TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025090236
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205351
出願日
2023-12-05
発明の名称
自動変速機の潤滑制御装置
出願人
マツダ株式会社
代理人
主分類
F16H
61/02 20060101AFI20250610BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】自動変速機の潤滑制御装置において、発進用摩擦締結要素や潤滑油の温度の影響を受ける内部部品の耐久性を確保する。
【解決手段】自動変速機10の潤滑制御装置は、車両の発進時に締結される発進用摩擦締結要素BR2に潤滑油を供給する第1潤滑回路と、発進用摩擦締結要素BR2以外の潤滑部CL1~CL3に潤滑油を供給する第2潤滑回路と、発進用摩擦締結要素BR2の温度が閾値Thigh以上の場合は、第2潤滑回路の流量を制限しつつ、第1潤滑回路の流量を増大するように制御する制御手段と、を備え、制御手段は潤滑油の温度に応じて閾値を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自動変速機の潤滑油を制御する潤滑制御装置であって、
車両の発進時に締結される発進用摩擦締結要素に前記潤滑油を供給する第1潤滑回路と、
前記発進用摩擦締結要素以外の潤滑部に前記潤滑油を供給する第2潤滑回路と、
前記発進用摩擦締結要素の温度が閾値以上の場合は、前記第2潤滑回路が供給する前記潤滑油の流量を制限しつつ、前記第1潤滑回路が供給する前記潤滑油の流量を増大させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記潤滑油の温度に応じて前記閾値を変更することを特徴とする潤滑制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記潤滑油の温度が高くなるにつれ、前記閾値も高くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の潤滑制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記潤滑油の温度が所定温度未満の場合の前記閾値を第1閾値とすると、前記潤滑油の温度が所定温度以上の場合の前記閾値を前記第1閾値よりも高い第2閾値に設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載の潤滑制御装置。
【請求項4】
前記潤滑油を冷却するオイルクーラをさらに備え、
前記第2潤滑回路は、前記オイルクーラを経由して前記潤滑部に前記潤滑油を供給することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の潤滑制御装置。
【請求項5】
前記第1潤滑回路及び前記第2潤滑回路と接続される第1供給手段をさらに備え、
前記第1供給手段によって供給される前記潤滑油の元圧は一定であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の潤滑制御装置。
【請求項6】
前記第1潤滑回路に接続される第2供給手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記発進用摩擦締結要素の温度に応じて前記第2供給手段を作動させて前記発進用摩擦締結要素に前記潤滑油を供給するように制御することを特徴とする請求項5に記載の潤滑制御装置。
【請求項7】
前記第1潤滑回路は、前記発進用摩擦締結要素に前記潤滑油を供給する第1主潤滑回路と、前記第1主潤滑回路から分岐する第1潤滑油増量回路と、を含み、
前記第1潤滑油増量回路には第1開閉弁が設けられ、
前記第1開閉弁を閉状態から開状態にすることによって前記第1潤滑回路の流量を増大させるように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の潤滑制御装置。
【請求項8】
前記第2潤滑回路は、前記潤滑部に前記潤滑油を供給する第2主潤滑回路と、前記第2主潤滑回路から分岐する第2潤滑油増量回路と、を含み、
前記第2潤滑油増量回路には第2開閉弁が設けられ、
前記第2開閉弁を開状態から閉状態にすることによって前記第2潤滑回路の流量を制限するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の潤滑制御装置。
【請求項9】
トーイングモード設定部をさらに備え、
前記制御手段は、前記トーイングモード設定部によってトーイングモードが設定された場合に、前記潤滑油の温度に応じて前記閾値が変更されるように制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の潤滑制御装置。
【請求項10】
前記第1供給手段は、駆動源によって機械式に駆動される機械式ポンプであることを特徴とする請求項5に記載の潤滑制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動変速機の潤滑制御装置に関し、特に、自動車等の車両に搭載される自動変速機の摩擦締結要素の潤滑構造の技術分野に属する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される自動変速機は、動力伝達経路を切り換えるための複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素に対する作動油の給排を制御する複数のソレノイドバルブを備えた油圧制御装置とを有し、コントロールユニットからの制御信号によってソレノイドバルブの作動を制御することにより、各摩擦締結要素を締結/解放させ、車両の運転状態に応じた変速段を実現するように構成されている。
