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公開番号2024164770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080475
出願日2023-05-15
発明の名称自動開閉傘
出願人しん三海株式会社
代理人個人
主分類A45B 25/16 20060101AFI20241120BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】 簡単な構造で、傘軸の伸長および傘布の展開と、逆さま傘の状態での傘布の収束とが可能な、自動開閉傘を提供する。
【解決手段】 傘軸3の下端には、握り4が取り付けられる。握り4には、押しボタン5が設けられる。傘軸3内には、ばねや紐が設けられ、押しボタン5に対する手元でのワンプッシュ操作での傘軸3の伸長および傘布2の展開が可能である。(a)は、傘布2の展開後のワンプッシュ操作で、傘布2を逆さま傘として収束させた状態に対応する。(b)は、傘軸3を縮小させた状態に対応する。傘軸3の縮小は、傘軸3内のばねに伸長力を蓄えながら手動で行う必要があるけれども、途中で止めても飛び出さないように、防止機構が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
手元でのワンプッシュ操作での傘布の展開と、さらにワンプッシュ操作での傘布の収束とが逆さま傘状態で可能な無動力の自動開閉傘において、
傘軸の上端に固定される上ロクロと、
傘軸で上ロクロの下方に設けられ、上ロクロとの間隔が狭くなる開位置、および上ロクロとの間隔が広くなる閉位置の間を摺動可能で、閉位置で傘布を展開し、開位置で傘布を収束させる下ロクロと、
基端が下ロクロで揺動可能に支持され、先端が傘軸から周辺側に離れる方向に上昇しながら伸びる布張り傘骨と、
布張り傘骨の先端付近で基端が揺動可能に支持され、先端が布張り傘骨の先端から周辺側に離れる方向に下降しながら伸びる内布支持傘骨と、
内布支持傘骨の先端付近で基端が揺動可能に支持され、先端が内布支持傘骨の先端から周辺側に離れる方向に伸びる外布支持傘骨と、
基端が上ロクロで揺動可能に支持され、先端が布張り傘骨の基端と先端との中間に、揺動可能に支持される骨支持傘骨と、
上ロクロから周囲に広がって、内布支持傘骨および外布支持傘骨で支持される傘布と、
を含むことを特徴とする自動開閉傘。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記傘布は、撥水加工を施してある、
ことを特徴とする請求項1記載の自動開閉傘。
【請求項3】
前記傘布は、前記収束した状態の形状で、形状記憶加工が施してある、
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動開閉傘。
【請求項4】
前記傘布は、前記骨支持傘骨の基端付近から、前記内布支持傘骨および前記外布支持傘骨に沿って、外周端まで、補強帯布が付加されており、
内布支持傘骨の基端と骨支持傘骨の基端との間の補強帯布と、骨支持傘骨の先端付近との間に、紐が張られている、
ことを特徴とする請求項3記載の自動開閉傘。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、手元でのワンプッシュ操作での傘布の展開と、さらにワンプッシュでの傘布の収束とが逆さま傘状態で可能な無動力の自動開閉傘に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、動力源を内蔵する必要が無く、手元での押圧操作で、傘布を折り畳んで逆さま傘状態で収束する折り畳み傘は知られている(たとえば特許文献1、ならびに特許文献2および非特許文献1参照)。逆さま傘は、雨水で濡れた傘布の表面が内側に収納され、周囲を濡らさないように畳む事ができる。特に非特許文献1では、動画を含む。その動画では、傘布を開いている状態から傘布を畳む動作と、傘布が畳まれた状態で傘軸を縮める動作とが自動で行われる旨が繰り返し表示されている。これらの折り畳み傘は、揺動する傘骨の基端を支持する上下二段のロクロ(特許文献2では「ハニカム」と称している)のうち、傘軸に沿って上下に摺動可能な下ロクロの上に、下ロクロと同時に摺動する中ロクロを設けている。傘布の展開時は、摺動する二つのロクロを上ロクロに近い位置に保持し、収束時は二つのロクロを上ロクロから離す。
