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公開番号2025002243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102291
出願日2023-06-22
発明の名称車両用センサ取付構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60R 11/02 20060101AFI20241226BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の衝突時にかかる荷重の大小にそれぞれ対応して、ルーフにセンサを搭載するときに用いるボルトを保護する車両用センサ取付構造を実現する。
【解決手段】車両用センサ取付構造は、ルーフ12の上方に設けられ、車両10の外部環境を検出するセンサ14と、前記ルーフ12に固定されるルーフ固定部22と、前記センサ14にボルト20によって締結されるボルト締結部24と、を有するブラケット16と、を備え、前記ブラケット16は、前記ボルト締結部24から車両前後方向において前方へ向かうにつれて車幅方向に広がる形状であり、前記ボルト締結部24よりも前記車幅方向の内側において前端から後方へ向けて延びる切欠部26を有する、ことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ルーフの上方に設けられ、車両の外部環境を検出するセンサと、
前記ルーフに固定されるルーフ固定部と、前記センサにボルトによって締結されるボルト締結部と、を有するブラケットと、
を備え、
前記ブラケットは、
前記ボルト締結部から車両前後方向において前方へ向かうにつれて車幅方向に広がる形状であり、
前記ボルト締結部よりも前記車幅方向の内側において前端から後方へ向けて延びる切欠部を有する、
ことを特徴とする車両用センサ取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるセンサの取付構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両のルーフに外部環境を検出するセンサを取り付ける構造においては、車両の衝突時のルーフの変形やセンサのルーフからの脱落が防止でき、さらに、センサの検出精度も低下させないような構造が必要となる。そこで、従来から、センサの取付位置や取付構造に関する様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、可動機構によってセンサをルーフの端部側に移動させることができる車両用センサ装置が開示されている。この車両用センサ装置は、センサにおいて死角が生じるのを抑制しつつ、車両の走行状態に応じた領域が検出可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-063682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、重量物であるセンサをルーフの上方に搭載する場合において、例えば、車両が前面衝突した時(以下、適宜、「前突時」と称する。)には、センサの慣性力が車両前方に向けて発生するため、センサがルーフから脱落することがある。特に、車両に大きな衝撃が加わるような衝突である場合(以下、適宜、「大衝突時」と称する。)には、センサがルーフから脱落し、さらには、車両の再利用が困難となることもある。ここで、当該脱落を防ぐために、センサを締結する締結箇所を増やす、センサを締結するボルトの本数を増やす、などの対処法がある。しかし、かかる対処によって、材料コストおよび質量の増加につながることがある。
【0006】
また、センサがルーフから脱落することを防ぐために、センサに締結されるボルトを保護する構造もある。例えば、車両の衝突時にボルトが破断しないように(すなわち、ボルトに加わる衝突時の荷重を軽減させるように)、センサをルーフに取り付けるときに用いるブラケットを先に変形させて衝撃を吸収させる構造がある。しかし、かかる構成を取り入れる場合であっても、ブラケットには一定の剛性は必要である。特に、車両が低速で走行している場合などに発生する衝突においては、車両に加わる衝撃は比較的小さいため(以下、適宜、「小衝突時」と称する。)、ブラケットを変形させることなく、ブラケットの剛性により衝撃を吸収できる方がよい。すなわち、車両の衝突時にかかる荷重の大小にそれぞれ応じて、ルーフにセンサを搭載するときに用いるボルトの保護の方法が適切なものとなる構造が望まれる。
【0007】
そこで、本明細書では、車両の衝突時にかかる荷重の大小にそれぞれ対応して、ルーフにセンサを搭載するときに用いるボルトを保護する車両用センサ取付構造を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する車両用センサ取付構造は、ルーフの上方に設けられ、車両の外部環境を検出するセンサと、前記ルーフに固定されるルーフ固定部と、前記センサにボルトによって締結されるボルト締結部と、を有するブラケットと、を備え、前記ブラケットは、前記ボルト締結部から車両前後方向において前方へ向かうにつれて車幅方向に広がる形状であり、前記ボルト締結部よりも前記車幅方向の内側において前端から後方へ向けて延びる切欠部を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示の車両用センサ取付構造によれば、ブラケットが前方へ向かうにつれて車幅方向に広がる形状であるため、前突時かつ小衝突時などにおいて、当該広がった部分で衝撃を受け止めることができる。また、車両の斜め衝突時かつ小衝突時などにおいては、車両の外側に荷重が集中するが、ブラケットの切欠きのない部位および前部の車幅方向に広がる形状の部分で当該外側での衝撃を受け止めることができる。すなわち、ブラケットは、小衝突時に入力荷重に耐え得る剛性が確保できる。
【0010】
さらに、前突時かつ大衝突時などにおいては、ブラケットの切欠部に応力を集中させることができるため、ボルトが破断するより前にブラケットが変形する。すなわち、センサに締結されるボルトを保護でき、その結果、センサのルーフからの脱落を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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