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公開番号
2025095671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211833
出願日
2023-12-15
発明の名称
車両の窓部構造
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60J
1/02 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約
【課題】過度にコストが増大することを抑制しつつ窓部材の振動を抑制することが可能な車両の窓部構造の提供を目的とする。
【解決手段】第1接着剤4よりも損失係数が大きい第2接着剤5は、窓枠部材2の周縁部2bの下方の角部2dを含む一対の第1部分Cおよび一対の第1部分Cの間の第2部分Dのうち少なくとも一方の部分において窓部材3を窓枠部材2に接着する。第1接着剤4は、周縁部2bのうち第2接着剤5で接着された領域を除いた領域において窓部材3を窓枠部材2に接着する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両前後方向に貫通する開口部と、当該開口部を取り囲む周縁部とを有し、車両の前部に設けられる窓枠部材と、
前記開口部を覆うとともに前記周縁部に重ね合わされた透明または半透明の窓部材と、
前記周縁部に沿って当該周縁部の全周に塗布され、前記窓部材を前記窓枠部材の周縁部に接着する接着剤と、
を備え、
前記周縁部は、当該周縁部における下側かつ車幅方向両側に位置する前記左右一対の角部および当該角部に連続する部分を含む一対の第1部分と、前記一対の第1部分の間に位置する第2部分と、を有し、
前記接着剤は、第1接着剤と、前記第1接着剤より損失係数が大きい第2接着剤と、を有し、
前記第2接着剤は、前記一対の第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方の部分において前記窓部材を前記窓枠部材に接着し、
前記第1接着剤は、前記周縁部のうち前記第2接着剤で接着された領域を除いた領域において前記窓部材を前記窓枠部材に接着することを特徴とする車両の窓部構造。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
請求項1記載の車両の窓部構造において、
前記第2接着剤の幅は、前記第1接着剤の幅より大きい、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項3】
請求項1または2記載の車両の窓部構造において、
前記第2接着剤は、前記一対の第1部分のみに塗布されている、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記第2接着剤は、前記第2部分のみに塗布されている、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記第2接着剤は、前記一対の第1部分および前記第2部分の両方に塗布されている、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項6】
請求項5に記載の車両の窓部構造において、
前記第2接着剤の貯蔵弾性率は、10MPa~25MPaである、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
【請求項7】
請求項1または2に記載の車両の窓部構造において、
前記第1接着剤および前記第2接着剤は、当該第1接着剤の塗布領域の端部と当該第2接着剤の塗布領域の端部とが部分的に重なり合うように、塗布されている、
ことを特徴とする車両の窓部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の窓部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の車両の走行中において、車両下方からウインドシールドへ伝達される振動によってウインドシールドが広範囲にわたって起伏する膜振動が発生するが、この膜振動に起因する音や振動が車内に伝わる現象が車内の快適性に影響を与えている。そこで、近年では、快適性の向上の観点からウインドシールドの膜振動を低減するために種々の技術が提案されている。
【0003】
特許文献1記載の構造では、車両前側のウインドシールドの下辺部において、ウインドシールドを枠体に接着する2本の接着部がそれぞれ車幅方向に延びるように並列に並べて塗布されている。2本の接着部によってウインドシールの下辺部を他の部位より高剛性化することにより、車両走行中にウインドシールが主に受ける周波数帯域の振動によって発生するウインドシールドの膜振動を抑制し、NVH性能(騒音、振動、ハーシュネスを低減する快適性に関する性能)を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-12604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の構造では、ウインドシールの下辺部の高剛性化によって、ウインドシールドが受ける振動の特定の周波数におけるウインドシールドの共振周波数を変更することで当該特定の周波数域の振動レベルを低減している。そのため、入力振動の周波数が前記特定の周波数からずれると異なる周波数域で共振を生じるので、減衰効果が得られないおそれがある。
【0006】
一方で、振動特性を改善するために接着剤を振動減衰性能が高い材料に置換する技術が知られているが、一般に減衰接着剤は通常のウインドシールド用接着剤よりも高価であり、減衰接着剤への置換はコスト面においても課題がある。
【0007】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、過度にコストが増大することを抑制しつつ窓部材の振動を抑制することが可能な車両の窓部構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の車両の窓部構造は、車両前後方向に貫通する開口部と、当該開口部を取り囲む周縁部とを有し、車両の前部に設けられる窓枠部材と、 前記開口部を覆うとともに前記周縁部に重ね合わされた透明または半透明の窓部材と、 前記周縁部に沿って当該周縁部の全周に塗布され、前記窓部材を前記窓枠部材の周縁部に接着する接着剤と、を備え、前記周縁部は、当該周縁部における下側かつ車幅方向両側に位置する左右一対の角部および当該角部に連続する部分を含む一対の第1部分と、前記一対の第1部分の間に位置する第2部分と、を有し、前記接着剤は、第1接着剤と、前記第1接着剤より損失係数が大きい第2接着剤と、を有し、前記第2接着剤は、前記一対の第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方の部分において前記窓部材を前記窓枠部材に接着し、前記第1接着剤は、前記周縁部のうち前記第2接着剤で接着された領域を除いた領域において前記窓部材を前記窓枠部材に接着することを特徴とする。
【0009】
本発明は、過度にコストが増大することを抑制しつつ高い振動減衰効果を得るものである。
【0010】
上記の構成によれば、第1接着剤より損失係数が大きい、すなわち振動減衰効果が高い第2接着剤は、窓枠部材の周縁部のうち車両下方から伝達される振動を減衰する効果への寄与度が高い部分に選択的に塗布されている。具体的には、第2接着剤は、窓枠部材の開口部よりも下側かつ車幅方向両側に左右一対の角部およびそれに連続する部分を含む一対の第1部分および一対の第1部分の間に位置する第2部分のうち少なくとも一方の部分において窓部材を窓枠部材に接着することにより、振動減衰効果を効果的に向上することが可能である。一方、第1接着剤は、第2接着剤より安価であるので、第1接着剤が周縁部のうち第2接着剤で接着された領域を除いた領域において窓部材を窓枠部材に接着することにより、周縁部の全周に第2 接着剤を塗布する場合と比較してコスト面で有利となる。これにより、過度にコストが増大することを抑制しつつ第2接着剤を周縁部の全周に塗布しなくても高い振動減衰効果を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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