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公開番号2024167961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084303
出願日2023-05-23
発明の名称ステアリング装置
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 1/184 20060101AFI20241128BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】コラムを高い締付剛性で固定することができるとともに解除状態ではコラムの傾動および軸方向移動をスムーズに行うことが可能なステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置1は、アッパーコラム3の傾動および軸方向移動の許容および禁止をするチルト・テレスコピック機構部10を備える。チルト・テレスコピック機構部10は、アッパーコラム3の車幅方向両側に配置された一対の側壁部61と、一対の側壁部61を貫通して一対の側壁部61に対して互いに近づける方向に押圧するボルト9と、レバー8と、一対の側壁部61のそれぞれとアッパーコラム3との間に配置され、アッパーコラム3に対して軸中心に向けて車幅方向両側から押圧力を与える付勢部12とを備える。付勢部12は、アッパーコラム3の軸中心よりも上方側の部分を挟んで押圧する一対の上側押圧部21と、アッパーコラム3の下方側の部分を挟んで押圧する一対の下側押圧部22とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両前後方向に延びるアッパーシャフトであって、その後端部にステアリングホイールが固定されるアッパーシャフトと、
前記アッパーシャフトを回転自在に支持するアッパーコラムと、
前記アッパーシャフトの前端部に軸方向にスライド自在に連結されたロアーシャフトと、
前記ロアーシャフトを回転自在に支持するとともに、前記アッパーコラムに対して相対的に軸方向に移動可能なロアーコラムと、
車体に固定され、前記ロアーコラムまたは前記アッパーコラムのうちのいずれか一方のコラムである支持側コラムを支持する支持ブラケットと、
前記支持側コラムの上下方向の傾動および軸方向の移動を許容する可動状態と禁止する禁止状態とを切り替えるチルト・テレスコピック機構部とを備え、
前記チルト・テレスコピック機構部は、
前記支持側コラムを車幅方向両側から挟むように前記支持ブラケットに設けられた一対の側壁部であって、上下方向に延びるチルト用長孔が形成された一対の側壁部と、
前記チルト用長孔を通して前記一対の側壁部を貫通し、当該一対の側壁部に対して互いに近づける方向に押圧する締付力を発生させるボルトと、
前記ボルトを回転操作して締結力を変えるボルト操作部と、
前記一対の側壁部のそれぞれと前記支持側コラムとの間に配置され、前記一対の側壁部が前記締付力を受けることにより前記支持側コラムに対して車幅方向両側から押圧力を与える付勢部材と
を含み、
前記付勢部材は、前記支持側コラムの軸中心よりも上方側の部分を車幅方向両側から押圧する少なくとも一対の上側押圧部と、前記支持側コラムの軸中心よりも下方側の部分を車幅方向両側から押圧する少なくとも一対の下側押圧部とを有する、
ことを特徴とするステアリング装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載のステアリング装置において、
前記ボルト操作部は、前記チルト用長孔に挿通された前記ボルトの締付力を変えるレバーであり、
前記レバーは、前記ボルトに連結された根元側端部と、前記ボルトに対して車両後方側に位置し、外部からの操作力を受ける操作側端部とを有し、
前記一対の上側押圧部および前記一対の下側押圧部は、前記チルト用長孔に対して少なくとも車両後方側に配置されている、
ことを特徴とするステアリング装置。
【請求項3】
請求項2記載のステアリング装置において、
前記一対の上側押圧部および前記一対の下側押圧部は、前記チルト用長孔に対して車両前後方向における前後両側にそれぞれ配置されている、
ことを特徴とするステアリング装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記一対の側壁部の車幅方向外側にそれぞれ配置され、前記ボルトの締付力を受けて前記一対の側壁部を車幅方向内側に押圧する一対の押圧プレートをさらに備え、
前記一対の押圧プレートは、それぞれ、前記側壁部を挟んで前記上側押圧部および前記下側押圧部に対向する位置において、前記側壁部に向かって突出する凸部を有する、
ことを特徴とするステアリング装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記支持ブラケットは、前記一対の側壁部の上部同士を連結する連結部をさらに備え、
前記連結部は、前記一対の側壁部が前記ボルトの締結力を受けたときに前記一対の側壁部の上部同士が近づく方向に曲げ変形する曲げ変形部を有する、
