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公開番号
2025002051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101961
出願日
2023-06-21
発明の名称
鞍乗型車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
B60W
50/04 20060101AFI20241226BHJP(車両一般)
要約
【課題】クラッチの駆動システムを小型化しつつ、破損を抑制する。
【解決手段】鞍乗型車両は、エンジンと、変速装置と、クラッチと、クラッチモータと、回転出力軸と、ポテンショメータと、リンク機構と、制御装置とを備える。制御装置は、電源の投入後、且つ、前記鞍乗型車両の前記走行開始よりも前に、前記クラッチモータの回転が阻止されるまで前記クラッチモータを、前記クラッチにおける前記接続位置を超えた可動限度位置の方向へ検査駆動することによって前記調整機構を含む前記リンク機構を介してプレッシャプレートを移動させ、前記クラッチモータの回転が阻止された時の前記ポテンショメータの位置信号が前記可動限度位置に対応する範囲の外を表わす場合、前記鞍乗型車両の走行を禁止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、
エンジンと、
複数の変速段を有する変速装置と、
接続位置及び切断位置の間で移動するプレッシャプレートの位置に応じて前記エンジンと前記変速装置との間の動力伝達の切断及び接続を行なうクラッチと、
クラッチモータと、
前記クラッチモータの回転力を出力する回転出力軸と、
前記回転出力軸の回転位置を表わす位置信号を出力するポテンショメータと、
互いに結合された複数のリンクと、前記複数のリンクの少なくとも一つの長さを調整する調整機構とを有し、前記回転出力軸の回転力を伝達することで前記プレッシャプレートを移動させるリンク機構と、
前記鞍乗型車両の走行開始時又は前記変速装置における前記変速段の切換え時に、前記クラッチモータを制御して前記プレッシャプレートの位置を変更し、
電源の投入よりも後、且つ、前記鞍乗型車両の前記走行開始よりも前に、前記クラッチモータの回転が阻止されるまで前記クラッチモータを、前記クラッチにおける前記接続位置を超えた可動限度位置の方向へ検査駆動することによって前記調整機構を含む前記リンク機構を介してプレッシャプレートを移動させ、前記クラッチモータの回転が阻止された時の前記ポテンショメータの位置信号が前記可動限度位置に対応する範囲の外を表わす場合、前記鞍乗型車両の走行を禁止する制御装置と
を備える。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
前記制御装置は、前記電源の切断時に、前記クラッチモータを前記クラッチにおける前記接続位置に駆動し、前記電源の投入後、前記検査駆動の前に、前記ポテンショメータの位置信号が前記クラッチの前記接続位置に対応する範囲内であること表わす場合、前記検査駆動を省略する。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、
前記制御装置は、前記変速段の切換え時における前記接続位置の方向への前記クラッチモータの移動速度よりも遅い速度で、前記検査駆動における前記可動限度位置の方向へ前記クラッチモータを移動させる。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
前記制御装置は、電源の投入後、且つ、前記エンジンの始動よりも前に、前記クラッチモータを検査駆動した後、前記クラッチモータの回転が阻止された時の前記ポテンショメータの位置信号が前記可動限度位置に対応する範囲の外を表わす場合、前記エンジンの始動を禁止する。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
前記制御装置は、前記クラッチモータに供給される電流の増加、前記ポテンショメータの位置信号の変化量の減少、又は前記クラッチモータの制御目標角度と前記ポテンショメータの位置信号の偏差によって、回転が阻止されたことを検出する。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、自動クラッチ装置を備えた鞍乗型車両が記載されている。特許文献1の自動クラッチ装置は、電動式のアクチュエータと油圧シリンダとを備える。自動クラッチ装置は、アクチュエータを用いて油圧シリンダを駆動することによって、摩擦クラッチの断続を行う。また、特許文献1には、アクチュエータの電流値の検出結果に基づいて、作動油漏れを異常として検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-225045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鞍乗型車両では、走行時及び旋回時において、ライダの体重移動を伴って車体の姿勢制御を行う。従って、鞍乗型車両は、ライダの体重移動を伴って効率的に姿勢制御が行われるように小型化乃至軽量化されていることが好ましい。鞍乗型車両のクラッチ駆動システムについても、小型化が望まれている。
