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公開番号2024136983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048310
出願日2023-03-24
発明の名称車両の故障診断装置
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/50 20160101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】乗員に与える違和感を小さく抑えつつ排気部品の故障診断機会を確保できる車両の故障診断装置を提供する。
【解決手段】バッテリの残容量を検出する残容量検出部と、所定のモータモード実施条件が成立するとエンジンを停止してモータを駆動させる走行制御部と、エンジンの駆動中、且つ、所定の診断可能条件の成立中に、排気部品が故障しているか否かを判定する故障診断部とを設ける。故障診断部に、エンジンの駆動中且つ診断可能条件の成立中にモータモード実施条件が成立すると、当該モータモード実施条件が成立してから所定の継続期間が経過するまでの間、エンジンの駆動を継続させる駆動継続制御を実施させ、残容量検出部により検出されたバッテリの残容量が大きいときの方が小さいときよりも継続期間を短い期間に設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源としてのモータと、燃焼室が形成されたエンジン本体およびこれに接続された排気通路を有するエンジンと、前記モータに給電するバッテリとを備えた車両の故障診断装置において、
前記バッテリの残容量を検出する残容量検出部と、
所定のモータモード実施条件が成立すると前記エンジンを停止して前記モータを駆動させる走行制御部と、
前記エンジンの駆動中、且つ、所定の診断可能条件の成立中に、前記排気通路に設けられた排気部品が故障しているか否かを判定する故障診断部とを備え、
前記故障診断部は、
前記エンジンの駆動中且つ前記診断可能条件の成立中に前記モータモード実施条件が成立すると、当該モータモード実施条件が成立してから所定の継続期間が経過するまでの間、前記エンジンの駆動を継続させる駆動継続制御を実施し、
前記残容量検出部により検出された前記バッテリの残容量が大きいときの方が小さいときよりも前記継続期間を短い期間に設定する、ことを特徴とする車両の故障診断装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両の故障診断装置において、
複数の前記排気部品を備え、
前記診断可能条件は、前記各排気部品についてそれぞれ個別に設定されており、
前記故障診断部は、前記エンジンの駆動中且つ全ての前記診断可能条件の成立中に前記モータモード実施条件が成立した場合に、前記駆動継続制御を実施する、ことを特徴とする車両の故障診断装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両の故障診断装置において、
前記排気部品は、前記排気通路に設けられて排気を浄化する浄化装置と、前記浄化装置の上流側に設けられて排気ガスの性状を検出する上流側センサと、前記浄化装置の下流側に設けられて排気ガスの性状を検出する下流側センサとを備える、ことを特徴とする車両の故障診断装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の故障診断装置において、
前記故障診断部は、前記駆動継続制御の実施中に前記排気部品が故障しているか否かの判定が完了すると、前記駆動継続制御を停止して、前記エンジンを停止するとともに前記モータを駆動させる、ことを特徴とする車両の故障診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の故障診断装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンには各種の部品が設けられており、エンジンが搭載された車両等では、これらの部品が故障しているか否かの判定つまり故障診断が行われる。エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両においても故障診断は求められる。しかし、ハイブリッド車両では、エンジンが停止される機会が多い。そのため、ハイブリッド車両では、排気通路に設けられた部品であって排気通路内を排気ガスが流通しているときにのみ故障診断が可能な部品の故障診断の実施機会が少なくなるという問題がある。
【0003】
これに対して、例えば、特許文献1には、排気通路に設けられたセンサの故障診断を行う車両であって、上記センサの故障診断を行い得る条件が成立すると、故障診断が完了するまでエンジンの停止が禁止される車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4321520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の上記構成では、故障診断が完了するまでエンジンの停止が禁止されるため、車両の乗員が違和感を覚えるおそれがある。具体的に、モータとエンジンとが駆動源として搭載されたハイブリッド車両として、バッテリの残容量が大きいときは主としてエンジンを停止してモータを駆動させる車両が知られている。そのため、このような車両において特許文献1の上記構成を採用すると、バッテリの残容量が大きいにも関わらずエンジンが停止されないことで乗員が違和感を覚えるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、乗員に与える違和感を小さく抑えつつ排気部品の故障診断機会を確保できる車両の故障診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の車両の故障診断装置は、駆動源としてのモータと、燃焼室が形成されたエンジン本体およびこれに接続された排気通路を有するエンジンと、前記モータに給電するバッテリとを備えた車両の故障診断装置において、前記バッテリの残容量を検出する残容量検出部と、所定のモータモード実施条件が成立すると前記エンジンを停止して前記モータを駆動させる走行制御部と、前記エンジンの駆動中、且つ、所定の診断可能条件の成立中に、前記排気通路に設けられた排気部品が故障しているか否かを判定する故障診断部とを備え、前記故障診断部は、前記エンジンの駆動中且つ前記診断可能条件の成立中に前記モータモード実施条件が成立すると、当該モータモード実施条件が成立してから所定の継続期間が経過するまでの間、前記エンジンの駆動を継続させる駆動継続制御を実施し、前記残容量検出部により検出された前記バッテリの残容量が大きいときの方が小さいときよりも前記継続期間を短い期間に設定する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の故障診断装置によれば、エンジンを停止してモータを駆動させる条件であるモータモード実施条件が成立した場合であっても排気部品の故障診断が可能なときには、強制的にエンジンの駆動が継続される。そのため、排気部品の故障診断機会を多くできる。しかも、この装置では、バッテリの残容量が大きいときは、モータモード実施条件の成立後にエンジンの駆動が強制的に継続される時間が短くなる。つまり、バッテリの残容量が大きいことに伴って乗員がエンジンが停止されてモータが駆動されると予想する可能性が高いときには、エンジン停止およびモータ駆動開始までの時間が短くされる。また、バッテリの残容量が小さいことで、エンジンが停止されないことに乗員が違和感を覚えにくいときには、比較的長い期間にわたってエンジンの駆動が継続される。そのため、乗員に与える違和感を小さく抑えつつ、排気部品の故障診断機会を多くできる。
【0009】
上記構成において、好ましくは、複数の前記排気部品を備え、前記診断可能条件は、前記各排気部品についてそれぞれ個別に設定されており、前記故障診断部は、前記エンジンの駆動中且つ全ての前記診断可能条件の成立中に前記モータモード実施条件が成立した場合に、前記駆動継続制御を実施する(請求項2)。
【0010】
この構成では、複数の排気部品の故障診断が可能な場合に駆動継続制御が実施される。そのため、複数の排気部品の故障診断機会を確保しつつ、モータモード実施条件の成立下でエンジンが強制的に駆動される機会を少なく抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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