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公開番号
2024142098
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023054093
出願日
2023-03-29
発明の名称
ウォータアウトレット
出願人
日本サーモスタット株式会社
,
マツダ株式会社
代理人
個人
主分類
F01P
11/04 20060101AFI20241003BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】内燃機関の冷却液出口の温度検知精度を良好にできるウォータアウトレットを提供する。
【解決手段】流路形成室10には、冷却液が整流壁15の内側から第一出口11へ向かう第一流路F1と、冷却液が前記整流壁の内側から前記整流壁の長さ方向の先端で折り返し、前記整流壁の外側を通って第二出口12へ向かう第二流路F2が形成され、前記第一流路と前記第二流路とが重なり合う領域に温度センサ7の感温部7aが配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関の冷却液出口に取り付けられて、前記内燃機関との間に流路形成室を形成し、
ラジエータに通じる主通路に接続される第一接続部と、
前記ラジエータを迂回するバイパス路に接続される第二接続部と、を備え、
前記流路形成室には、冷却液の入口、第一出口、及び第二出口が形成され、
前記内燃機関から流出した冷却液が、前記入口から前記流路形成室へ流入し、前記第一出口から前記第一接続部、又は前記第二出口から前記第二接続部へ流出するようになっており、
前記入口と前記第二出口との間から第一出口側へ延びる整流壁を備え、
前記整流壁からみて前記入口側を前記整流壁の内側、前記第二出口側を前記整流壁の外側として、
前記流路形成室には、
冷却液が前記整流壁の内側から前記第一出口へ向かう第一流路と、
冷却液が前記整流壁の内側から前記整流壁の長さ方向の先端で折り返し、前記整流壁の外側を通って前記第二出口へ向かう第二流路が形成され、
前記第一流路と前記第二流路とが重なり合う領域に温度センサの感温部が配置される
ことを特徴とするウォータアウトレット。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記第一出口の外周縁の前記第二出口と最も近い位置と、前記整流壁の外側先端とを結ぶ仮想線を引き、前記整流壁と前記仮想線とで前記流路形成室を前記入口側と前記第二出口側に区画したとき、
前記感温部は、前記整流壁及び仮想線の前記入口側の領域に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のウォータアウトレット。
【請求項3】
前記第一流路を横切る方向へ延びる邪魔板を備え、
前記邪魔板が前記第一流路の前記感温部よりも前記第一出口側に位置する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォータアウトレット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の冷却液出口に設けられるウォータアウトレットに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関(エンジン)の冷却液出口には、ウォータアウトレットが取り付けられている。特許文献1には、複数の接続部を有し、各接続部にラジエータ、暖房熱交換器等の各種装置に通じる管路がそれぞれ接続されるウォータアウトレットが開示されている。このウォータアウトレットには、温度センサが取り付けられていて、内燃機関から流出した冷却液の温度を検知できる。
また、特許文献2には、内燃機関から流出した冷却液がラジエータを介して内燃機関へ戻る主通路と、内燃機関から流出した冷却液をそのまま内燃機関へ戻すバイパス路と、主通路の冷却液の温度に応じてバイパス路を開閉するサーモスタットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-214064号公報
特開2006-70760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関から流出した冷却液の温度を温度センサで検知する場合、温度センサの感温部を内燃機関における冷却液出口の至近に配置するのが好ましい。しかし、温度センサの位置は、車両を構成する他の部品のレイアウトによって制約を受けて、自由に設定できない。