【0003】
折り畳み傘の傘軸を、複数段で伸縮可能にし、内部に収縮状態で傘骨を伸長方向に付勢するばねを収容する自動開閉傘も知られている(たとえば特許文献3および特許文献4参照)。特許文献3では、傘軸を、収縮状態での下端側のワンプッシュ操作で伸長させて、同時に傘布も展開させる。傘軸に関して、上側の上ロクロに上端を固定し、下端に引っかけヘッドを設け、途中で下ロクロに掛けた紐体を、傘軸の伸長および傘布の展開後に引っかけヘッドを離して、下ロクロを下降させて傘布を収束させる。特許文献4では、傘軸の上端から下方に垂れる紐を、傘軸を手動で縮める際に、傘軸下端の握り柄内に設け、ゼンマイばねで回転するラチェットに巻き取り可能にしておき、傘軸を縮める途中で停止しても、傘軸が急に伸び出さないようにして、安全を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3204928号公報
登録実用新案第3232519号公報
特許第4745374号公報
特許第5557280号公報
【非特許文献】
【0005】
株式会社マクアケ、「TWO FOLD REVERSE UMBRELLA 2.0」、[令和5年5月1日検索]、インターネット<URL:https://www.makuake.com/project/two_fold_reverse_umbrella/?from=keywordsearch&keyword=%E5%82%98&disp_order=121>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の折り畳み傘は、傘布に関する記載が省略されている。特許文献2および非特許文献1の折り畳み傘は、下ロクロを押し上げて傘軸を伸ばしながら傘布を開く動作を手動で行う必要がある。この動作で、傘軸内に設けるばねに、自動動作のための動力が蓄積される。しかしながら、上ロクロから張架骨とともに伸びて周辺に広がる表の傘布と、下ロクロから平張り骨とともに伸びて、傘布の途中に接続される裏の傘布とで、傘布は二重に設けられている。中ロクロからは、支え骨が張架骨の途中まで伸びて、張架骨を支持する。したがって、急に雨が降り出したような場合に、傘を手動で開く必要があり、手間取って濡れてしまうおそれがある。また、特に傘布が二重の部分があるなど、構造が複雑であり、きれいに折り畳むことが困難になると予想される。
【0007】
本発明の目的は、簡単な構造で、傘軸の伸長および傘布の展開と、逆さま傘の状態での傘布の収束とが可能な、自動開閉傘を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、手元でのワンプッシュ操作での傘軸の伸長および傘布の展開と、さらにワンプッシュ操作での傘布の収束とが逆さま傘状態で可能な無動力の自動開閉傘において、
傘軸の上端に固定される上ロクロと、
傘軸で上ロクロの下方に設けられ、上ロクロとの間隔が狭くなる開位置、および上ロクロとの間隔が広くなる閉位置の間を摺動可能で、閉位置で傘布を展開し、開位置で傘布を収束させる下ロクロと、
基端が下ロクロで揺動可能に支持され、先端が傘軸から周辺側に離れる方向に上昇しながら伸びる布張り傘骨と、
布張り傘骨の先端付近で基端が揺動可能に支持され、先端が布張り傘骨の先端から周辺側に離れる方向に下降しながら伸びる内布支持傘骨と、
内布支持傘骨の先端付近で基端が揺動可能に支持され、先端が内布支持傘骨の先端から周辺側に離れる方向に伸びる外布支持傘骨と、
基端が上ロクロで揺動可能に支持され、先端が布張り傘骨の基端と先端との中間に、揺動可能に支持される骨支持傘骨と、
上ロクロから周囲に広がって、内布支持傘骨および外布支持傘骨で支持される傘布と、
を含むことを特徴とする自動開閉傘である。
【0009】
また、本発明の前記傘布は、撥水加工を施してある、
ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の前記傘布は、前記収束した状態の形状で、形状記憶加工が施してある、
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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