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公開番号2024165423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081617
出願日2023-05-17
発明の名称塗布容器
出願人株式会社トキワ
代理人個人,個人,個人
主分類A45D 34/04 20060101AFI20241121BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】毛筆がばらけることを抑制できる塗布容器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る塗布容器は、描画材Mを収容する収容空間6bを有する筒状部材3と、筒状部材3に着脱可能とされたキャップ2と、筒状部材3の収容空間6bに配置されたワイパー11と、キャップ2に固定されており、キャップ2が筒状部材3に取り付けられるときに収容空間6bに挿入される毛筆4を保持する保持部材5と、を備える。ワイパー11は、収容空間6bに収容された描画材Mに向かって進む毛筆4が通される挿通空間11bを有する。ワイパー11の挿通空間11bを画成する内面は、収容空間6bに収容された描画材Mに毛筆4を導くとともに保持部材5を導く誘導部12と、毛筆4を扱く扱き部13とを含んでいる。キャップ2が筒状部材3に取り付けられるときに、毛筆4が扱き部13に達する前に保持部材5が誘導部12に当接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
描画材を収容する収容空間を有する筒状部材と、
前記筒状部材に着脱可能とされたキャップと、
前記筒状部材の前記収容空間に配置されたワイパーと、
前記キャップに固定されており、前記キャップが前記筒状部材に取り付けられるときに前記収容空間に挿入される毛筆を保持する保持部材と、
を備え、
前記ワイパーは、前記収容空間に収容された前記描画材に向かって進む前記毛筆が通される挿通空間を有し、
前記ワイパーの前記挿通空間を画成する内面は、前記収容空間に収容された前記描画材に前記毛筆を導くとともに前記保持部材を導く誘導部と、前記毛筆を扱く扱き部とを含んでおり、
前記キャップが前記筒状部材に取り付けられるときに、前記毛筆が前記扱き部に達する前に前記保持部材が前記誘導部に当接する、
塗布容器。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記保持部材は、前記ワイパーの挿通空間に挿入される挿入部を有し、
前記筒状部材の軸線が延びる方向である軸線方向の前記毛筆側から見た前記挿入部の形状は、長軸および短軸を有する扁平形状とされており、
前記軸線方向に直交する面に沿って切断したときにおける前記誘導部の断面は、長軸および短軸を有する扁平形状とされており、
前記挿入部は、前記挿入部の長軸が延びる方向が前記誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致しない状態で前記挿通空間に挿入されるときに前記誘導部に当接し、
前記毛筆は、前記挿入部の長軸が延びる方向が前記誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致した状態で前記挿入部が前記挿通空間に挿入されるときに、前記収容空間に収容された前記描画材に通される、
請求項１に記載の塗布容器。
【請求項３】
前記筒状部材は、
前記収容空間を有する内側筒状部材と、
前記内側筒状部材を移動可能に収容するとともに前記キャップが取り付けられる外側筒状部材と、を含む、
請求項１または請求項２に記載の塗布容器。
【請求項４】
前記外側筒状部材の内部に設けられており、前記キャップに向けて前記内側筒状部材を付勢するバネ部材を備える、
請求項３に記載の塗布容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、描画材を有する塗布容器に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、液状化粧料塗布具が記載されている。液状化粧料塗布具は、リップグロス液を収容する円筒形状を呈する容器と、筆軸が一体化されたキャップとを備える。容器は小径の口部を有し、口部の外面には雄ねじ部が形成されている。キャップは、筆軸が延び出す部分である筒状部を有し、筒状部の内面には雌ねじ部が形成されている。上記の雄螺子および雌螺子が螺合結合することによって容器にキャップが取り付けられる。
【０００３】