また、ウォータアウトレットに各種管路を接続するための接続部の位置も、車両のレイアウトによって自由に設定できない。そして、管路の開閉状況によっては、ウォータアウトレットを通過する冷却液の流れに淀みが生じることがあり、この部分に温度センサの感温部が位置すると、内燃機関の冷却液出口の温度を正確に検知するのが難しい。
そこで、本発明は、内燃機関の冷却液出口の温度検知精度を良好にできるウォータアウトレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記した課題を解決するため本発明に係るウォータアウトレットは、内燃機関の冷却液出口に取り付けられて、前記内燃機関との間に流路形成室を形成する。ウォータアウトレットは、ラジエータに通じる主通路に接続される第一接続部と、前記ラジエータを迂回するバイパス路に接続される第二接続部と、を備える。
前記流路形成室には、冷却液の入口、第一出口、及び第二出口が形成され、前記内燃機関から流出した冷却液が、前記入口から前記流路形成室へ流入し、前記第一出口から前記第一接続部、又は前記第二出口から前記第二接続部へ流出するようになっている。
ウォータアウトレットは、前記入口と前記第二出口との間から第一出口側へ延びる整流壁を備える。前記整流壁からみて前記入口側を前記整流壁の内側、前記第二出口側を前記整流壁の外側として、前記流路形成室には、冷却液が前記整流壁の内側から前記第一出口へ向かう第一流路と、冷却液が前記整流壁の内側から前記整流壁の長さ方向の先端で折り返し、前記整流壁の外側を通って前記第二出口へ向かう第二流路が形成される。そして、前記第一流路と前記第二流路とが重なり合う領域に温度センサの感温部が配置される。
【0006】
前記構成によれば、主通路が開いている場合、内燃機関の冷却液出口から流出し、入口から流路形成室に流入した冷却液は第一出口へ向かって第一流路を流れる。その一方主通路が閉じている場合、入口から流路形成室に流入した冷却液は第二出口へ向かって第二流路を流れる。温度センサの感温部は、主通路の開閉によらず冷却液の流れがある第一流路と第二流路の重複部に設けられる。このため、温度センサによる内燃機関の冷却液出口の温度検知精度を良好にできる。
【0007】
また、前記ウォータアウトレットにおいて、前記第一出口の外周縁の前記第二出口と最も近い位置と、前記整流壁の外側先端とを結ぶ仮想線を引き、前記整流壁と前記仮想線とで前記流路形成室を前記入口側と前記第二出口側に区画したとき、前記感温部が前記整流壁及び仮想線の前記入口側の領域に位置してもよい。このようにすると、前記入口側の領域の整流壁近くに温度センサの感温部を設ければ、感温部を第一流路と第二流路の重複部に配置し易い。よって、温度センサの温度検知精度の低下を確実に抑制できる。
【0008】
また、前記ウォータアウトレットは、前記第一流路を横切る方向へ延びる邪魔板を備え、前記邪魔板が前記第一流路の前記感温部よりも前記第一出口側に位置してもよい。
このようにすると、邪魔板によって入口から第一出口へ向かう冷却液の流量が抑制されるので、第二出口へ向かう冷却液の流量を確保できる。さらに、邪魔板が感温部より下流に設けられるので、温度センサの感温性を良好にできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るウォータアウトレットによれば、内燃機関の冷却液出口の温度検知精度を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施の形態に係るウォータアウトレットを含むエンジン冷却システムの一状態を示す概略構成図である。
図2は、本実施の形態に係るウォータアウトレットを含むエンジン冷却システムの他の状態を示す概略構成図である。
図3は、本実施の形態に係るウォータアウトレットを裏側から見た斜視図である。
図4は、温度センサの感温部の配置領域を示すウォータアウトレットの裏側の斜視図である。
図5は、シリンダヘッドにウォータアウトレットを取り付けた状態の正面図である。
図6は、図5のA-A断面図である。
図7は、ウォータアウトレットの流路形成室における第一流路を示す説明図である。
図8は、ウォータアウトレットの流路形成室における第二流路を示す説明図である。
図9は、本実施の形態に係るウォータアウトレットの変形例であって、ウォータアウトレットを裏側から見た斜視図である。
図10は、従来のエンジン冷却システムの一例を模式的に示す概略構成図である。
図11は、従来のウォータアウトレットを裏側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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