TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024136801
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023048052
出願日
2023-03-24
発明の名称
ウインドレギュレータ、および車両のドア構造
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
11/48 20060101AFI20240927BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】ドアガラスの上昇時における上昇側ワイヤの摩擦抵抗を低減することが可能なウインドレギュレータを提供する。
【解決手段】ウインドレギュレータ4は、ドアガラス3に固定される一対のキャリアプレート5と、一対のキャリアプレート5を昇降可能に支持する一対のガイドレール6と、一対のガイドレール6の上部および下部に取り付けられた支持プーリ7と、一端が一方のキャリアプレート5の上部に固定された上昇側ワイヤ9と、一端が他方のキャリアプレート5の下部に固定された下降側ワイヤ10と、上昇側ワイヤ9および下降側ワイヤ10のそれぞれの他端を巻き取るドラム32およびモータ31を備えた駆動部8とを備える。駆動部8は、上昇側ワイヤ9が固定されたキャリアプレート5を支持するガイドレール6に固定される。上昇側ワイヤ9は、支持プーリ7と駆動部8との間では、外部から覆われることなく露出した状態で直線的に張られている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ドアパネルおよび当該ドアパネルの開口を開閉するドアガラスを有する車両のサイドドアに取り付けられるウインドレギュレータであって、
前記ドアガラスに固定される一対のキャリアプレートと、
互いに平行になるように延びるとともに前記ドアパネルに固定される一対のガイドレールであって、前記一対のキャリアプレートを上下方向に昇降可能に支持する一対のガイドレールと、
前記一対のガイドレールのそれぞれの上部および下部に回転自在に取り付けられた支持プーリと、
一端が前記一対のキャリアプレートのうちの一方のキャリアプレートを上昇させるためにその上部に固定されるとともに前記支持プーリによって往復移動自在に支持された上昇側ワイヤと、
一端が前記一対のキャリアプレートのうちの他方のキャリアプレートを下降させるためにその下部に固定されるとともに前記支持プーリによって往復移動自在に支持された下降側ワイヤと、
前記上昇側ワイヤおよび前記下降側ワイヤのそれぞれの他端を巻き取るドラムと、当該ドラムを正逆両方向に回転させるモータとを備えた駆動部と、
を備え、
前記駆動部は、前記一対のガイドレールのうちの前記上昇側ワイヤが固定された前記キャリアプレートを支持するガイドレールに固定され、
前記上昇側ワイヤは、前記支持プーリと前記駆動部との間では、外部から覆われることなく露出した状態で直線的に張られている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1記載のウインドレギュレータにおいて、
前記上昇側ワイヤおよび前記下降側ワイヤは、前記一対のガイドレールが並ぶ方向と直交する方向から見て、前記ガイドレールと重複しない位置に配置されている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項3】
請求項1または2記載のウインドレギュレータにおいて、
前記下降側ワイヤにおける前記駆動部と前記支持プーリとの間を覆って前記下降側ワイヤを往復移動自在に支持するアウターケーシングをさらに備えている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項4】
請求項1または2記載のウインドレギュレータにおいて、
前記駆動部は、前記一対のガイドレールがフロントサイドドアに固定される場合における車両後方側の前記ガイドレールに固定される、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項5】
請求項1または2記載のウインドレギュレータにおいて、
前記駆動部は、前記ドラムの高さが前記ガイドレールの下側の前記支持プーリの高さ以下になり、かつ、前記モータおよび前記ドラムが前記支持プーリよりも車幅方向外側にあるような位置に、配置されている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項6】
請求項1または2記載のウインドレギュレータにおいて、
前記駆動部は、車両が側方から衝突荷重を受けた際に乗員を車内側に押すプッシャとして機能するように構成されることを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項7】
請求項6に記載のウインドレギュレータにおいて、
前記駆動部は、上下方向において車室内のシートのヒップポイントを含む範囲に配置されている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項8】
請求項7に記載のウインドレギュレータにおいて、
前記駆動部は、車室内のシートの座面近傍の高さに位置している、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
【請求項9】
開口を有するドアパネルと、
ドアガラスと、
前記ドアガラスを上昇または下降することで前記ドアパネルの開口を開閉する請求項1記載のウインドレギュレータと
を備えた車両のドア構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアに取り付けられるウインドレギュレータおよびそれを備えたドア構造に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両のドアにおけるドアガラスを昇降させるウインドレギュレータが種々提案されている。特許文献1に記載されているウインドレギュレータは、昇降可能な一対のキャリアプレートがドアガラスの下端の2か所を支持するダブルガイド式のウインドレギュレータを備えている。
【0003】
このウインドレギュレータは、車両前後方向に互いに離間した位置でサイドドアのドアガラスの下端に固定される一対のキャリアプレートと、一対のキャリアプレートを昇降自在に支持する一対のガイドレールと、一対のキャリアプレートのうちの車両後方側のキャリアプレートの上部に固定された上昇側ワイヤと、車両前方側のキャリアプレートの下部に固定された下降側ワイヤと、一対のガイドレールの上下両端部にそれぞれ回転自在に取り付けられ、上昇側ワイヤおよび下降側ワイヤを往復移動自在に支持する複数の支持プーリと、上昇側ワイヤおよび下降側ワイヤの巻き上げおよび繰り出しを行う駆動部とを備える。駆動部は、上昇側ワイヤおよび下降側ワイヤの端部が巻かれたドラムと、ドラムを正逆両方向に回転させるモータとを備える。
