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公開番号
2024164731
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080422
出願日
2023-05-15
発明の名称
車両用駆動システム
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02P
23/07 20160101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】変速機が搭載されていない車両においても、変速機を備えた車両のような運転操作フィーリングを実現することが可能な車両用駆動システムを提供する。
【解決手段】円筒状のステータと、ステータ内に設けられた円筒状のロータとを有し、ロータの回転により駆動輪を駆動するモータと、モータを制御するモータECUと、を備える車両用駆動システムである。ステータは複数の一次導体を有し、ロータは径方向外側の部位に複数の二次導体を有している。モータは、モータECUによって、電流が同じ向きに流れ且つ周方向に連続して並ぶ一次導体群の数が増減されることで、ステータの極数が変更されるように構成されている。ECUおよびモータECUは、運転者による運転操作および自車両の走行状態の少なくとも一方に基づいて(S1)、ステータの極数を変更する(S7、S10)ように構成されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状のステータと、当該ステータ内に当該ステータの中心軸と同軸で回転可能に設けられた円筒状のロータと、を有し、当該ロータの回転により車両の駆動輪を駆動するモータと、当該モータを制御する制御部と、を備える車両用駆動システムであって、
上記ステータは、軸方向に延び且つ周方向に並ぶ複数の一次導体を有し、
上記ロータは、径方向外側の部位で軸方向に延び且つ周方向に並ぶ複数の二次導体を有し、
上記モータは、上記制御部によって、上記複数の一次導体を流れる電流の向きがそれぞれ変更されて、電流が同じ向きに流れ且つ周方向に連続して並ぶ一次導体群の数が増減されることで、当該ステータの極数が変更されるように構成されており、
上記制御部は、運転者による運転操作および自車両の走行状態の少なくとも一方に基づいて、上記ステータの極数を変更するように構成されていることを特徴とする車両用駆動システム。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
上記請求項1に記載の車両用駆動システムにおいて、
上記運転者による運転操作には、アクセル操作が含まれており、
上記制御部は、アクセル操作に基づいて推定される要求駆動力が大きい場合には、当該要求駆動力が小さい場合よりも、上記ステータの極数を多くするように構成されていることを特徴とする車両用駆動システム。
【請求項3】
上記請求項1に記載の車両用駆動システムにおいて、
上記運転者による運転操作には、ブレーキ操作が含まれており、
上記制御部は、ブレーキ操作に基づいて推定される要求制動力が大きい場合には、当該要求制動力が小さい場合よりも、上記ステータの極数を多くするように構成されていることを特徴とする車両用駆動システム。
【請求項4】
上記請求項1に記載の車両用駆動システムにおいて、
上記自車両の走行状態には、自車両の周辺走行環境が含まれており、
上記制御部は、登坂路を走行している場合、または、降坂路を走行している場合には、平坦路を走行している場合よりも、上記ステータの極数を多くするように構成されていることを特徴とする車両用駆動システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用駆動システムに関し、特に、モータを駆動源として走行する車両に適用される車両用駆動システムに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、内燃機関(エンジン)を搭載せず、電動機(モータ)を駆動源として走行する電気自動車が知られている。エンジンは零から或る回転数までトルクがほとんど発生しないのに対し、モータは零回転からでも最大トルクを発揮することができるため、かかる電気自動車では、エンジン車両では必須とされる変速機(減速ギヤを除く。)が搭載されていないことが多い。
【0003】
このように、電気自動車は、駆動源の違いのみならず、変速機が搭載されていない点でも、エンジン車両とは大きく異なることから、エンジン車両に慣れ親しんできたユーザに違和感を与えることが懸念されている。
【0004】
そこで、変速機が搭載されていない電気自動車でも、エンジン車両における、変速機による変速が生じるような状況において、駆動源であるモータの特性を変更することが考えられる。かかるモータの特性を変更する手法には、種々のものがあるところ、例えば特許文献1には、巻線組の電流位相を制御して回転電機(モータ)の極数変換を行う回転電機制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-322413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、電気自動車では、例えばアクセルを踏み込むとモータ回転速度が上がり、それに伴って車速が上がるといった具合に、モータ回転速度と車速とを比例的に制御することで、良好な加速性能を実現していることが多いが、これでは、恰もゴーカートのようなフィーリングになってしまい、このことが、エンジン車両に慣れたユーザに違和感を与える原因の1つとなっている。
【0007】
そこで、上記特許文献1の回転電機制御装置を電気自動車に適用することが考えられるが、特許文献1のものは、モータの回転数が所定値を越えたと判定されたときに、電流位相をずらす制御を行って極数変換を行うものであり、車両における変速が生じるような状況において、モータの特性を変更するものではない。
【0008】
このため、特許文献1のものを電気自動車に単に適用したとしても、エンジン車両に慣れた運転者に、異なる運転操作フィーリング(違和感)を与えてしまうという問題を解決しきれない。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、変速機が搭載されていない車両においても、変速機を備えた車両のような運転操作フィーリングを実現することが可能な車両用駆動システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明に係る車両用駆動システムでは、運転者による運転操作および自車両の走行状態の少なくとも一方に基づいて、モータの特性を変化させるようにしている。
(【0011】以降は省略されています)
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