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公開番号2024162075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077258
出願日2023-05-09
発明の名称蝦蟇口及び蝦蟇口の製造方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類A45C 1/02 20060101AFI20241114BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】収納物の特徴を視認しやすく取り出しやすい蝦蟇口及び蝦蟇口の製造方法を提供する。
【解決手段】口金を構成する第1フレーム21a及び第2フレーム21bと、第1フレーム21aに接続された第1上辺、第1上辺に連続する第1側辺、第1側辺に連続する第1底辺、第1底辺に連続し第1上辺に連続する第2側辺を有する第1主面部11aと、第2フレーム21bに接続された第2上辺、第2上辺に連続し第1側辺に対峙する第3側辺、第3側辺に連続し第1底辺に対峙する第2底辺、第2底辺に連続し第2側辺に対峙し、第2上辺に連続する第4側辺を有する第2主面部11bと、第1側辺、第1底辺及び第1側辺に連続して縫合された第1端辺面が、第3側辺、第2底辺及び第4側辺に連続して縫合された第1端辺面に対合する形状安定化機構13を備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
第1フレームと、
前記第1フレームと同一形状、同一寸法で、前記第1フレームと共に、収納物を出し入れするために開閉する口金を構成する第2フレームと、
前記第1フレームに接続された第1上辺、前記第1上辺の一方の頂点に連続する第1側辺、該第1側辺に連続する第1底辺、該第1底辺に連続し且つ前記第1側辺に対向して前記第1上辺の他方の頂点に連続する第2側辺を有する第1主面部と、
前記第2フレームに接続された第2上辺、該第2上辺に連続し且つ前記第1側辺に対峙する第3側辺、該第3側辺に連続し且つ前記第1底辺に対峙する第2底辺、該第2底辺に連続し且つ前記第2側辺に対峙し、更に前記第2フレームの他方の頂点に連続する第4側辺を有し、前記第1主面部と共に前記収納物を収納する袋体を形成する第2主面部と、
前記第1側辺、前記第1底辺及び前記第2側辺に連続して縫合された第1端辺面が、前記第3側辺、前記第2底辺及び前記第4側辺に連続して縫合された第2端辺面に対合することにより、筒状をなす形状安定化機構と、
を備えることを特徴とする蝦蟇口。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記第1主面部と前記第2主面部の対合部分が接着され固定されていることを特徴とする請求項1に記載の蝦蟇口。
【請求項3】
前記形状安定化機構の長手方向の両端が、前記口金の両端の2つの蝶番部によりそれぞれ前記袋体の内部方向に押圧されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蝦蟇口。
【請求項4】
第1端辺面及び第2端辺面が長手方向に平行な断面に現れる帯状部材、並びに互いに同一形状の第1及び第2主面部を用意する工程と、
前記第1主面部の第1側辺から第1底辺を経由し前記第1側辺に対峙する第2側辺に至る前記第1主面部の周辺部の端面と前記第1端辺面が揃うように設定して、前記第1主面部の周辺部の端面と前記第1端辺面を縫合する工程と、
前記第2主面部の第3側辺から第2底辺を経由し前記第3側辺に対峙する第4側辺に至る前記前記第2主面部の周辺部の端面と前記第2端辺面が揃うように設定して、前記第2主面部の周辺部の端面と前記第2端辺面を縫合して中間生成物を形成する工程と、
前記中間生成物の内側が外側になるように裏返し、前記第1主面部の第1側辺から第1底辺を経由し前記第1側辺に対峙する第2側辺に至る前記第1主面部の周辺部の端面と前記第2主面部の第3側辺から第2底辺を経由し第4側辺に至る前記前記第2主面部の周辺部の端面とを対合し、且つ前記第1端辺面と前記第2端辺面を対合させて筒状の形状安定化機構を成形する工程と、
前記裏返す工程の後、前記第1底辺に対向する前記第1主面部の第1上辺に第1フレームを取り付け、前記第2底辺に対向する前記第2主面部の第2上辺に第2フレームを取り付ける工程と
を含むことを特徴とする蝦蟇口の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、小銭入れや小物入れ等として使用する蝦蟇口及び蝦蟇口の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
蝦蟇口とは、口金のついた袋物の総称であり、内部に小銭や小物を収納して使用される。蝦蟇口の使用頻度が高いものとして小銭入れがあるが、例えば特許文献1に示すような通常の作りの蝦蟇口では、蝦蟇口の内部の底面(内底)に十分な幅(マチ)がなく、且つ、内縫いの縫い代により内底に突起が生じるため、複数の硬貨がそれぞれ立った状態で重なってしまい、硬貨の種類が一見して判別しにくい。特に、現行の50円玉(径21.0mm)と100円玉(径22.6mm)は大きさや色が似通っており、硬貨の表面又は裏面を目視で確認しなければ判別しにくいものである。