【0004】
上記のウインドレギュレータでは、駆動部は、一対のガイドレールのうち車両前方側のガイドレールに固定されている。このため、上昇側ワイヤは、車両前方側のガイドレールの駆動部と車両後方側のキャリアプレートの間を、車両後方側のガイドレールの支持プーリを経由して接続している。
【0005】
このウインドレギュレータは、ガイドレール間における上昇側ワイヤの張力を確保するために、上昇側ワイヤを覆って上昇側ワイヤを往復移動自在に支持するアウターケーシングを備えている。アウターケーシングは、上昇側ワイヤにおける車両前方側のガイドレールの駆動部と車両後方側のガイドレールの支持プーリとの間の部分を覆っているので、ガイドレール間において上昇側ワイヤを往復移動自在に直線または緩やかな曲線で延ばすことができ、上昇側ワイヤの張力を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-204551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上昇側ワイヤは、ドアガラスの上昇時にドアガラスの自重を受けて大きな張力がかかる。上記のウインドレギュレータでは、上昇側ワイヤは、ガイドレール間で張力を維持するためにアウターケーシングで覆われているため、ドアガラスの自重に抵抗してドアガラスを上昇させる際に、上昇側ワイヤを覆うアウターケーシングとワイヤとの間で摩擦が生じる。このため、駆動部のモータに係る負荷が大きくなる。
【0008】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、ドアガラスの上昇時における上昇側ワイヤの摩擦抵抗を低減することが可能なウインドレギュレータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の車両のドア構造は、ドアパネルおよび当該ドアパネルの開口を開閉するドアガラスを有する車両のサイドドアに取り付けられるウインドレギュレータであって、前記ドアガラスに固定される一対のキャリアプレートと、互いに平行になるように延びるとともに前記ドアパネルに固定される一対のガイドレールであって、前記一対のキャリアプレートを上下方向に昇降可能に支持する一対のガイドレールと、前記一対のガイドレールのそれぞれの上部および下部に回転自在に取り付けられた支持プーリと、一端が前記一対のキャリアプレートのうちの一方のキャリアプレートを上昇させるためにその上部に固定されるとともに前記支持プーリによって往復移動自在に支持された上昇側ワイヤと、一端が前記一対のキャリアプレートのうちの他方のキャリアプレートを下降させるためにその下部に固定されるとともに前記支持プーリによって往復移動自在に支持された下降側ワイヤと、前記上昇側ワイヤおよび前記下降側ワイヤのそれぞれの他端を巻き取るドラムと、当該ドラムを正逆両方向に回転させるモータとを備えた駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記一対のガイドレールのうちの前記上昇側ワイヤが固定された前記キャリアプレートを支持するガイドレールに固定され、前記上昇側ワイヤは、前記支持プーリと前記駆動部との間では、外部から覆われることなく露出した状態で直線的に張られている、ことを特徴とする。
【0010】
上記のウインドレギュレータは、一対のキャリアプレートのうちの一方のキャリアプレートを上昇させる上昇側ワイヤと、他方のキャリアプレートを下降させる下降側ワイヤと、これら上昇側ワイヤおよび下降側ワイヤを巻き取りまたは繰り出すドラムおよびモータを備えた駆動部とを備える。駆動部は、一対のガイドレールのうちの上昇側ワイヤが固定されたキャリアプレートを支持するガイドレールに固定されている。さらに、上昇側ワイヤは、支持プーリと駆動部との間では、外部から覆われることなく露出した状態で直線的に張られている。この構成では、駆動部と上昇側ワイヤが同じガイドレールに配置されているので、上昇側ワイヤは、ガイドレール間にまたがっておらず、アウターケーシングが無くても直線的に張ることが可能である。このため、上昇側ワイヤは、アウターケーシングで覆わなくても張力を維持することができる。その結果、動力負荷の高い上昇側ワイヤとアウターケーシングとの間の摩擦抵抗が無くなり、上昇側ワイヤの摩擦抵抗を大幅に低減することが可能である。これにより、駆動部のモータへの負荷を低減することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マツダ株式会社
モータ
1日前
マツダ株式会社
モータ
1日前
マツダ株式会社
鋳造装置
6日前
マツダ株式会社
車両用演算装置
1か月前
マツダ株式会社
車両の下部構造
1か月前
マツダ株式会社
車両のドア構造
1か月前
マツダ株式会社
車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
車両のフレーム構造
7日前
マツダ株式会社
車両の制御システム
20日前
マツダ株式会社
車両の故障診断装置
1か月前
マツダ株式会社
車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
興味関心度推定装置
1か月前
マツダ株式会社
興味関心度推定装置
1か月前
マツダ株式会社
防錆性能管理システム
1か月前
マツダ株式会社
モータの軸受システム
1か月前
マツダ株式会社
モータの軸受システム
1か月前
マツダ株式会社
モータの軸受システム
1か月前
マツダ株式会社
モータの軸受システム
1か月前
マツダ株式会社
防錆性能管理システム
1か月前
マツダ株式会社
エンジンの油圧制御装置
1か月前
マツダ株式会社
エンジンの始動制御装置
1か月前
マツダ株式会社
エンジンの始動制御装置
1か月前
マツダ株式会社
自動変速機の制御システム
20日前
マツダ株式会社
自動変速機の制御システム
1日前
マツダ株式会社
ワイヤハーネスの接続構造
14日前
マツダ株式会社
モータ及び車両用駆動システム
1日前
マツダ株式会社
電磁比例制御弁駆動用の制御装置
2か月前
マツダ株式会社
ドライバ異常予兆検出方法及び装置
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ異常予兆検出方法及び装置
1か月前
マツダ株式会社
車両のドア構造及びドアの製造方法
1か月前
マツダ株式会社
ハイブリッド車両のエンジン制御装置
1か月前
マツダ株式会社
繊維強化樹脂材料の製造方法及び製造装置
2か月前
マツダ株式会社
ハイブリッド車両のエンジン暖機制御装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る