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公開番号2025001149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100584
出願日2023-06-20
発明の名称環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器
出願人株式会社カツシカ
代理人
主分類A45D 40/04 20060101AFI20241225BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】 棒状化粧料をカートリッジ化して、カートリッジのみ廃棄する事により廃棄物を少なくし、カートリッジも金属部材と合成樹脂部材とに分別して廃棄できる棒状化粧料繰り出し容器の提供。
【解決手段】 カートリッジは、スリーブ内壁に突出した係合リブと回転筒外周に刻設した係合凹溝が係合してスリーブと回転筒を回動自在に連結する。回転筒の側壁には、係合凹溝を横切る一対のスリットを軸線方向に長く穿設する。回転筒の残存した摘み部を内方向に撓めてスリーブと回転筒の係合を解除してスリーブと回転筒を分別廃棄する。この回転筒のスリットは、係合凹溝は内方向に撓みやすい幅をしており、係合凹溝の部分には、くびれ部を設けた疑似ひょうたん形形状とし、このくびれ部には、係合凹溝を延長する。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
棒状化粧料(1)を保持し下端よりネジ棒(21)を垂下し該ネジ棒(21)の外側壁に雄ネジ(211)を螺設した紅筒(2)と、該紅筒(2)のネジ棒(21)が挿入され内壁にネジ棒(21)の雄ネジ(211)と螺合する雌ネジ(313)を螺設し上部外側壁に係合凹溝(331)を刻設した係合受け部(33)を設け下部外側壁に摘み部(34)を設け下端に連結部(36)を設けた回転筒(3)と、前記紅筒(2)を上下摺動自在に回動不能に内装し回転筒(3)の摘み部(34)及び連結部(36)が下端より突出した状態で係合受け部(33)を挿入し下部内側壁に回転筒(3)の係合凹溝(331)と回動自在に係合する係合リブ(431)を周設したスリーブ(4)と、より成るカートリッジ(A)の回転筒(3)の連結部(36)をホルダー(B)に回動不能に着脱可能に連結して成るカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器であり、
前記カートリッジ(A)の紅筒(2)及び回転筒(3)が合成樹脂素材からなり、スリーブ(4)が金属素材からなり、回転筒(3)の外側壁に、係合受け部(33)の係合凹溝(331)を横切るよう、係合凹溝(331)の上方から摘み部(34)下端に達する一対のスリット(37)を、対向した位置に軸線方向に穿設し、回転筒(3)の摘み部(34)を摘まんで内方向に撓ませることにより、スリーブ(4)の係合リブ(431)と回転筒(3)の係合凹溝(331)の係合を解除し、カートリッジ(A)をスリーブ(4)からなる金属製部品と、紅筒(2)及び回転筒(3)からなる合成樹脂製部品群に分離できる構成に於いて、
前記スリット(37)は係合凹溝(331)の部位がくびれた略ひょうたん形状をしており、それぞれのくびれ部(371)に係合凹溝(331)を延長した延長部(334)を設けたことを特徴とする環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記スリット(37)のくびれ部(371)間の幅は、前記スリーブ(4)の係合リブ(431)と、回転筒(3)の係合受け部(33)の引っ掛かり量の2倍以上とすることを特徴とする請求項1記載の環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器。
【請求項3】
前記係合凹溝(331)の延長部(334)には、溝の上側の壁面、溝上壁面(332)を設けないことを特徴とする請求項1、請求項2いずれかの項記載の環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口紅、スティックファンデーションなどの棒状化粧料を収容し、この棒状化粧料を繰り出して使用する棒状化粧料繰り出し容器に関する。更に詳しく言えば、棒状化粧料をカートリッジ化して、使い切った棒状化粧料を交換可能にすることにより、容器自体を再使用すると同時に、廃棄物を少なくし、廃棄するカートリッジも金属素材と合成樹脂素材とに分別して廃棄できる、環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、口紅、スティックファンデーションなどの棒状化粧料を収容し、この棒状化粧料を繰り出して塗布する棒状化粧料繰り出し容器を、棒状化粧料及び繰り出し機構を有した構造部と、見栄えの良い加飾を施した外装体に分割し、構造部と外装体を着脱自在に連結して、構造部をカートリッジに、外装体をホルダーにしたカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器が知られている。このカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器は、棒状化粧料を使い切った際、空のカートリッジのみ廃棄し、見栄えの良い加飾を施した高価なホルダーを再利用する。そのため、このカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器は、廃棄物の削減が図れ、環境に配慮した容器と言えた。
【0003】