また、現行の5円玉(径22.0mm)と10円玉(径23.5mm)についても、明るい所では色による判別がしやすいが、蝦蟇口等の内部等の陰の生じている所であれば、互いに判別がつきにくい場合があり、硬貨の表面又は裏面を目視で確認することが必要となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3210934号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述した従来技術の問題点を解消するためになされたものであって、本発明の目的は、複数の硬貨の表面又は裏面等の収納物の特徴を視認しやすくし、取り出しやすくする蝦蟇口及び蝦蟇口の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、(a)第1フレームと、(b)第1フレームと同一形状、同一寸法で、第1フレームと共に、収納物を出し入れするために開閉する口金を構成する第2フレームと、(c)第1フレームに接続された第1上辺、第1上辺の一方の頂点に連続する第1側辺、この第1側辺に連続する第1底辺、この第1底辺に連続し且つ第1側辺に対向して第1上辺の他方の頂点に連続する第2側辺を有する第1主面部と、(d)第2フレームに接続された第2上辺、この第2上辺に連続し且つ第1側辺に対峙する第3側辺、この第3側辺に連続し且つ第1底辺に対峙する第2底辺、この第2底辺に連続し且つ第2側辺に対峙し、更に第2フレームの他方の頂点に連続する第4側辺を有し、第1主面部と共に収納物を収納する袋体を形成する第2主面部と、(e)第1側辺、第1底辺及び第2側辺に連続して縫合された第1端辺面が、第3側辺、第2底辺及び第4側辺に連続して縫合された第2端辺面に対合することにより、筒状をなす形状安定化機構、を備える蝦蟇口であることを要旨とする。
【0006】
本発明の第2の態様は、(a)第1端辺面及び第2端辺面が長手方向に平行な断面に現れる帯状部材、並びに互いに同一形状の第1及び第2主面部を用意する工程と、(b)第1主面部の第1側辺から第1底辺を経由し第1側辺に対峙する第2側辺に至る第1主面部の周辺部の端面と帯状部材の第1端辺面が揃うように設定して、第1主面部の周辺部の端面と帯状部材の第1端辺面を縫合する工程と、(c)第2主面部の第3側辺から第2底辺を経由し第3側辺に対峙する第4側辺に至る第2主面部の周辺部の端面と帯状部材の第2端辺面が揃うように設定して、第2主面部の周辺部の端面と帯状部材の第2端辺面を縫合して中間生成物を形成する工程と、(d)中間生成物の内側が外側になるように裏返し、第1主面部の第1側辺から第1底辺を経由し第2側辺に至る第1主面部の周辺部の端面と第2主面部の第3側辺から第2底辺を経由し第4側辺に至る第2主面部の周辺部の端面とを対合し、且つ帯状部材の第1端辺面と第2端辺面を対合させて筒状の形状安定化機構を成形する工程と、(e)裏返す工程の後、第1底辺に対向する第1主面部の第1上辺に第1フレームを取り付け、第2底辺に対向する第2主面部の第2上辺に第2フレームを取り付ける工程を含む蝦蟇口の製造方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の硬貨の表面又は裏面等の収納物の特徴を視認しやすくし、取り出しやすくする蝦蟇口及び蝦蟇口の製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る蝦蟇口1の開状態の平面図である。
第1実施形態に係る蝦蟇口1の閉状態の斜視図である。
図3(a)は第1実施形態に係る蝦蟇口1の閉状態の正面図であり、図3(b)は図3(a)のA-A方向から見た断面図である。
図3(a)は第1実施形態に係る蝦蟇口1の閉状態の右側面図であり、図3(b)は第1実施形態に係る蝦蟇口1の開状態の右側面図である。
第1実施形態に係る蝦蟇口1の閉状態の底面図である。
第1実施形態に係る蝦蟇口1の閉状態の平面図である。
第1実施形態に係る蝦蟇口1の製造に用いる中間生成物の斜視図である。
図8(a)は第1実施形態に係る蝦蟇口1の製造に用いる中間生成物の右側面図であり、図8(b)は第1実施形態に係る蝦蟇口1の製造に用いる中間生成物の底面図である。
図9(a)は図7のA-A方向から見た断面図であり、図9(b)は図9(a)のA部分の拡大図である。
第1実施形態に係る蝦蟇口1の正面図であり、立体構造を説明する模式図である。
本発明の第2実施形態に係る蝦蟇口2の開状態の平面図である。
第2実施形態に係る蝦蟇口2の閉状態の斜視図である。
図13(a)は第2実施形態に係る蝦蟇口2の閉状態の正面図であり、図13(b)は図13(a)のA-A方向から見た断面図である。
第2実施形態に係る蝦蟇口2の閉状態の右側面図である。
第2実施形態に係る蝦蟇口2の製造に用いる中間生成物の斜視図である。
図16(a)は第2実施形態に係る蝦蟇口2の製造に用いる中間生成物の右側面図であり、図16(b)は第2実施形態に係る蝦蟇口2の製造に用いる中間生成物の底面図である。
図17(a)は図15のA-A方向から見た断面図であり、図17(b)は図17(a)のA部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の第1及び第2実施形態を詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各部の寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意するべきである。したがって、具体的な構造等の寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。又、以下に示す本発明の第1及び第2実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための部材の構造や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0010】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る蝦蟇口1は、図1~図6に示すように、物品(収納物)を出し入れするために開閉する口金(21a,21b)と、この口金(21a,21b)に接続されて袋体(収納空間)を形成する袋状部(11a,11b)と、袋状部(11a,11b)の一部に結合した形状安定化機構13から構成される。口金(21a,21b)は、図1に示すように、第1フレーム21aと第2フレーム21bを有する。第1フレーム21a及び第2フレーム21bのそれぞれの長手方向に定義される一方の端部(図1の上側の端部)は、第1蝶番部23aによって、回転自在に回転中心の位置が固定される。同様に、第1フレーム21a及び第2フレーム21bのそれぞれの長手方向に定義される他方の端部(図1の下側の端部)は、第2蝶番部23bによって、回転自在に回転中心の位置が固定され、蝦蟇口1の開口部としての機能を果たす。
(【0011】以降は省略されています)

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