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公開番号
2024162805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078714
出願日
2023-05-11
発明の名称
粉塵除去装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
F01P
11/12 20060101AFI20241114BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】熱交換器に付着した粉塵の位置を推定し効率的に粉塵を除去する粉塵除去装置を実現する。
【解決手段】粉塵除去装置は、熱交換器12と、第1バルブ群18がそれぞれ設けられる複数の第1冷却配管16と、流通する冷媒の温度を前記第1バルブ群18の上流で測定する第1温度センサ20と、第2バルブ群28がそれぞれ設けられる複数の第2冷却配管26と、前記冷媒の温度を前記第2バルブ群28の下流で測定する第2温度センサ30と、前記複数の第1,2冷却配管16,26とそれぞれ接続され前記熱交換器12内に設けられる複数の流通路22と、算出した温度の変化度合いと所定値から前記熱交換器12の冷却性能の低下度合いを検出する検出部48と、バルブ開閉情報と前記低下度合いを示す情報から冷却性能が低下している前記熱交換器12の位置を推定する推定部50と、推定情報に基づき前記熱交換器12表面の粉塵を除去する除去部52と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に設けられ、冷媒が流通する熱交換器と、
熱源と前記熱交換器とをつなぐ前記冷媒の通路であって、前記熱交換器の入口より上流に設けられる複数の第1冷却配管と、
前記複数の第1冷却配管にそれぞれ設けられる第1バルブ群と、
前記第1バルブ群より上流に設けられ、前記冷媒の温度を測定する少なくとも1つの第1温度センサと、
前記熱交換器内に設けられ、前記複数の第1冷却配管とそれぞれ接続される複数の流通路と、
前記熱交換器の前記冷媒の出口から下流に向けて延び、前記複数の流通路とそれぞれ接続される複数の第2冷却配管と、
前記複数の第2冷却配管にそれぞれに設けられる第2バルブ群と、
前記第2バルブ群より下流に設けられ、前記冷媒の温度を測定する少なくとも1つの第2温度センサと、
前記第1温度センサおよび前記第2温度センサのそれぞれで測定された温度情報を受け付け、温度の変化の度合いを算出し、当該算出された温度の変化の度合いとあらかじめ定めた所定値とを比較することで、前記熱交換器の冷却性能の低下の度合いを検出する検出部と、
前記第1バルブ群および前記第2バルブ群のそれぞれのバルブの開閉情報を受け付け、当該開閉情報と前記検出部が検出した冷却性能の低下の度合いを示す情報とを照合することで、前記熱交換器における冷却性能が低下している位置を推定する推定部と、
前記推定部が推定した情報に基づいて、前記熱交換器の表面に付着する粉塵を除去する除去部と、
を備える粉塵除去装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉塵除去装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、センサなどから取得される情報に基づいて各種の値を算出することで、車載機器の性能や状態を推定する技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ラジエータの冷却水の出口付近に取り付けた温度センサと、冷却水温センサと、を用いて水温の変化度合いを比較することで、ラジエータの異常の有無を判定する車両用冷却システムの異常診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
2010-71079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両の走行により、地表物質(例えば、粉塵)が車載機器である熱交換器に付着する場合、熱交換器の冷却性能を維持するためには当該付着物の除去が必要な場合がある。このとき、空気の対流によって付着物が自然に除去されるとは限らないため、エアブローなどを用いて付着物を除去することがある。ここで、エアブローのガスの使用量が限られる環境などでは、ガスの使用量を低減することが求められる。例えば、月面を走行する車両においては、空気がないため対流による付着物の除去は期待できず、また、ガスの使用量は限られる。したがって、かかる場合においては、冷却性能に影響を与える程の量の付着物が熱交換器に付着しているかを判定し当該付着物の位置を把握して、効率的な付着物の除去が行えるとよい。
【0006】
そこで、本明細書では、熱交換器に付着した粉塵の位置を推定することで、効率的に当該粉塵を除去する粉塵除去装置を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する粉塵除去装置は、車両に設けられ、冷媒が流通する熱交換器と、熱源と前記熱交換器とをつなぐ前記冷媒の通路であって、前記熱交換器の入口より上流に設けられる複数の第1冷却配管と、前記複数の第1冷却配管にそれぞれ設けられる第1バルブ群と、前記第1バルブ群より上流に設けられ、前記冷媒の温度を測定する少なくとも1つの第1温度センサと、前記熱交換器内に設けられ、前記複数の第1冷却配管とそれぞれ接続される複数の流通路と、前記熱交換器の前記冷媒の出口から下流に向けて延び、前記複数の流通路とそれぞれ接続される複数の第2冷却配管と、前記複数の第2冷却配管にそれぞれに設けられる第2バルブ群と、前記第2バルブ群より下流に設けられ、前記冷媒の温度を測定する少なくとも1つの第2温度センサと、前記第1温度センサおよび前記第2温度センサのそれぞれで測定された温度情報を受け付け、温度の変化の度合いを算出し、当該算出された温度の変化の度合いとあらかじめ定めた所定値とを比較することで、前記熱交換器の冷却性能の低下の度合いを検出する検出部と、前記第1バルブ群および前記第2バルブ群のそれぞれのバルブの開閉情報を受け付け、当該開閉情報と前記検出部が検出した冷却性能の低下の度合いを示す情報とを照合することで、前記熱交換器における冷却性能が低下している位置を推定する推定部と、前記推定部が推定した情報に基づいて、前記熱交換器の表面に付着する粉塵を除去する除去部と、を備える。
【0008】
また、前記粉塵除去装置は、外界をセンシングするセンシング部をさらに備え、前記推定部は、前記開閉情報と、前記冷却性能の低下の度合いを示す情報と、前記センシング部が検出する情報とを照合することで、前記熱交換器における冷却性能が低下している位置を推定する、ことを特徴とする。
【0009】
また、前記粉塵除去装置において、前記検出部が行う検出と、前記推定部が行う推定とは、外界の環境が安定しているときに行われる、ことを特徴とする。
【0010】
また、前記粉塵除去装置において、前記車両は、真空環境で使用される、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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