TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025122420
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017884
出願日
2024-02-08
発明の名称
エンジンオイル冷却構造
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
F02F
1/24 20060101AFI20250814BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】オイルの流量が多いときであっても、オイルを効率的に冷却できるようにする。
【解決手段】シリンダヘッド4のミドルデッキ部4aにおける排気側に入口部42aを有するリターン通路42と、入口部42aよりも吸気側に位置し、ミドルデッキ部4aに対して上側に立設され、排気側に向かって、吸排気方向と上下方向との両方に直交する所定方向の一方側又は他方側に傾斜する主フィン50と、入口部42aに対して、主フィン50よりも排気側でかつ所定方向における主フィン50が傾斜した側に位置し、ミドルデッキ部4aに対して上側に立設された副フィン51と、を備え、副フィン51は、排気側に向かって所定方向の入口部42a側に傾斜している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジン本体のシリンダブロックの下側に配置されたオイルパンに貯留されたオイルを、オイルポンプによってシリンダヘッドの被潤滑部に供給した後に冷却しながら前記オイルパンに戻すためのエンジンオイル冷却構造であって、
前記シリンダヘッドのミドルデッキ部における排気側に入口部を有し、前記シリンダヘッドから前記オイルパンへとオイルを戻すためのリターン通路と、
前記入口部よりも吸気側に位置し、前記ミドルデッキ部に対して上側に立設され、排気側に向かって、吸排気方向と上下方向との両方に直交する所定方向の一方側又は他方側に傾斜する主フィンと、
前記入口部に対して、前記主フィンよりも排気側でかつ前記所定方向における前記主フィンが傾斜した側に位置し、前記ミドルデッキ部に対して上側に立設された副フィンと、を備え、
前記副フィンは、排気側に向かって前記所定方向の前記入口部側に傾斜しているエンジンオイル冷却構造。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のエンジンオイル冷却構造において、
前記入口部よりも吸気側には、前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックとを締結するボルトのボルトヘッドが位置し、
前記主フィンは、前記ボルトヘッドよりも吸気側の位置から排気側に向かって傾斜して延びているエンジンオイル冷却構造。
【請求項3】
請求項2に記載のエンジンオイル冷却構造において、
前記主フィンは、前記ボルトヘッドよりも吸気側でかつ前記所定方向における前記ボルトヘッドの中心よりも前記一方側又は前記他方側に位置し、
前記主フィンはまた、排気側に向かって、前記所定方向の前記ボルトヘッド側に傾斜しているエンジンオイル冷却構造。
【請求項4】
請求項3に記載のエンジンオイル冷却構造において、
前記ボルトヘッドに対して前記所定方向の両側には、エンジン部品がそれぞれ配置され、
前記主フィンは、前記ボルトヘッドと前記エンジン部品との間に位置する一対の通路のうち一方を塞ぐように配置されているエンジンオイル冷却構造。
【請求項5】
請求項1に記載のエンジンオイル冷却構造において、
平面視で、前記主フィンが延びる方向に延ばした直線と、前記副フィンが延びる方向に延ばした直線との間の角度は、80°~90°であるエンジンオイル冷却構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載のエンジンオイル冷却構造において、
前記副フィンの幅は、前記ミドルデッキ部に近い側の方が、前記ミドルデッキ部から遠い側と比較して広いエンジンオイル冷却構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、エンジンオイル冷却構造に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、エンジンの燃費の向上を目的に通常の粘度を備えたオイルよりも上限温度が低い低粘度オイルを採用する傾向がある。一方で、オイルの粘度が低いと潤滑性が低下するため、低粘度オイルを採用する場合には、オイルの冷却を積極的に行う必要がある。
【0003】
特許文献1では、シリンダヘッドのデッキ面に複数の放熱突出部を有するプレートを取り付けて、オイルの冷却を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-245577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、本願発明者らが鋭意検討したところ、リターンさせるオイルの流量が増加すると、オイルの冷却性能が低下することが分かった。本願発明者らが更に検討したところ、オイルの流量が増加すると、リターン通路の周方向おいてオイルに偏りが生じて、リターン通路の壁面の一部にオイルが接触しないようになることが原因であることが分かった。
【0006】
リターンさせるオイルの流量が増える場面としては、登板時などのエンジン高負荷時以外にも、勾配走行時や旋回時などシリンダヘッド内でオイルが偏る場面がある。つまり、エンジン高負荷時以外の場面においても、オイルの冷却性能が低下してしまって、燃費の悪化等を招いてしまうおそれがある。
【0007】
特許文献1に記載の冷却構造では、デッキ面からの放熱を積極的に行うようにしているが、リターン通路における冷却性能の低下は避けられない。オイルクーラを大型化することも考えられるが、コスト面が悪化するとともに、エンジン本体が大型化してしまう。したがって、オイルの流量が多いときであっても、オイルを効率的に冷却させるという観点からは改良の余地がある。
【0008】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オイルの流量が多いときであっても、オイルを効率的に冷却できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、エンジン本体のシリンダブロックの下側に配置されたオイルパンに貯留されたオイルを、オイルポンプによってシリンダヘッドの被潤滑部に供給した後に冷却しながら前記オイルパンに戻すためのエンジンオイル冷却構造を対象として、前記シリンダヘッドのミドルデッキ部における排気側に入口部を有し、前記シリンダヘッドから前記オイルパンへとオイルを戻すためのリターン通路と、前記入口部よりも吸気側に位置し、前記ミドルデッキ部に対して上側に立設され、排気側に向かって、吸排気方向と上下方向との両方に直交する所定方向の一方側又は他方側に傾斜する主フィンと、前記入口部に対して、前記主フィンよりも排気側でかつ前記所定方向における前記主フィンが傾斜した側に位置し、前記ミドルデッキ部に対して上側に立設された副フィンと、を備え、前記副フィンは、排気側に向かって前記所定方向の前記主フィンとは反対側に傾斜している。
【0010】
第1の態様では、主フィンと副フィンとにより、オイルの流れを偏向させることで、リターン通路内に渦流を形成することができる。これにより、オイルをリターン通路の壁面全体に沿わせることができるため、オイルの流量が多いときであっても、オイルを効率的に冷却できる。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る