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公開番号2024101127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023004883
出願日2023-01-17
発明の名称理美容用クロス
出願人個人
代理人個人
主分類A45D 44/08 20060101AFI20240722BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】
カットされた毛髪を内側に侵入させることなく、襟足及びその近傍にある毛髪の処置がしやすい形状の襟を備える理美容用クロスを提供すること。
【解決手段】
理美容用クロス100は、着用者の背面を被覆する後身頃111と、着用者の前面で重ね合わされる左右一対の前身頃112、113と、着用者の首を取り囲む襟120とを備え、襟120は後襟部121と、右前襟部122と、左前襟部123とからなり、後襟部121にはV字形又はU字形の切欠部121aを形成する。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
着用者の背面を被覆する後身頃と、前記着用者の前方で重ね合わされて前面を被覆する左右一対の前身頃と、前記着用者の首を取り囲む襟とを備え、
前記襟は、前記後身頃の上縁に設けられる後襟部と、前記左右一対の前身頃のそれぞれの上縁に設けられ、前記後襟部と連続する左前襟部と右前襟部とを有しており、
前記後襟部には、V字形又はU字形の切欠部が形成されることを特徴とする理美容用クロス。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記右前襟部と前記後襟部との間と前記左前襟部と前記後襟部との間とには、任意の形状に屈曲可能なワイヤが配設されることを特徴とする請求項1記載の理美容用クロス。
【請求項3】
前記後身頃は、着用者の肩を背面側から前面側に跨ぐように配置されて、重ね合わされた前記左右一対の前身頃の間に形成される隙間を塞ぐ被覆部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の理美容用クロス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアカットやヘアカラーを施術する際に被施術者に着用させて身体が汚れないように保護する理美容用クロスであって、特には、襟足近傍の毛髪の施術がしやすい襟を有する理美容用クロスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
理美容室で顧客に対してヘアカットやパーマ、ヘアカラーを施術するときには、カットされた毛髪や、パーマ液やカラー剤といった薬液が被施術者の衣服に付着しないようにするために、ヘアークロス、カットクロス、ケープと称されるクロスを着用させることが行われている。こうした理美容用のクロスは、着座姿勢にある着用者の首元から下方となる肩、腕、胴、脚が被覆されるように形成される。
【0003】
一般的な理美容用クロスの形態としては、着用者の首回りを取り囲むように円状に切り欠かれ、上部に不連続部を有する装着部と、この装着部の不連続部を挟んだ両側に連設され、着用者の両肩から背面を覆う一対の背面被覆部と、装着部および一対の背面被覆部の下方に連設されて、着用者の前方および側方を覆う下方被覆部とを備えたカットクロスが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1のカットクロスは、着用者の首の後方で装着部の両端を面ファスナーで止着させるように形成される。
【0004】
しかしながら、着用者の首の後方に装着部を備える特許文献1のカットクロスでは、両端が面ファスナーで止着された装着部が、襟足及びその近傍にある毛髪を処置するときの邪魔になったり、処置の最中に面ファスナーの止着が外れてしまったりといった不都合が生じていた。これらの不都合に対しては、後身頃と、被着者の前部で重なり合う左右一対の前身頃と、両袖からなり、左右一対の前身頃を首元と胸元に取り付けた止着手段によって係止さるようにしたカットクロスが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2のカットクロスによれば、着用者の前方で止着手段の止着がされるので、特許文献1のカットクロスのように止着部分が襟足及びその近傍の毛髪の処置の邪魔となることがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-154005号公報
実用新案登録第3231457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2のカットクロスは、着用者の首の後方に配置される襟部分が直線形状となっているため、着用者の襟足近傍が十分に露出されず、施術者が処置したい箇所に手が届きにくいという不都合が生じうる。
【0007】
そこで、本発明は、着用者(被施術者)の首の後方にある毛髪の処置がしやすいように形成された襟を備える理美容用クロスを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、着用者の背面を被覆する後身頃と、前記着用者の前方で重ね合わされて前面を被覆する左右一対の前身頃と、前記着用者の首を取り囲む襟とを備え、前記襟は、前記後身頃の上縁に設けられる後襟部と、前記左右一対の前身頃のそれぞれの上縁に設けられ、前記後襟部と連続する左前襟部と右前襟部とを有しており、前記後襟部には、V字形又はU字形の切欠部が形成されることを特徴とする理美容用クロス、である。
【0009】
本発明にかかる理美容用クロスは、後襟部を従前のような直線状にするのではなく、V字形又はU字形をなすように切欠部を設けて形成したことに主たる特徴を有する。このような形状とすることで、着用者の首の後方下側の露出を増やすことができるので、施術者が襟足及びその近傍部分の毛髪の処置を行いやすくなる。また、左右一対の前身頃同士を重ね合わせて着用させる構造を採るので、右前襟部と左前襟部との重なり量を加減して襟長さの調整を行うことができる。これにより、どの着用者に対しても後襟部の切欠部の形状が一定に保たれて、後襟部を首の後方にきちんと密着させることができる。
【0010】
また、前記右前襟部と前記後襟部との間と前記左前襟部と前記後襟部との間とには、任意の形状に屈曲可能なワイヤが配設されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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