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公開番号2024164729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080420
出願日2023-05-15
発明の名称モータ及び車両用駆動システム
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 21/14 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】永久磁石部の減磁を抑制可能なモータ及び車両用駆動システムを提供する。
【解決手段】モータ2は、円筒状のステータ1と、ステータ17内にステータ17の中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータ19と、を有し、ロータ19の回転により車両1の前輪FWを駆動するのに用いられる。モータ2は、ロータ19に設けられたカゴ部31と、ロータ19においてカゴ部1の内周側に設けられた永久磁石部28と、を有している。永久磁石部28は、フェライト磁石により構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータであって、
前記ロータは、カゴ部と、当該カゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を有し、
前記永久磁石部は、フェライト磁石により構成されていることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記ロータは、外周ロータ部と、内周ロータ部とに分割して設けられ、
前記内周ロータ部は、軸方向視で多角形状をなしており、
前記永久磁石部は、板状をなす複数の永久磁石を備え、
前記複数の永久磁石は、前記外周ロータ部と前記内周ロータ部との径方向間において周方向に沿って並設され、
各永久磁石における厚み方向一側の面は、前記外周ロータ部の内周面に接しており、
前記各永久磁石における厚み方向他側の面は、前記内周ロータ部の外周面に接していることを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモータを備えた車両用駆動システムにおいて、
前記永久磁石部の磁力を用いて前記ロータを回転させる同期運転モードと、前記カゴ部に発生する誘導電流を用いて前記ロータを回転させる非同期運転モードと、を切り換え可能な制御部を更に備えていることを特徴とする車両用駆動システム。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用駆動システムにおいて、
前記制御部は、前記永久磁石部の温度が所定温度未満のときは、前記非同期運転モードを実行することを特徴とする車両用駆動システム。
【請求項5】
請求項3に記載の車両用駆動システムにおいて、
前記制御部は、モータトルクが所定未満のときは、前記同期運転モードを実行し、かつ、前記モータトルクが前記所定以上のときは、非同期運転モードを実行することを特徴とする車両用駆動システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ及び車両用駆動システムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、モータを種々の機械の駆動に用いることが知られている。例えば、特許文献1では、紡績機駆動用モータが開示されている。該紡績機駆動用モータは、ステータと、ステータの内周側に配設されたロータと、ロータに設けられたカゴ部と、ロータにおけるカゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を備えており、糸を巻き取るボビンを保持するスピンドルを駆動するのに用いられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-178840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電気自動車等に搭載される車両駆動用モータには、永久磁石モータが採用される場合が多い。永久磁石モータは、モータの低回転域において瞬時に最大のモータトルクを生成できるため、停車状態からの車両発進性を確保できる利点がある。しかし、永久磁石モータは、モータの高回転域においては逆起電力が大きくなるので、例えば、高速走行時等にモータトルクが不足する場合がある。そのため、モータの低回転域から高回転域に亘って車両駆動に必要なモータトルクを生成可能な車両用駆動モータが求められている。
【0005】
そこで、低回転域において最大モータトルクを生成可能な永久磁石部と、高回転域において逆起電力の影響を受けないカゴ部と、を有するロータを備えた特許文献1の如き紡績機駆動用モータを車両駆動用モータとして用いることが考えられる。
【0006】
しかし、特許文献1の如きモータでは、ロータにおいて永久磁石部がカゴ部の内周側に配設される関係上、一般的な永久磁石モータに比べて永久磁石部の位置がロータの内周側に配設されるようになるので、永久磁石部において熱がこもり易くなる。そのため、ステータの回転磁界が作用することで永久磁石部において渦電流が発生すると、永久磁石部が一般の永久磁石モータよりも高温になり易い。ここで、永久磁石部が希土類磁石で構成されている場合、渦電流により永久磁石部が高温になると、不可逆的な減磁が発生し、車両駆動に必要なモータトルクを生成することが困難になるおそれがある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、永久磁石部の減磁を抑制可能なモータ及び車両用駆動システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0009】
すなわち、第1の発明では、前記ロータは、カゴ部と、当該カゴ部の内周側に設けられた永久磁石部と、を有し、前記永久磁石部は、フェライト磁石により構成されていることを特徴とする。
【0010】
第2の発明では、第1の発明において、前記ロータは、外周ロータ部と、内周ロータ部とに分割して設けられ、前記内周ロータ部は、軸方向視で多角形状をなしており、前記永久磁石部は、板状をなす複数の永久磁石を備え、前記複数の永久磁石は、前記外周ロータ部と前記内周ロータ部との径方向間において周方向に沿って並設され、各永久磁石における厚み方向一側の面は、前記外周ロータ部の内周面に接しており、前記各永久磁石における厚み方向他側の面は、前記内周ロータ部の外周面に接していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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