
株式会社クラベ
ヒータユニット
1か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
9日前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
2か月前
個人
車載小物入れ兼雨傘収納具
6日前
株式会社ニフコ
保持装置
7日前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両
27日前
株式会社ユーシン
照明装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
20日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
14日前
エムケー精工株式会社
車両処理装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
続きを見る