【0003】
自動変速機を構成する複数の摩擦締結要素には、車両の発進時に締結される発進用摩擦締結要素が含まれる。特にトルクコンバータに代表される流体伝動装置を廃止した自動変速機では、発進用摩擦締結要素をスリップさせながら、徐々に締結させる制御を行うことによって、円滑な発進を実現するようにしている。このとき、発進用摩擦締結要素の摩擦板はスリップによる摺動摩擦によって発熱するため、耐久性を低下させてしまうことがある。
【0004】
自動変速機の摩擦締結要素には、摩擦板間に潤滑油が供給される湿式の摩擦締結要素が利用される場合があり、特に発進用摩擦締結要素に対しては、車両の運転状態に応じて発進用摩擦締結要素以外の他の摩擦締結要素や主軸などの潤滑部よりも多量の潤滑油を供給して、適切に冷却することが望ましい。例えば特許文献1には、発進用摩擦締結要素の温度に応じて供給する潤滑油量を切り換えるものが開示されている。
【0005】
特許文献1の構成によれば、例えば、アクセルヒルホールドやトーイング等のような、発進用摩擦締結要素に過大な熱負荷がかかる場合に、発進用摩擦締結要素に対して潤滑油を供給するための潤滑回路の流量を増大させることによって、発進用摩擦締結要素の耐久性の確保が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021―60060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の自動変速機の潤滑制御装置は、発進用摩擦締結要素の温度が閾値以上の場合に、発進用摩擦締結要素以外の他の摩擦締結要素に供給する潤滑油量を制限しつつ、発進用摩擦締結要素に供給する潤滑油量を増大することで、発進用摩擦締結要素の耐久性が確保される一方で、潤滑油は昇温しやすくなる。
【0008】
潤滑油が高温となると、潤滑油の粘性低下に起因するシール部からの漏れや、オイルパン内に配置される部品の性能低下を引き起こす可能性があるため、発進用摩擦締結要素の温度と潤滑油の温度両方の昇温抑制に配慮した潤滑制御装置が求められる。
【0009】
そこで、本発明は、発進用摩擦締結要素の温度と潤滑油の温度の昇温抑制を両立させ、発進用摩擦締結要素のみならず、潤滑油の温度の影響を受ける内部部品の耐久性を確保することができる自動変速機の潤滑制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題を解決するために、本発明は、自動変速機の潤滑油を制御する潤滑制御装置であって、車両の発進時に締結される発進用摩擦締結要素に前記潤滑油を供給する第1潤滑回路と、前記発進用摩擦締結要素以外の潤滑部に前記潤滑油を供給する第2潤滑回路と、前記発進用摩擦締結要素の温度が閾値以上の場合は、前記第2潤滑回路が供給する前記潤滑油の流量を制限しつつ、前記第1潤滑回路が供給する前記潤滑油の流量を増大させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記潤滑油の温度に応じて前記閾値を変更することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
ホース保持具
3か月前
個人
トーションバー
3か月前
個人
差動歯車用歯形
26日前
個人
ボルトナットセット
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
20日前
個人
回転式配管用支持具
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
28日前
株式会社三協丸筒
枠体
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
15日前
カヤバ株式会社
緩衝器
15日前
カヤバ株式会社
ダンパ
28日前
個人
ベルトテンショナ
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
4か月前
日東電工株式会社
断熱材
3か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
2か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
2か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
3か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
1か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
2か月前
AWJ株式会社
配管支持具
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
20日前
太陽工業株式会社
金属板結合方法
3か月前
日東精工株式会社
座金組込みねじ
4か月前
個人
ワンウェイベアリング
8日前
日東精工株式会社
座金組込みねじ
4か月前
日東精工株式会社
弾性鍔付きねじ
2か月前
株式会社有恒商会
伸縮継手
14日前
株式会社オンダ製作所
長尺体保持具
14日前
前澤工業株式会社
弁箱
26日前
個人
ロープセット及びロープ
3か月前
続きを見る
他の特許を見る