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公開番号2024135071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045582
出願日2023-03-22
発明の名称防錆性能管理システム
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を管理する防錆性能管理システムにおいて、防錆性能の評価や防錆性能に応じた施工などの透明性及び品質を確保する。
【解決手段】防錆性能管理システム100では、第1システム101としてのディーラーシステム20が、金属製品としての車両用鋼部材の塗膜に対する測定結果に基づき塗膜の防錆性能を評価し、この防錆性能に基づき塗膜の将来の劣化を予測した劣化予測情報を生成し、この劣化予測情報を送信する一方で、第2システム102としての施工方法提供システム30が、ディーラーシステム20から送信された劣化予測情報を受信し、この劣化予測情報に基づき、車両用鋼部材の塗膜の防錆性能を改善するための施工方法を含む施工方法情報を生成し、この施工方法情報に基づき施工が実施されるように当該施工方法情報を送信する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザにより使用される金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を管理する防錆性能管理システムであって、
前記防錆性能管理システムは、通信可能に接続された第1システム及び第2システムを有し、
前記第1システムは、
前記金属製品の塗膜に対する測定結果に基づき、前記塗膜の防錆性能を評価する防錆性能評価部と、
前記防錆性能評価部により評価された前記防錆性能に基づき、前記金属製品の前記塗膜の将来の劣化を予測した劣化予測情報を生成する劣化予測情報生成部と、
前記劣化予測情報生成部により生成された前記劣化予測情報を送信する送信部と、
を有し、
前記第2システムは、
前記第1システムの前記送信部により送信された前記劣化予測情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記劣化予測情報に基づき、前記金属製品の前記塗膜の防錆性能を改善するための施工方法を含む施工方法情報を生成する施工方法情報生成部と、
前記施工方法情報生成部により生成された前記施工方法情報に基づき施工が実施されるように、当該施工方法情報を送信する送信部と、
を有する、
ことを特徴とする防錆性能管理システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1システムは、
前記第2システムの前記送信部により送信された前記施工方法情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記施工方法情報に基づき、複数の施工案を作成する施工案作成部と、
前記施工案作成部により作成された前記複数の施工案をユーザに提示する提示部と、
を更に有する、
請求項1に記載の防錆性能管理システム。
【請求項3】
前記第2システムは、
前記施工方法情報に基づき施工が実施された後に評価された、前記金属製品の前記塗膜の防錆性能を、前記受信部により受信し、
前記受信部により受信された前記防錆性能を確認して、当該防錆性能を保証するための保証情報を生成する保証情報生成部を更に有し、
前記保証情報生成部により生成された前記保証情報を、前記送信部により送信し、
前記第1システムは、
前記第2システムの前記送信部により送信された前記保証情報を受信する受信部と、
前記金属製品を使用するユーザのユーザ情報を管理する管理部と、
を更に有し、
前記ユーザ情報は、前記金属製品に対して実施された施工の履歴を示す施工履歴を含み、前記第1システムの前記管理部は、前記保証情報が前記受信部により受信されると、前記ユーザ情報に含まれる前記施工履歴を更新する、
請求項1又は2に記載の防錆性能管理システム。
【請求項4】
前記施工方法情報は、当該施工方法情報に含まれる前記施工方法に基づき施工が実施された場合に得られる、前記塗膜の防錆性能を示す情報も含む、
請求項1又は2に記載の防錆性能管理システム。
【請求項5】
前記金属製品は、複数の部位を含み、これら複数の部位の各々において、設けられる塗膜の態様が異なっており、
前記第1システムにおいて、前記防錆性能評価部は、前記複数の部位の各々について前記防錆性能を評価し、前記劣化予測情報生成部は、前記複数の部位の各々について前記劣化予測情報を生成し、
前記第2システムにおいて、前記施工方法情報生成部は、前記複数の部位の各々について前記施工方法情報を生成する、
請求項1又は2に記載の防錆性能管理システム。
【請求項6】
前記第1システムの前記劣化予測情報生成部は、複数の地域ごとに規定された環境情報を参照して、前記劣化予測情報の生成対象となっている前記金属製品が使用された地域に対応する前記環境情報に基づき、当該金属製品の塗膜の前記劣化予測情報を生成し、
前記環境情報は、前記複数の地域ごとに、前記金属製品の防錆性能に影響を与える1つ以上の環境的な因子と、前記環境的な因子が防錆性能に与える影響度を示す情報と、が対応付けられた情報である、
請求項1又は2に記載の防錆性能管理システム。
【請求項7】
前記金属製品は、複数の部位を含み、これら複数の部位の各々において、設けられる塗膜の態様が異なっており、
前記複数の部位の各々について、前記環境情報が規定されている、
請求項6に記載の防錆性能管理システム。
【請求項8】
前記第1システムの前記劣化予測情報生成部は、前記環境情報に加えて、前記劣化予測情報の生成対象となっている前記金属製品の塗膜に関する初期情報に基づき、当該金属製品の塗膜の前記劣化予測情報を生成する、
請求項6に記載の防錆性能管理システム。
【請求項9】
前記金属製品は、車両用鋼部材である、