筆軸は、棒状を呈する軸部と、軸部の先端に取り付けられた筆毛部を保持する口金とを有する。容器は、口部の内側に位置する中栓と、中栓の内側下端部寄りの箇所に位置するワイパーとを有する。ワイパーは、筆軸の軸部を抜き出すときに、軸部に付着したリップグロス液を扱き落として筆毛部を清掃する。筆毛部を保持する口金は基端部と先端部とを有する。口金の先端部は、その外径が基端部から離隔するにしたがって小さくなるように傾斜するテーパ面を有する。
【０００４】
口金の先端部の厚さは先端側に向かうほど厚くなっており、口金の先端開口面積は狭められている。これに伴い、口金から延出する筆毛部の横断面積も狭められている。よって、この液状化粧料塗布具は、筆軸を容器の口部に挿入するときに、ワイパーの開口周縁部への筆毛部の干渉防止を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００３－１６９７１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、前述した液状化粧料塗布具のように、毛筆等の横断面積が狭められている場合でも、使用を繰り返していくうちに毛筆がワイパーの開口周縁部に当接することがある。開口周縁部への毛筆の当接の頻度が高くなると、毛筆がばらけるという問題が生じうる。毛筆がばらけると、毛筆を用いた描画材の塗布を適切に行えなくなるので、使用を繰り返した場合であっても毛筆がばらけないようにすることが求められる。
【０００７】
本開示は、毛筆がばらけることを抑制できる塗布容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示に係る塗布容器は、（１）描画材を収容する収容空間を有する筒状部材と、筒状部材に着脱可能とされたキャップと、筒状部材の収容空間に配置されたワイパーと、キャップに固定されており、キャップが筒状部材に取り付けられるときに収容空間に挿入される毛筆を保持する保持部材と、を備える。ワイパーは、収容空間に収容された描画材に向かって進む毛筆が通される挿通空間を有する。ワイパーの挿通空間を画成する内面は、収容空間に収容された描画材に毛筆を導くとともに保持部材を導く誘導部と、毛筆を扱く扱き部とを含んでいる。キャップが筒状部材に取り付けられるときに、毛筆が扱き部に達する前に保持部材が誘導部に当接する。
【０００９】
この塗布容器は、毛筆を保持する保持部材が誘導部において誘導されながら挿通空間に挿通されるので、ワイパーへの毛筆の当接を抑制できる。筒状部材にキャップが取り付けられるときに、毛筆が扱き部に達する前に保持部材が誘導部に当接する。したがって、保持部材が誘導部に当接する前に毛筆がワイパーに当接することを抑制できるので、毛筆がばらけることを抑制できる。毛筆は、保持部材が誘導部に当接し、誘導部において保持部材が誘導されるときに扱き部を通って描画材に達する。よって、ワイパーの扱き部以外の箇所に毛筆を接触しないようにできるので、毛筆がばらけることをより確実に抑制できる。
【００１０】
（２）上記（１）において、保持部材は、ワイパーの挿通空間に挿入される挿入部を有してもよい。筒状部材の軸線が延びる方向である軸線方向の毛筆側から見た挿入部の形状は、長軸および短軸を有する扁平形状とされていてもよい。軸線方向に直交する面に沿って切断したときにおける誘導部の断面は、長軸および短軸を有する扁平形状とされていてもよい。挿入部は、挿入部の長軸が延びる方向が誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致しない状態で挿通空間に挿入されるときに誘導部に当接してもよい。毛筆は、挿入部の長軸が延びる方向が誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致した状態で挿入部が挿通空間に挿入されるときに、収容空間に収容された描画材に通されてもよい。この場合、毛筆を保持する保持部材が挿入部を有し、挿入部の長軸が延びる方向が誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致しない状態では、挿入部は誘導部に当接する。したがって、ワイパーへの毛筆の当接を抑制できる。毛筆は、挿入部の長軸が延びる方向が誘導部の断面の長軸が延びる方向に一致した状態で挿入部が挿通空間に挿入されるときに、扱き部を通って描画材に達する。よって、ワイパーの扱き部以外の箇所への毛筆の接触をより確実に抑制できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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