【0005】
本発明の目的は、鞍乗型車両のクラッチの駆動システムを小型化しつつ、破損を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、クラッチの駆動システムの小型化について検討した。クラッチのプレッシャプレートの移動によってクラッチの状態が接続状態又は切断状態に変化する時、プレッシャプレートにはクラッチばねに起因する反力が生じる。プレッシャプレートに生じる反力の大きさは、クラッチばねの変形量に応じて、即ちクラッチの動作量に応じて変化する。
本発明者らは、クラッチを動作させる力の伝達にリンク機構を適用することを検討した。リンク機構は、例えば、それぞれ2つの回転軸を中心として揺動する揺動リンクと、これら2つの揺動リンクに結合された結合リンクとを介して回転及び力を伝達する。リンク機構は、揺動リンクと結合リンクの成す角度に応じて、出力される力を変化できるという特性を有する。このリンク機構の力の特性をクラッチの反力の特性に適応させることで、力の源となるモータの小型化が図れる。
【0007】
作動油が満充填状態に充填される油圧シリンダの場合とは異なり、リンク機構の場合、クラッチの交換等に伴いリンクの動作位置を調整することが求められる。リンク機構では、例えば、結合リンクの長さが調整されることで動作位置が調整される。
しかしながら、例えば交換時のメンテナンスにおける長さの調整が不十分であったり、ユーザによって不用意に長さが変更されたりすると、クラッチの動作時に、部品の一部が移動の途中で設計の想定外の他の部品に当たる場合がある。部品の一部が他の部品に当たることに起因して構成部品が破損することを抑制するために構成部品及びその支持部品を堅牢化しようとする場合、クラッチ及び駆動システムが大型化する。
【0008】
クラッチ及び駆動システムの大型化を抑制するため、本発明者らは、鞍乗型車両の走行開始よりも前に、クラッチモータの回転が阻止されるまでクラッチモータを接続位置又は切断位置に対応する可動限度位置の方向へ検査駆動することによってリンク機構及び調整機構を介してプレッシャプレートを移動させる構成を検討した。そして、本発明者らは、クラッチモータの回転が阻止された時の位置信号がクラッチの可動限度位置に対応する範囲の外を表わす場合、鞍乗型車両の走行を禁止する構成を検討した。クラッチモータの回転停止位置が可動限度位置にない場合には、リンクの長さの調整が不十分のため、部品の一部が他の部品に当たっている可能性がある。この場合、鞍乗型車両の走行を禁止することで、その後、走行開始時又は変速段の切換えに伴う部品の移動の途中で部品同士が当たる事態が抑制される。このため、構成部品の破損を抑制するための大型化が抑えられる。従って、鞍乗型車両のクラッチの駆動システムを小型化しつつ、クラッチ及び駆動システム破損を抑制することができる。本発明は、以上の知見に基づいて完成したものである。
【0009】
以上の目的を達成するために、本発明の一つの観点によれば、鞍乗型車両は、次の構成を備える。
【0010】
(1) 鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、
エンジンと、
複数の変速段を有する変速装置と、
接続位置及び切断位置の間で移動するプレッシャプレートの位置に応じて前記エンジンと前記変速装置との間の動力伝達の切断及び接続を行なうクラッチと、
クラッチモータと、
前記クラッチモータの回転力を出力する回転出力軸と、
前記回転出力軸の回転位置を表わす位置信号を出力するポテンショメータと、
互いに結合された複数のリンクと、前記複数のリンクの少なくとも一つの長さを調整する調整機構とを有し、前記回転出力軸の回転力を伝達することで前記プレッシャプレートを移動させるリンク機構と、
前記鞍乗型車両の走行開始時又は前記変速装置における前記変速段の切換え時に、前記クラッチモータを制御して前記プレッシャプレートの位置を変更し、
電源の投入よりも後、且つ、前記鞍乗型車両の前記走行開始よりも前に、前記クラッチモータの回転が阻止されるまで前記クラッチモータを、前記クラッチにおける前記接続位置を超えた可動限度位置の方向へ検査駆動することによって前記調整機構を含む前記リンク機構を介してプレッシャプレートを移動させ、前記クラッチモータの回転が阻止された時の前記ポテンショメータの位置信号が前記可動限度位置に対応する範囲の外を表わす場合、前記鞍乗型車両の走行を禁止する制御装置と
を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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