また、金属素材にも合成樹脂素材にも様々な特性の素材がある。容器を構成する部材には、必要とされる特性に合わせた素材を選択、金属素材及び合成樹脂素材を組み合わせ配置する。金属素材は、強度が高く、金属特有の質感や、光沢、多彩な加飾が施せることから、外装部材に多く利用される。合成樹脂素材は、射出成形により複雑な形状を成形でき、摺動性、耐薬品性、耐食性など多様な特性を有した素材があることから、外部に露出しない機構部材などに多く利用される。金属素材は素材ごとにリサイクルルートが確立され、分別することにより各素材をリサイクルできる。合成樹脂素材は、限られた合成樹脂素材しかリサイクルできず、それ以外はゴミとして廃棄せざるを得ない。
【0004】
このカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器に於けるカートリッジは、棒状化粧料及び繰り出し機構を収容しており、外部に露出した部位を薄肉金属製のスリーブで覆っている。この繰り出し機構の部材は、合成樹脂素材から成っているため、カートリッジをそのまま廃棄すればゴミとして処理されてしまう。金属製のスリーブをリサイクルするためには、カートリッジより金属製のスリーブを取り外し、金属製部品とその他の合成樹脂製部品群に分解できる構成が必要となる。この容器より金属製のスリーブを分解して分別廃棄できる構成として、特許文献1及び特許文献2に記載の構成が知られている。
【0005】
この特許文献1に記載の口紅収納容器は、金属製の外筒部材(スリーブ)の内周壁に突出した抜け止め加工が、合成樹脂製の内筒部材の側面外壁に設けた周溝に係合し、外筒部材と内筒部材が回動自在に連結している。この内筒部材には、周溝が変形して外筒部材の抜け止め加工の係合が解除できるよう、周溝を上下に横切るカット溝を軸線方向に刻設する。この容器は、通常の使用状態では、皿部材より垂下した軸棒が内筒部材の背後に位置して、周溝の変形止めとなり、外筒部材が取り外せない。しかし、皿部材を上昇限まで繰り上げると、内筒部材の軸棒の押さえがなくなり、内筒部材の周溝が変形可能となり、外筒部材が無理抜きできる。
【0006】
また、特許文献2に記載の化粧品収納容器は、金属製の外筒部材(スリーブ)の内周壁に突出した係止片が、合成樹脂製の内筒部材の側面外壁に設けた係合溝に係合し、外筒部材と内筒部材が回動自在に連結している。この内筒部材には、係合溝が変形して外筒部材の係止片の係合が解除できるよう、係合溝を軸線方向に上下に横切る切り溝を刻設する。この容器は、通常の使用状態では、挿入部材の撓み防止片が内筒部材の係合溝の変形止めとなり、外筒部材が取り外せない。しかし、皿部材、内筒部材、外筒部材から成る構造部(カートリッジ)を、ハカマ部材、挿入部材(より成る外装体)より抜き取り、構造部単体にすると、挿入部材の撓み防止片の押さえがなくなり、内筒部材の係合溝が変形可能となり、外筒部材が無理抜きできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平11-127952
特開2000-300334
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、容器より直接外筒部材(スリーブ)を抜き取る構成であり、廃棄時の分別を考えた場合、容器は外筒部材と残りの部品と分割できるため、外筒部材を取り外しリサイクルした残りの部品に、金属製部品があった場合、この金属製部品は合成樹脂製部品群と共にごみとして廃棄せざるを得ない。
【0009】
特許文献2は、容器を内筒部材、皿部材、及び外筒部材から成る上下移動機構と、ハカマ部材、挿入部材、及びキャップから成る外装体に分割し、上下移動機構を取り外し可能にしてカートリッジ式容器を構成する。この構成の場合、廃棄するのは上下移動機構(カートリッジ)のみであり、外装体(ホルダー)は繰り返し使用するため、外装体の材質には制限がなかった。また、廃棄する上下移動機構は、外筒部材(スリーブ)と、内筒部材及び皿部材に分解可能で、外筒部材を加飾性・強度的に優れた金属素材で、内筒部材・皿部材を成形性に優れた合成樹脂で成形でき、外筒部材と内筒部材及び皿部材とに分別廃棄できた。この外装体に装着したカートリッジ(上下移動機構)の外筒部材が外れないよう、内筒部材の切り溝に外装体の撓み防止片を係合させ、内筒部材と外筒部材の係合部分である係合溝の変形止めとしていた。そして、カートリッジ(上下移動機構)を抜き取ると、切り溝と撓み防止片の係合が解除され、係合溝が変形可能となり、内筒部材を摘まんで外筒部材が抜き取れる。従って、カートリッジ(上下移動機構)を外装体に装着する際には、切り溝と撓み防止片を係合させる必要があり、カートリッジ(上下移動機構)と外装体の間に円周方向の所定位置の位置合せが必要となる。また、内筒部材の切り溝の幅を広くすれば、内筒部材が変形し易くなり、内筒部材を摘まむ力が弱くて済むが、内筒部材の係合溝の長さが短くなることにより、外筒部材の係止片の係合・保持長さが短くなり、外筒部材のガタ付きの要因となっていた。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑み、カートリッジを構成する紅筒、回転筒、及びスリーブがガタ付きなく組み立てでき、支障なくカートリッジの着脱操作、及び棒状化粧料の繰り上げ下げ操作が行え、廃棄時には簡単にスリーブを分解できて分別廃棄できる、環境に配慮したカートリッジ式棒状化粧料繰り出し容器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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