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公開番号
2025112627
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006969
出願日
2024-01-19
発明の名称
車両の空調制御方法及び車両の空調制御装置
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B60H
1/00 20060101AFI20250725BHJP(車両一般)
要約
【課題】車室内の水蒸気量を正確に把握することにより、空調装置にフロントウインドウの曇りを抑制するための防曇運転を適切に実行させる。
【解決手段】車両の空調制御方法は、フロントウインドウ22と車室形成パネル(ルーフパネル23)とによって形成される車室21内へ入る水蒸気量と、車室内から出る水蒸気量と、に関連する第1パラメータを取得し、車室内において車室形成パネルに発生した結露に関連する第2パラメータを取得し、第1パラメータと第2パラメータとに基づいて、車室内の水蒸気量を演算し、水蒸気量に基づいて、車室内へ空調風を吹き出す空調装置3がフロントウインドウの防曇運転を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フロントウインドウと車室形成パネルとによって形成される車室内へ入る水蒸気量と、前記車室内から出る水蒸気量と、に関連する第1パラメータを取得し、
前記車室内において前記車室形成パネルに発生した結露に関連する第2パラメータを取得し、
前記第1パラメータと前記第2パラメータとに基づいて、前記車室内の水蒸気量を演算し、
前記水蒸気量に基づいて、前記車室内へ空調風を吹き出す空調装置が前記フロントウインドウの防曇運転を実行する、車両の空調制御方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両の空調制御方法において、
前記第2パラメータは、前記車室形成パネルとしてのルーフパネルと、前記ルーフパネルよりも車室側に位置する内装部材との間の空間において、前記ルーフパネルに発生した結露に関連するパラメータである、車両の空調制御方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両の空調制御方法において、
前記第2パラメータは、前記車室形成パネルに発生した結露量に関係し、
前記結露量が多いほど、前記車室内の水蒸気量は少なく演算される、車両の空調制御方法。
【請求項4】
請求項3に記載の車両の空調制御方法において、
前記結露量に関係する前記第2パラメータは、結露が発生した前記車室形成パネルの撮影画像を処理することにより取得される、車両の空調制御方法。
【請求項5】
請求項4に記載の車両の空調制御方法において、
前記車室形成パネルの撮影箇所には、特定パターンが印刷された印刷物が貼り付けられ、
前記車室形成パネルと前記印刷物との間には、高熱伝導材が介在している、車両の空調制御方法。
【請求項6】
請求項1に記載の車両の空調制御方法において、
前記第1パラメータは、前記車室内の換気量、前記車室内の空間体積、乗員数、及び、外気の絶対湿度を含む、車両の空調制御方法。
【請求項7】
請求項1に記載の車両の空調制御方法において、
前記水蒸気量に基づく露点が、前記フロントウインドウの温度を超える場合に、前記空調装置は防曇運転を実行する、車両の空調制御方法。
【請求項8】
請求項1に記載の車両の空調制御方法において、
前記フロントウインドウは、吸水性の防曇膜を有し、
前記水蒸気量に基づいて演算された前記防曇膜の吸水量が前記防曇膜の飽和水分量を超える場合に、前記空調装置は防曇運転を実行する、車両の空調制御方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の車両の空調制御方法において、
前記空調装置は、防曇運転として、前記フロントウインドウへ向けて吹き出す空調風の、風量を増やす、温度を上げる、及び、外気割合を高める、の少なくとも一を実行する、車両の空調制御方法。
【請求項10】
フロントウインドウと車室形成パネルとによって形成される車室内へ空調風を吹き出す空調装置と、
前記空調装置に、前記フロントウインドウの防曇運転を実行させる制御器と、を備え、
前記制御器は、前記車室内の水蒸気量に関連する第1パラメータを取得すると共に、前記車室内において前記車室形成パネルに発生した結露に関連する第2パラメータを取得し、
前記制御器はまた、前記第1パラメータと前記第2パラメータとに基づいて前記車室内の水蒸気量を演算すると共に、前記水蒸気量に基づいて、前記空調装置に前記フロントウインドウの防曇運転を実行させる、車両の空調制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ここに開示する技術は、車両の空調制御方法及び車両の空調制御装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の空調装置が記載されている。空調装置は、内燃機関を備えた車両に搭載される。空調装置は、ウインドシールドが曇らないように、内気循環モードと外気導入モードとを切り替えながら暖房する。
【0003】
より詳細に、空調装置は、露点温度取得手段と、ガラス温度取得手段とを備える。露点温度取得手段は、ウインドシールドの車室内側に設置され、ウインドシールドの表面付近空気の温度と相対湿度から露点温度を取得する。ガラス温度取得手段は、ウインドシールドの車室内側に設置され、ウインドシールドの車室内側表面におけるガラス温度を取得する。
【0004】
露点温度がガラス温度を超えた場合、ウインドシールドに窓曇りが発生する。空調装置は、露点温度が、ガラス温度または余裕を見て若干低い値に設定された温度閾値を超えると、内気循環モードから外気導入モードへ切り替える。水蒸気が少ない外気が車室内に導入されるから、相対湿度の低下に伴って露点温度が低下する。
【0005】
特許文献2には、フロントウインドウの車室内側の面に、吸水性の防曇膜が積層された従来の車両が記載されている。防曇膜は、膜表面に付着した水分を内部に吸収することにより、フロントウインドウの曇りを抑制する。
【0006】
防曇膜の吸水量が飽和水分量に達すると、空調装置が、防曇膜を脱水させる防曇運転を行う。具体的に空調装置は、外気導入モードに切り替わって、外気をフロントウインドウに向かって吹き出す。空調装置の防曇運転によって防曇膜の吸水機能が回復するから、フロントウインドウの防曇性能が維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-35689号公報
特開2019-26046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
外気導入モードは、低温の外気を導入するため、暖房効率を低下させる。フロントウインドウの曇りを防止できる範囲で、外気導入モードへの切り換え頻度を、できるだけ下げることが、空調装置に求められる。
【0009】
前述した従来の空調装置とは異なり、内燃機関を備えない車両、例えばBEV(Battery Electric Vehicle)に搭載された空調装置は、車室内へ吹き出す空気を電気ヒータによって暖める。BEVの空調装置において、外気導入モードは消費電力を大幅に増大させる。BEVの空調装置には、BEVの電費性能の向上のために、外気導入モードへの切り換え頻度を、さらに下げることが求められる。
【0010】
その一方で、従来の空調装置は、車室内の相対湿度を計測するセンサを用いている。湿度を計測するセンサは一般的に、特定の状況において、計測精度が低くなるリスクがある。例えば、フロントウインドウ付近へ吹き出される空調風の風量が低い状況、及び/又は、空調風の温度が低い状況においてである。湿度の計測精度が低いことを考慮して、従来の空調装置は、フロントウインドウの防曇を維持する上で外気導入モードへの切り換え頻度を下げることが難しい。
(【0011】以降は省略されています)
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