請求項1又は2に記載の防錆性能管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を管理する防錆性能管理システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を評価する技術が知られている。例えば、特許文献1には、金属製品の塗膜(絶縁性の表面処理膜)に腐食因子を接触させた状態で電圧を表面に印加することで電流を検出し、この電流の経時的変化に基づき塗膜の防錆性能(欠陥発生状況)を評価する技術が記載されている。例えば、検出される電流の波形におけるピークの形状や、ピークの数や、ピークが生じる電圧値や、ピーク時の電流値などから、塗膜の防錆性能を評価することができる。
【0003】
他方で、上記のように評価された塗膜の防錆性能を、金属製品を使用するユーザに関連付けて管理したり、この防錆性能や防錆性能に関係する情報をユーザに提供したりすることが可能な防錆性能管理システムがあると良いと考えられる。そのようなシステムに関連する技術が、例えば特許文献2に記載されている。特許文献2には、各種機器の劣化診断を行う劣化診断システムとして、ユーザの操作するユーザクライアントと、診断サービス提供者の操作する複数の診断クライアントと、ユーザクライアント及び複数の診断クライアントとネットワークを介して接続される劣化診断仲介装置とを具備するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許7088396号公報
特許4184613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような防錆性能管理システムを利用するユーザは、金属製品の塗膜について評価された防錆性能が得られると、この後、塗膜の防錆性能を改善するための施工(メンテナンス)を行おうとすることが考えられる。したがって、塗膜の防錆性能を改善するための施工方法を防錆性能管理システムにより提供すれば、このシステムの利便性が更に向上すると言える。この場合、防錆性能管理システムにおいて、塗膜の防錆性能を評価するシステムや、施工方法を提供するシステムや、施工を実施するシステムなどを分けるように構成すると、これらの工程の透明性や品質を確保することができると考えられる。これは、例えば、1つのシステム(1つの例では金属製品の販売店で使用されるシステム)のみでこれらの工程を行うと、防錆性能の評価が甘くなったり、過剰又は不十分な施工方法が提供されたり、施工の品質が確保されなかったりする場合があり、また、システムが1つのみでは、このような問題が発生しても、それを的確に是正することが困難であるからである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を管理する防錆性能管理システムにおいて、防錆性能の評価や防錆性能に応じた施工などの透明性及び品質を確保することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、ユーザにより使用される金属製品の表面に設けられた塗膜の防錆性能を管理する防錆性能管理システムであって、防錆性能管理システムは、通信可能に接続された第1システム及び第2システムを有し、第1システムは、金属製品の塗膜に対する測定結果に基づき、塗膜の防錆性能を評価する防錆性能評価部と、防錆性能評価部により評価された防錆性能に基づき、金属製品の塗膜の将来の劣化を予測した劣化予測情報を生成する劣化予測情報生成部と、劣化予測情報生成部により生成された劣化予測情報を送信する送信部と、を有し、第2システムは、第1システムの送信部により送信された劣化予測情報を受信する受信部と、受信部により受信された劣化予測情報に基づき、金属製品の塗膜の防錆性能を改善するための施工方法を含む施工方法情報を生成する施工方法情報生成部と、施工方法情報生成部により生成された施工方法情報に基づき施工が実施されるように、当該施工方法情報を送信する送信部と、を有する、ことを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明に係る防錆性能管理システムでは、防錆性能評価及び劣化予測を行うシステム(第1システム)と、施工方法を提供するシステム(第2システム)とが分かれている。つまり、施工方法を提供する第2システムが、防錆性能評価及び劣化予測を行う第1システムから独立している。これにより、防錆性能評価、劣化予測、及び施工方法の提供のそれぞれの透明性を確保して、これらの品質を確保することができると共に、その後の施工の品質も確保することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、第1システムは、第2システムの送信部により送信された施工方法情報を受信する受信部と、受信部により受信された施工方法情報に基づき、複数の施工案を作成する施工案作成部と、施工案作成部により作成された複数の施工案をユーザに提示する提示部と、を更に有する。
このように構成された本発明によれば、第1システムは、施工方法情報を編集することで、ユーザに提示するための、内容が異なる複数の施工案を作成することができる。これにより、ユーザは、各施工案の内容に応じて、好みの施工案を選択できるようになる。
【0010】
本発明において、好ましくは、第2システムは、施工方法情報に基づき施工が実施された後に評価された、金属製品の塗膜の防錆性能を、受信部により受信し、受信部により受信された防錆性能を確認して、当該防錆性能を保証するための保証情報を生成する保証情報生成部を更に有し、保証情報生成部により生成された保証情報を、送信部により送信し、第1システムは、第2システムの送信部により送信された保証情報を受信する受信部と、金属製品を使用するユーザのユーザ情報を管理する管理部と、を更に有し、ユーザ情報は、金属製品に対して実施された施工の履歴を示す施工履歴を含み、第1システムの管理部は、保証情報が受信部により受信されると、ユーザ情報に含まれる施工履歴を更新する。
このように構成された本発明によれば、第1システムにおいて管理されるユーザ情報の施工履歴の信頼性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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