ことを特徴とするステアリング装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記付勢部材は、車両前後方向に延び、車幅方向両側の前記上側押圧部および前記下側押圧部をそれぞれ支持する一対の支持部と、前記一対の支持部の車両前方側端部同士を連結する連結部とをさらに有し、
前記一対の支持部は、前記上側押圧部および前記下側押圧部が前記ボルトの締結力を受けたときに車幅方向内側に曲げ変形可能な構成を有する、
ことを特徴とするステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングシャフトが伸縮および傾動可能なステアリング装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、伸縮および傾動が可能なステアリングシャフトを所望の長さおよび角度で固定することが可能な車両用のステアリング装置が種々提案されている。
【0003】
特許文献1記載のステアリング装置は、伸縮可能なステアリングシャフトを回転自在に支持するとともに互いに嵌合した筒状のアッパージャケットおよびロアージャケット(支持コラム)と、当該アッパーおよびロア―ジャケットを車体に傾動自在に支持する一対の側壁部を有する支持ブラケットと、一対の側壁部のそれぞれとアッパーおよびロア―ジャケットとの間に配置され、ボルトの締結力により、当該アッパーおよびロアージャケットを車幅方向両側から押圧するレインフォースブラケットとを備える。
【0004】
レインフォースブラケットは、アッパーおよびロア―ジャケットの下半分を覆う略U字状の板状の部材であり、互いに対向する一対の押圧部を有する。
【0005】
ボルトを締め付けた状態では、ボルトの締結力により、レインフォースブラケットの一対の押圧部の間隔が狭くなり、互いに嵌合するアッパーおよびロアージャケットの下半分を車幅方向外側から内側へ向けて押圧することにより、アッパーおよびロアージャケットを所望の長さおよび角度で固定することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-278283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のステアリング装置では、ボルトの締結力により間隔が狭められたレインフォースの一対の押圧部は、互いに嵌合するアッパーおよびロアージャケット(支持コラム)の下半分を車幅方向外側から内側へ向けて押圧するが、アッパーおよびロアージャケットの上半分は押圧力を受けていない。そのため、アッパーおよびロアージャケットの固定時の締付剛性を上げることが難しい。
【0008】
また、この構成では、アッパーおよびロアージャケットの下半分のみに強い押圧力を与えてアッパーおよびロアージャケット全体の固定をする必要があるので、ボルトの締結力を上げざるを得ない。そのため、ボルトの締付けを解除する場合に解除完了までに時間がかかるとともに締付力を十分に解除できずにアッパーおよびロアージャケットの傾動および軸方向移動をスムーズに行うことができないおそれがある。
【0009】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、シャフトを支持するコラムを高い締付剛性で固定することができるとともに締付解除状態ではコラムの傾動および軸方向移動をスムーズに行うことが可能なステアリング装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のステアリング装置は、車両前後方向に延びるアッパーシャフトであって、その後端部にステアリングホイールが固定されるアッパーシャフトと、前記アッパーシャフトを回転自在に支持するアッパーコラムと、前記アッパーシャフトの前端部に軸方向にスライド自在に連結されたロアーシャフトと、前記ロアーシャフトを回転自在に支持するとともに、前記アッパーコラムに対して相対的に軸方向に移動可能なロアーコラムと、車体に固定され、前記ロアーコラムまたは前記アッパーコラムのうちのいずれか一方のコラムである支持側コラムを支持する支持ブラケットと、前記支持側コラムの上下方向の傾動および軸方向の移動を許容する可動状態と禁止する禁止状態とを切り替えるチルト・テレスコピック機構部とを備え、前記チルト・テレスコピック機構部は、前記支持ブラケットに設けられ、前記支持側コラムを車幅方向両側から挟むように位置する一対の側壁部であって、上下方向に延びるチルト用長孔が形成された一対の側壁部と、前記チルト用長孔を通して前記一対の側壁部を貫通し、当該一対の側壁部に対して互いに近づける方向に押圧する締付力を発生させるボルトと、前記ボルトを回転操作して締結力を変えるボルト操作部と、前記一対の側壁部のそれぞれと前記支持側コラムとの間に配置され、前記一対の側壁部が前記締付力を受けることにより前記支持側コラムに対して車幅方向両側から押圧力を与える付勢部材とを含み、前記付勢部材は、前記支持側コラムの軸中心よりも上方側の部分を車幅方向両側から押圧する少なくとも一対の上側押圧部と、前記支持側コラムの軸中心よりも下方側の部分を車幅方向両側から押圧する少なくとも一対の下側押圧部とを有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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