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公開番号
2025085239
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023198965
出願日
2023-11-24
発明の名称
車両骨格の遮音構造
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B62D
25/20 20060101AFI20250529BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】サイドシルの上面部における開口部を確保しながら、遮音性能を向上させることが可能な車両骨格の遮音構造の提供を目的とする。
【解決手段】車両骨格の遮音構造は、サイドシル3と、サイドシル3に接合された下端部および閉断面を有するピラーレインフォースメント5aと、サイドシル3の上面部12から上方に延びる縦壁部14と、上面部12から上方に離間して配置され、上面部12、縦壁部14およびピラーレインフォースメント5aととともに上下方向に延びる空間部16を形成する遮音板15とを備える。上面部12における空間部16の内側に位置する内側部分12aには、当該上面部12を貫通する開口部17が形成されている。開口部17の開口面積は、上面部12における内側部分12aの面積に対する当該開口面積の比である開口率が0.2以下になるように、設定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の車室底部の車外側端部に配置され、車両前後方向に延在する閉断面および当該閉断面の上面を構成する上面部を有するサイドシルと、
前記サイドシルに接合された下端部および前記上面部の上方において上下方向に延在する閉断面を有するピラーレインフォースメントと、
前記上面部から上方に延びる縦壁部と、
前記上面部から上方に離間して配置され、前記上面部、前記縦壁部および前記ピラーレインフォースメントととともに上下方向に延びる空間部を形成する遮音板と、
を備え、
前記上面部における前記空間部の内側に位置する内側部分には、当該上面部を貫通する開口部が形成され、
前記開口部の開口面積は、前記上面部における前記内側部分の面積に対する当該開口面積の比である開口率が0.2以下になるように、設定されている、
ことを特徴とする車両骨格の遮音構造。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
請求項1記載の車両骨格の遮音構造において、
前記開口率は、0.003以上に設定されている、
ことを特徴とする車両骨格の遮音構造。
【請求項3】
請求項1記載の車両骨格の遮音構造において、
前記遮音板は、
板状の基材と、
前記基材の周縁に配置された吸音性能を有する吸音材とを備え、
前記吸音材は、前記ピラーレインフォースメントと前記基材との隙間、および前記縦壁部と前記基材との隙間を塞ぐ、
ことを特徴とする車両骨格の遮音構造。
【請求項4】
請求項1記載の車両骨格の遮音構造において、
前記開口部は、電着液が前記サイドシル内外に流通可能な電着液流通孔であり、
前記上面部における前記内側部分には、複数の前記電着液流通孔が互いに離間して形成されている、
ことを特徴とする車両骨格の遮音構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両骨格の遮音構造において、
前記サイドシルの前記上面部を基準とする前記縦壁部の上端までの高さに対する前記遮音板までの高さの比率である高さ割合は、0.2以上1以下に設定されている、車両骨格の遮音構造。
【請求項6】
請求項5記載の車両骨格の遮音構造において、
前記高さ割合は、0.4以上に設定されている、
車両骨格の遮音構造。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両骨格の遮音構造において、
前記サイドシルは、サイドシルアウタと、当該サイドシルアウタよりも車幅方向内側に位置するサイドシルインナとを備え、
前記サイドシルアウタおよび前記サイドシルインナは、車両前後方向に延在し、それぞれの上端部および下端部にフランジ部を有するハット断面形状を有し、
前記サイドシルは、前記サイドシルアウタと前記サイドシルインナのそれぞれのフランジ部が互いに接合されることによって構成され、
前記縦壁部は、前記サイドシルアウタと前記サイドシルインナにおける上向きに突出する前記フランジ部によって構成されている、
車両骨格の遮音構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両骨格の遮音構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両における車体を構成する骨格(以下、車両骨格という)を伝搬する走行ノイズを遮るために、遮音板を車両骨格の中空の構成部材の内部に設けた構造が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1記載の車体構造では、車体における車両前後方向に延びるサイドシルの内部やサイドシルの上面に接合され上下方向に延びるピラーレインフォースメント(以下、ピラーレインという)の内部などにおいて、サイドシルおよびピラーレインのそれぞれの内部空間を仕切るように遮音板が複数個所設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-007941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の構造では、車両骨格において遮音壁が設けられる位置のみでしか遮音性能が得られず、遮音壁の設置による質量増加分に対する遮音性能の向上が十分ではない。
【0006】
一方、車両骨格には、車両骨格を構成する2つの構成部材の接合部、例えば、サイドシルと当該サイドシルの上方に延びるピラーレインとの接合部において、サイドシル上面部を貫通することにより形成された開口部、たとえばさび止めなどの電着液をサイドシル内に流入させたり、サイドシル外へ排出する流通孔などの開口部が形成されている構造がある。このような構造では、サイドシル上面部の開口部を通してサイドシルからピラーレインへ音が伝達し易くなるが、電着液をサイドシル内外への流通のためには開口部を無くすことができない事情がある。そのため、開口部を有する接合部周辺における遮音性能の向上の要求が高まっている。
【0007】
また、近年では、車両骨格を高強度でかつ薄肉化をめざす設計が進行しているが、このような薄肉構造を有するサイドシルでは、サイドシル上面部に設けられた電着液流通孔等の開口部を通ってピラーレインへ伝搬する音だけでなく、サイドシルの上面部を透過する透過音(いわゆるパネル透過音)の影響が大きくなる。そのため、車両骨格の構造全体の遮音性能を向上させる必要がある。
【0008】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、サイドシルの上面部における開口部を確保しながら、遮音性能を向上させることが可能な車両骨格の遮音構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の車両骨格の遮音構造は、車両の車室底部の車外側端部に配置され、車両前後方向に延在する閉断面および当該閉断面の上面を構成する上面部を有するサイドシルと、前記サイドシルに接合された下端部および前記上面部の上方において上下方向に延在する閉断面を有するピラーレインフォースメントと、前記上面部から上方に延びる縦壁部と、前記上面部から上方に離間して配置され、前記上面部、前記縦壁部および前記ピラーレインフォースメントととともに上下方向に延びる空間部を形成する遮音板と、を備え、前記上面部における前記空間部の内側に位置する内側部分には、当該上面部を貫通する開口部が形成され、前記開口部の開口面積は、前記上面部における前記内側部分の面積に対する当該開口面積の比である開口率が0.2以下になるように、設定されていることを特徴とする。
【0010】
本発明は、サイドシルの上面部において開口部を確保しながら、サイドシル内部の走行音に対する遮音性能を向上させるために、遮音板とサイドシル上面部とによる二重壁の遮音性能を利用した点に特徴がある。
(【0011】以降は省略されています)
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