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公開番号
2024134301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044532
出願日
2023-03-20
発明の名称
エンジンの油圧制御装置
出願人
マツダ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
F01M
1/16 20060101AFI20240926BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】回転体と固定体との潤滑を適切な状態に維持しつつ、オイルポンプの負荷を低減させることができる。
【解決手段】PCM60は、ロータリエンジン14の始動時において、ロータリエンジン14が冷間状態であるときには、ロータリエンジン14を始動させた後、ロータリエンジン14が温間状態となりかつ検出温度が切替温度以上となったときに、油圧を低油圧にするように油圧切替装置90を制御する。PCM60は、切替温度を、始動時の検出温度であるエンジン始動温度が低い方が、エンジン始動温度が高いときと比較して高い温度に設定する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
回転体と、該回転体と油膜を介して接触する固定体と、該油膜を形成するオイルを吐出するオイルポンプと、を有するエンジンの油圧制御装置であって、
前記オイルの油圧を低油圧と高油圧とに切り替え可能な油圧切替装置と、
前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出部と、
前記エンジン温度検出部が検出した検出温度に基づいて、前記油圧切替装置を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記エンジンが、前記検出温度が第1所定温度未満である冷間状態とき及び前記検出温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度以上である高温状態のときには、油圧が前記高油圧となるように前記油圧切替装置を制御し、
前記エンジンが、前記検出温度が前記第1所定温度以上でかつ前記第2所定温度未満である温間状態であるときには、油圧が前記低油圧となるように前記油圧切替装置を制御可能であり、
前記エンジンの始動時において、該エンジンが冷間状態であるときには、該エンジンを始動させた後、該エンジンが温間状態となりかつ前記検出温度が切替温度以上となったときに、油圧が前記低油圧となるように前記油圧切替装置を制御し、
前記切替温度を、始動時における前記検出温度であるエンジン始動温度が低い方が、前記エンジン始動温度が高いときと比較して高い温度に設定することを特徴とするエンジンの油圧制御装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のエンジンの油圧制御装置において、
前記コントローラは、前記エンジン始動温度が予め設定されかつ前記第1所定温度未満の特定温度以上のときには、前記切替温度を前記第1所定温度に設定することを特徴とするエンジンの油圧制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のエンジンの油圧制御装置において、
前記エンジンは、ロータリエンジンであり、
前記回転体は、ロータであり、
前記固定体は、前記ロータを収容するロータ収容室を構成する一対のサイドハウジングであり、
前記ロータは、回転軸方向の側面に、前記サイドハウジングと油膜を介して接触するロータランドを有することを特徴とするエンジンの油圧制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載のエンジンの油圧制御装置において、
前記ロータランドは鋳鉄製であり、
前記サイドハウジングはアルミニウム製であることを特徴とするエンジンの油圧制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、エンジンの油圧制御装置に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、エンジンのオイルポンプが吐出するオイルの油圧を制御する油圧制御装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、オイルの油圧を第1油圧に制御する第1油圧制御手段と、オイルの油圧が所定時間継続して第1油圧に制御された場合に、オイルの油圧を一時的に第1油圧よりも高い油圧である第2油圧に変更する油圧変更手段と、を備えた油圧制御装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献1では、エンジン冷却水の水温が低温であるとき及び高温であるときには、油圧を第2油圧にする一方で、水温が低温と高温との間の中間温度のときには、油圧を第1油圧にすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-97390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば、ロータリエンジンにおけるロータとサイドハウジングや、レシプロエンジンにおけるクランクシャフトと軸受のように、回転体と該回転体に接触する可能性のある固定体との間には、摩擦を低減させるためにオイルが供給される。エンジンの温度が低いときには、回転体と固定体との収縮の度合いの違い(熱膨張率の違い)により、エンジンの温度が高いときよりも強く接触するおそれがある。特許文献1の構成では、エンジン冷却水の水温が低いとき、つまりエンジンの温度が低いときに油圧を高くするため、回転体と固定体との間に適切に油膜を形成することが期待される。そして、エンジンがある程度温められたときには、油圧を低くして、オイルポンプの負荷を減らすことができる。
【0007】
しかしながら、回転体と固定体とでは、熱容量の違い等により、暖まりやすさが異なるため、エンジンの温度がかなり低い状態でエンジンを始動させたときには、エンジン水温が油圧を切り替える温度になったとしても、回転体と固定体との接触が強いままである可能性がある。このため、油圧を下げてしまうと、回転体と固定体との間の油膜が不十分となって、大きな摩擦抵抗が発生するおそれがある。
【0008】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転体と固定体との潤滑を適切に維持するとともに、オイルポンプの負荷を低減させることができる油圧制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様では、回転体と、該回転体と油膜を介して接触する固定体と、油膜を形成するオイルを吐出するオイルポンプと、を有するエンジンの油圧制御装置を対象として、前記オイルの油圧を低油圧と高油圧とに切り替え可能な油圧切替装置と、前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出部と、前記エンジン温度検出部が検出した検出温度に基づいて、前記油圧切替装置を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記エンジンが、前記検出温度が第1所定未満である冷間状態とき及び前記検出温度が前記第1所定温度よりも高い第2所定温度以上である高温状態のときには、油圧が前記高油圧となるように前記油圧切替装置を制御し、前記エンジンが、前記検出温度が前記第1所定温度以上でかつ前記第2所定温度未満である温間状態であるときには、油圧が前記低油圧となるように前記油圧切替装置を制御可能であり、前記エンジンの始動時において、該エンジンが冷間状態であるときには、該エンジンを始動させた後、該エンジンが温間状態となりかつ前記検出温度が切替温度以上となったときに、油圧が前記低油圧となるように前記油圧切替装置を制御し、前記切替温度を、始動時における前記検出温度であるエンジン始動温度が低い方が、前記エンジン始動温度が高いときと比較して高い温度に設定する、という構成とした。
【0010】
この構成によると、エンジン始動温度がかなり低いときには、エンジンの温度が比較的高くなるまで油圧を高油圧に維持することで、回転体と固定体との接触が強い状態であっても、回転体と固定体と間に適切に油膜を形成することができる。また、回転体と固定体との両方がある程度温められて、接触が弱くなったときには、低油圧に切り替えられるため、回転体と固定体との潤滑を適切な状態に維持しつつ、オイルポンプの負荷を低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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