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公開番号2025001690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101300
出願日2023-06-21
発明の名称乾燥装置及び印刷装置
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類A45D 29/00 20060101AFI20241226BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】乾燥時に液剤の広がり方向を制御する。
【解決手段】印刷装置1が、爪Tに対応する指Uにおける指先側を載置する第1の部位31と、指Uの根元側を載置する第2の部位32と、を含む保持部3を備えている。そして、少なくとも指Uに対応する爪T(爪Tに塗布された液剤(例えばオーバーコート(トップコート)剤Ct))を乾燥させる乾燥動作のときには、第1の部位31が、第2の部位32よりも相対的に低い位置を取り得るように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
指における指先側を載置する第１の部位と、前記指の根元側を載置する第２の部位と、を含む保持部を備え、
少なくとも前記指に対応する爪を乾燥させる乾燥動作時に、前記第１の部位は、前記第２の部位よりも相対的に低い位置を取り得るように構成されている、
ことを特徴とする乾燥装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記爪に塗布された液剤を乾燥させるための乾燥機構を含んでいる、
ことを特徴とする請求項１に記載の乾燥装置。
【請求項３】
前記保持部の前記第１の部位は、前記第２の部位よりも相対的に低い位置に設けられている、
ことを特徴とする請求項１に記載の乾燥装置。
【請求項４】
前記保持部全体を傾斜させる傾斜手段を備え、
前記傾斜手段により前記保持部を傾斜させることにより、前記第１の部位の高さ位置が前記第２の部位の高さ位置よりも相対的に低くなるように構成されている、
ことを特徴とする請求項１に記載の乾燥装置。
【請求項５】
前記保持部は、前記第１の部位に配置される前記指の指先側を下側から付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材は、常態において前記第１の部位に載置された前記指の指先側を前記指の根元側と同程度の高さ位置に保持し、前記第１の部位が付勢力に抗して下方向に押圧されることで前記指の指先側を前記指の根元側よりも相対的に低い位置に配置させることを特徴とする請求項１に記載の乾燥装置。
【請求項６】
前記保持部は、前記第１の部位又は前記第２の部位のいずれか一方の高さ位置を変位させる駆動手段を備え、
前記駆動手段を駆動させることで、前記第１の部位の高さ位置が前記第２の部位の高さ位置よりも相対的に低くなるように構成されている、
ことを特徴とする請求項１に記載の乾燥装置。
【請求項７】
請求項１又は請求項２に記載の乾燥装置と、
前記爪に液剤を塗布する塗布手段と、
を備え、
前記乾燥装置の保持部は、少なくとも前記塗布手段による液剤の塗布が行われた後に、前記第１の部位の高さ位置が前記第２の部位の高さ位置よりも相対的に低くなるように構成されている、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項８】
前記乾燥装置は、前記保持部の前記第１の部位に配置される前記指の指先側を下側から付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材は、常態において前記第１の部位に載置された前記指の指先側を前記指の根元側と同程度の高さ位置に保持し、前記第１の部位が付勢力に抗して下方向に押圧されることで前記指の指先側を前記指の根元側よりも相対的に低い位置に配置させる、
ことを特徴とする請求項７に記載の印刷装置。
【請求項９】
前記乾燥装置は、前記保持部の前記第１の部位又は前記第２の部位のいずれか一方の高さ位置を変位させる駆動手段を備え、
前記駆動手段を駆動させることで、前記第１の部位の高さ位置が前記第２の部位の高さ位置よりも相対的に低くなるように構成されている、
ことを特徴とする請求項７に記載の印刷装置。
【請求項１０】
前記乾燥装置は、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記塗布手段によって前記爪に塗布される液剤の種類に応じて、前記第１の部位と前記第２の部位との相対的な高低差を調整する、
ことを特徴とする請求項９に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、乾燥装置及び印刷装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、指の爪等にネイルデザイン（以下単に「デザイン」ともいう）の印刷を行う印刷装置（特許文献１において「ネイル記録装置」）が知られている（例えば、特許文献１等参照）。
このような印刷装置には、印刷対象である爪が動かないように指を支持するための保持部（特許文献１において「指載置部」）が設けられている。
【０００３】
印刷後の爪は、塗布された液剤を乾燥させる必要がある。
液剤の乾燥には乾燥手段を有する乾燥装置が用いられてもよいし、印刷装置に乾燥手段を備え、印刷から乾燥までを１つの装置で完結できるようにしてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１５９７２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
例えば爪に印刷（塗布）された液剤は、爪の生え際側に流れてしまうと指の方にはみ出してきてしまうおそれがある。また液剤によっては積極的に爪先側に回り込むようにして、爪先側の端面にまで液剤を付着させたい場合もある。
このため、少なくとも乾燥時には爪先側を指の根元側よりも低い位置に配置させることが望まれる。
【０００６】
この点、特許文献１には、指載置部に載置された指の高さを調整するための指昇降手段を有し、少なくともｚ方向に指を移動可能とすることが記載されている。
しかしながら、特許文献１に記載の指昇降手段は、指載置部に載置される指及び爪の浮き上がりを防止する指浮き防止手段とともに、指や爪の位置を適切な高さ位置に調整するものである。このため、指や爪をほぼ水平な状態で上下させるものであって、例えば指や爪に角度を付けて、爪の先端側だけを下げるような構成とはなっていない。
【０００７】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、乾燥時に液剤の広がり方向を制御することのできる乾燥装置及び印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明に係る乾燥装置は、
指における指先側を載置する第１の部位と、前記指の根元側を載置する第２の部位と、を含む保持部を備え、
少なくとも前記指に対応する爪を乾燥させる乾燥動作時に、前記第１の部位は、前記第２の部位よりも相対的に低い位置を取り得るように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、乾燥時に液剤の広がり方向を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施形態における印刷装置の要部外観構成を示す模式的な斜視図である。
実施形態における印刷装置の概略の制御構成を示すブロック図である。
指及び爪が保持された保持部の模式的な要部断面図である。
指及び爪が保持された保持部の爪先側が下がった状態を示す模式的な要部断面図である。
デザインが印刷された爪及びその指先部分をしめす模式的な平面図である。
デザインの上からオーバーコート（トップコート）剤が塗布された状態の爪及びその指先部分をしめす模式的な平面図である。
オーバーコート（トップコート）剤を塗布した爪を根元側から爪先側まで同じ高さで配置した様子を示す模式的断面図である。
オーバーコート（トップコート）剤を塗布した爪を、爪先側を低くして配置した様子を示す模式的断面図である。
指及び爪が保持された一変形例に係る保持部の模式的な要部断面図である。
指及び爪が保持された一変形例に係る保持部の模式的な要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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