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公開番号
2025001807
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101507
出願日
2023-06-21
発明の名称
雌端子金具
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
H01R
13/11 20060101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】雌端子金具の材料ロスを低減できる。
【解決手段】雌端子金具10は、筒状の本体部20を構成する支持板部21に支持されて、本体部20の内部へ片持ち状に延出した形状の弾性接触片30を備えている。支持板部21は、切欠部41と、切欠部41以外の残存部42と、を有している。弾性接触片30は、支持板部21から離隔する方向に凸となるように曲がった形状であり、切欠部41の開口縁43に連なる第1支点部P1と、延出端側に位置する第2支点部P2と、第1支点部P1と第2支点部P2との間に設けられ、第2支点部P2よりも幅が狭い幅狭部32と、を有している。弾性接触片30は、支持板部21の板面と平行に延ばした状態において切欠部41内に収まる形状である。残存部42のうち、弾性接触片30を支持板部21の板面と平行に延ばした状態において幅狭部32を挟む領域は、第2支点部P2を支える一対の支持部47として機能する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状の本体部と、
前記本体部を構成する支持板部に支持されて、前記本体部の内部へ片持ち状に延出した形状の弾性接触片と、
を備え、
前記支持板部は、切欠部と、前記切欠部以外の残存部と、を有し、
前記弾性接触片は、
前記支持板部から離隔する方向に凸となるように曲がった形状であり、
前記切欠部の開口縁に連なる第1支点部と、
延出端側に位置する第2支点部と、
前記第1支点部と前記第2支点部との間に設けられ、前記第2支点部よりも幅が狭い幅狭部と、
を有し、
前記弾性接触片は、前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記切欠部内に収まる形状であり、
前記残存部のうち、前記弾性接触片を前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記幅狭部を挟む領域は、前記第2支点部を支える一対の支持部として機能する雌端子金具。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記第2支点部は、前記弾性接触片の前記延出端に設けられ、
前記幅狭部は、前記第2支点部に対して前記第1支点部側に隣接して設けられている請求項1に記載の雌端子金具。
【請求項3】
前記弾性接触片の前記延出端は、前記幅狭部に対して幅方向両側に突出する棒状であり、
前記幅狭部は、前記第2支点部側に向かうにつれて幅狭となる形状である請求項2に記載の雌端子金具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、雌端子金具に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オス端子の挿入を受け入れる中空筒状のボックス部と、ボックス部の内部にオス端子が挿入された際にこの雄端子と接触する弾性接触片とを備えた、メス端子金具が開示されている。弾性接触片は、ボックス部に対して2つの支点を有する。弾性接触片は、雌端子金具を展開状態にした金属板材において、ボックス部に相当する部分の縁からW字形状に延出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-46194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなメス端子金具では、展開状態で弾性接触片が延出しているため、展開状態の雌端子金具を打ち抜き等により形成する際に、材料ロスが大きくなってしまう。
本開示の雌端子金具は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、材料ロスを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の雌端子金具は、
筒状の本体部と、
前記本体部を構成する支持板部に支持されて、前記本体部の内部へ片持ち状に延出した形状の弾性接触片と、
を備え、
前記支持板部は、切欠部と、前記切欠部以外の残存部と、を有し、
前記弾性接触片は、
前記支持板部から離隔する方向に凸となるように曲がった形状であり、
前記切欠部の開口縁に連なる第1支点部と、
延出端側に位置する第2支点部と、
前記第1支点部と前記第2支点部との間に設けられ、前記第2支点部よりも幅が狭い幅狭部と、
を有し、
前記弾性接触片は、前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記切欠部内に収まる形状であり、
前記残存部のうち、前記弾性接触片を前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記幅狭部を挟む領域は、前記第2支点部を支える一対の支持部として機能する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、雌端子金具の材料ロスを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施例1の雌端子金具の斜視図である。
図2は、図1において本体部の一部を省略した図である。
図3は、雌端子金具の平断面図である。
図4は、図3のA-A断面図である。
図5は、弾性接触片が展開状態のときの雌端子金具の平断面図である。
図6は、実施例2の雌端子金具の平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
〔1〕筒状の本体部と、
前記本体部を構成する支持板部に支持されて、前記本体部の内部へ片持ち状に延出した形状の弾性接触片と、
を備え、
前記支持板部は、切欠部と、前記切欠部以外の残存部と、を有し、
前記弾性接触片は、
前記支持板部から離隔する方向に凸となるように曲がった形状であり、
前記切欠部の開口縁に連なる第1支点部と、
延出端側に位置する第2支点部と、
前記第1支点部と前記第2支点部との間に設けられ、前記第2支点部よりも幅が狭い幅狭部と、
を有し、
前記弾性接触片は、前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記切欠部内に収まる形状であり、
前記残存部のうち、前記弾性接触片を前記支持板部の板面と平行に延ばした状態において前記幅狭部を挟む領域は、前記第2支点部を支える一対の支持部として機能する雌端子金具。
【0009】
上記〔1〕の構成によれば、弾性接触片の幅狭部は、第1支点部と第2支点部との間に設けられ、第2支点部よりも幅が狭い構成である。この構成により、弾性接触片が支持板部から離隔する方向に凸となるように曲がった形状で、残存部のうち幅狭部を挟む領域である一対の支持部が第2支点部を支持することができる。これにより、弾性接触片は、支持板部によって2つの支点部(第1支点部及び第2支点部)によって支持される構成となる。その上で、弾性接触片は、支持板部の切欠部内に収まる部分によって構成される。この構成により、従来の構成(展開状態の板材において外側に延出する部分を折り曲げて弾性接触片を形成する構成)に比べて、展開状態の板材を打ち抜き等によって形成する際に、材料ロスを低減できる。
【0010】
〔2〕前記第2支点部は、前記弾性接触片の前記延出端に設けられ、
前記幅狭部は、前記第2支点部に対して前記第1支点部側に隣接して設けられている〔1〕に記載の雌端子金具。
(【0011】以降は省略されています)
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