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公開番号
2024175595
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093499
出願日
2023-06-06
発明の名称
締結構造
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
F16B
5/02 20060101AFI20241211BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】締結された二部材を保持する保持力を向上させることが可能な締結構造を得る。
【解決手段】ボルト30、32は、第一ボルト孔18X、18Y及び第二ボルト孔26X、26Yに挿入されてナックル18のキャリパ取付部18A、18Bとキャリパブラケット26の腕部26A、26Bとを締結する。第一ボルト孔18X、18Yと第二ボルト孔26X、26Yとで構成されたボルト挿入部40、42は対で設けられている。ボルト挿入部40、42の各々は、ナックル18とキャリパブラケット26との互いの接触面であってボルト30、32の軸線に垂直な方向に対して傾斜する傾斜接触面18C、26C、18D、26Dを貫通するように形成されている。傾斜接触面18C、26C、18D、26Dの各々は、対となるボルト挿入部40、42同士の間の中央側へ向けていずれもナックル18側へ傾斜している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第一ボルト孔が形成された第一部材と、
前記第一ボルト孔と連通する第二ボルト孔が形成され、前記第一部材と締結される第二部材と、
前記第一ボルト孔及び前記第二ボルト孔に挿入されて前記第一部材と前記第二部材とを締結するボルトと、
を備え、
前記第一ボルト孔と前記第二ボルト孔とで構成されるボルト挿入部が対で設けられ、前記ボルト挿入部の各々は、前記第一部材と前記第二部材との互いの接触面であって前記ボルトの軸線に垂直な方向に対して傾斜する傾斜接触面を貫通するように形成され、
前記傾斜接触面の各々は、対となる前記ボルト挿入部同士の間の中央側へ向けていずれも前記第一部材側へ又はいずれも前記第二部材側へ傾斜している、締結構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、締結構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
二部材がボルトで締結されている構造が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-158196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ボルトを用いた締結構造では、二部材の互いの接合面(接触面)は、通常は、ボルトの軸線に対して垂直となっている。このような構成においては、締結された二部材のうちの一方の部材に対してボルトの軸線に垂直な方向の荷重が入力された場合、保持力は接合面の摩擦力に大きく左右されてしまうので、保持力を向上させる点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、締結された二部材を保持する保持力を向上させることが可能な締結構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載する本発明の締結構造は、第一ボルト孔が形成された第一部材と、前記第一ボルト孔と連通する第二ボルト孔が形成され、前記第一部材と締結される第二部材と、前記第一ボルト孔及び前記第二ボルト孔に挿入されて前記第一部材と前記第二部材とを締結するボルトと、を備え、前記第一ボルト孔と前記第二ボルト孔とで構成されるボルト挿入部が対で設けられ、前記ボルト挿入部の各々は、前記第一部材と前記第二部材との互いの接触面であって前記ボルトの軸線に垂直な方向に対して傾斜する傾斜接触面を貫通するように形成され、前記傾斜接触面の各々は、対となる前記ボルト挿入部同士の間の中央側へ向けていずれも前記第一部材側へ又はいずれも前記第二部材側へ傾斜している。
【0007】
上記構成によれば、第一部材には、第一ボルト孔が形成され、第一部材と締結される第二部材には、第一ボルト孔と連通する第二ボルト孔が形成されている。ボルトは、第一ボルト孔及び第二ボルト孔に挿入されて第一部材と第二部材とを締結する。ここで、第一ボルト孔と第二ボルト孔とで構成されるボルト挿入部が対で設けられ、ボルト挿入部の各々は、第一部材と第二部材との互いの接触面であってボルトの軸線に垂直な方向に対して傾斜する傾斜接触面を貫通するように形成され、傾斜接触面の各々は、対となるボルト挿入部同士の間の中央側へ向けていずれも第一部材側へ又はいずれも第二部材側へ傾斜している。このため、締結された第一部材及び第二部材のうちの一方の部材に対してボルトの軸線に垂直な方向の荷重が、対となるボルト挿入部が並ぶ方向に入力された場合、傾斜接触面によって、第一部材と第二部材とを離反させようとする方向の分力が作用し、その力をボルトの軸力によって抑えることができる。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明の締結構造によれば、締結された二部材を保持する保持力を向上させることが可能になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る締結構造が適用された車両のディスクブレーキ及びその付近を車両幅方向内側から見た状態で示す図である。
図1の2L-2L線に沿って切断した状態を簡略化して示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態に係る締結構造について図1及び図2を用いて説明する。なお、図1において示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
(【0011】以降は省略されています)
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