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公開番号
2024179564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098510
出願日
2023-06-15
発明の名称
開閉装置の取付構造
出願人
文化シヤッター株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E06B
9/174 20060101AFI20241219BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】無火気による施工を実現し、施工性を向上させながら、プレートの変形を抑制できる開閉装置の取付構造を提供する。
【解決手段】建物躯体の開口部の上方に配置される取付下地17,19と、巻取体の軸を支持するブラケット23と、を具備し、ブラケット23は、取付面45に直交する板状のブラケット本体35と、ブラケット本体35の上縁に設けられる上補強縁37と、ブラケット本体35に取付面45と平行に形成した固定基部39と、固定基部39に固定されて取付面45に当接するプレート25と、上補強縁37とプレート25の正面上部57とが交わる入隅部59に取り付けられ、上補強縁37に固定される水平縁部69、および正面上部57に固定される垂直縁部71を有する補強材33と、を設けた。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
建物躯体の開口部を開閉体の昇降により開閉する開閉装置の取付構造であって、
前記開口部の上方に配置される上下一対の取付下地と、前記開閉体を巻き取る巻取体の軸を支持するブラケットと、を有し、
前記ブラケットは、
前記取付下地の取付面に直交する板状のブラケット本体と、
前記ブラケット本体の上縁に設けられる上補強縁と、
前記ブラケット本体の基部に前記取付面と平行に形成した固定基部と、
前記固定基部に固定されて前記取付面に背面が当接するプレートと、
前記上補強縁と前記プレートの正面上部とが交わる入隅部に取り付けられ、前記上補強縁に固定される水平縁部、および前記プレートの前記正面上部に固定される垂直縁部、を有する補強材と、
を具備することを特徴とする開閉装置の取付構造。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記補強材には、前記ブラケット本体よりも側方に延びて前記取付下地に固定される腕部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置の取付構造。
【請求項3】
前記腕部の延びる方向が、前記ブラケット本体から前記開口部の幅方向中央に向かう内側であることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置の取付構造。
【請求項4】
前記上補強縁と前記水平縁部との固定部における前記プレートから垂直に突出する方向の突出先端部が、前記軸よりも前に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の開閉装置の取付構造。
【請求項5】
下段の下取付下地に、前記取付面を拡張する拡張支持面を有した支持部材が固定され、
前記プレートの下縁の背面が、前記下取付下地の前記取付面と、前記拡張支持面とに当接することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の開閉装置の取付構造。
【請求項6】
下段の下取付下地に、前記取付面を拡張する拡張支持面を有した支持部材が固定され、
前記プレートの下縁の背面が、前記下取付下地の前記取付面と、前記拡張支持面とに当接することを特徴とする請求項4に記載の開閉装置の取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置の取付構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
シャッターの巻取軸の両端を支持するブラケットは、建物躯体に固定される。この際、ブラケットは、建物躯体の構造体である上下一対の取付下地という枠状の水平部材に渡って固定される。ブラケットは、シャッターカーテンの全重量を支えることから、建物躯体側には強固に固定される構造となる。ブラケットは、シャッターカーテンの大きさ(幅や高さ)や、シャッターカーテンの重量、シャッターカーテンを巻き取る巻取軸の直径に応じて、厚みや固定構造を変えている。従来、ブラケットの固定は、溶接によって行われていた。ブラケットは、基端に、建物躯体側と平行な長方形の固定基部を備えており、この固定基部を取付下地に溶接固定する。シャッターカーテンの重量が大きくない場合は、上下の取付下地に固定基部を直接溶接するが、重量が大きい場合には、ブラケットにプレートが溶接固定され、このプレートを取付下地に溶接固定していた。
【0003】
また、上下の取付下地は、建物躯体の構造として所定の間隔距離を有しているが、シャッター装置(開閉装置)側の上下幅とは必ずしも一致しない。そのために上下一対の水平な取付下地に渡って垂直なプレートを溶接固定する構造としていた。
【0004】
これに対し、現場では、溶接作業などで火器を使用したくない要請がある。また、ブラケットを支えながら、その取付位置を維持しながら行う溶接作業は、高所作業でもあり危険を伴うことになる。
【0005】
そこで、ブラケットに固定したプレートを取付下地に対して溶接固定ではなく、ボルト・ナットなどの螺着部材で固定する施行方法、施工構造がある。この場合、予めプレートを工場内でプレートに溶接固定しておく。これによれば、現場では、プレートを取付下地にボルト等により締結する作業で済ますことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-156562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、プレートに溶接固定したブラケットにおける固定基部の垂直長さが、上下の取付下地の間隔よりも短いと、ブラケットにかかる開閉体(シャッターカーテン)の重量が、プレートの上側に引抜き力として集中し、下側の取付下地では押し込み力となる。すると、取付下地に掛け渡されるプレートは、応力が集中して側面視でS字状に変形することがある。プレートが、このような変形を起こすと、ブラケットが前傾し、開閉体が落下する虞が生じる。このようなプレートの変形は、特許文献1に開示される構成のように、ナット部が座屈変形する第二締結具を用いて、上側の第一取り付け部の締結力を、下側の第二取り付け部の締結力よりも大きいものとしても解決することができない。
【0008】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、無火気による施工を実現し、施工性を向上させながら、プレートの変形を抑制できる開閉装置の取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉装置の取付構造は、建物躯体の開口部を開閉体13の昇降により開閉する開閉装置11の取付構造であって、
前記開口部の上方に配置される上下一対の取付下地17,19と、前記開閉体を巻き取る巻取体の軸21を支持するブラケット23と、を有し、
前記ブラケット23は、
前記取付下地17,19の取付面45に直交する板状のブラケット本体35と、
前記ブラケット本体35の上縁に設けられる上補強縁37と、
前記ブラケット本体35の基部36に前記取付面45と平行に形成した固定基部39と、
前記固定基部39に固定されて前記取付面45に背面が当接するプレート25と、
前記上補強縁37と前記プレート25の正面上部57とが交わる入隅部59に取り付けられ、前記上補強縁37に固定される水平縁部69、および前記プレート25の前記正面上部57に固定される垂直縁部71、を有する補強材33と、
を具備することを特徴とする。
【0010】
この開閉装置の取付構造では、開口部の上方に、上下一対の水平な取付下地17,19が設けられる。上下一対の取付下地17,19の間には、開閉体13を巻き取る巻取体の軸21を支持するブラケット23が取り付けられる。
ブラケット23は、取付下地17,19の取付面45に直交する板状のブラケット本体35を有する。ブラケット本体35の上縁には上補強縁37が設けられ、例えば、ブラケット本体35に対し水平に折り曲げられた片状とされる。また、ブラケット本体35の基部36には、取付面45と平行に形成した固定基部39が設けられる。ブラケット23は、このブラケット本体35の固定基部39が、プレート25に固定、例えば溶接にて固定される。
ブラケット本体35と一体となったプレート25は、背面が上下一対の取付下地17,19に当接する。取付下地17,19に当接したプレート25は、少なくとも上部が、上段の上取付下地17における取付面45に、複数、例えば左右一対の締結部材41によって締結固定される。
ここで、図2に示す長方形OACBのプレート25は、少なくとも上辺OAが上取付下地17に固定される。長方形PDEFの固定基部39には、開閉体13を巻き取った巻取体の荷重により、下辺EFを支点として上辺PDが取付下地17から離反する方向に回転しようとするモーメントが作用する。すると、従来構造ではプレート25が側面視でS字状に変形しようとする。
これに対し、開閉装置の取付構造では、ブラケット23の上補強縁37と、プレート25の正面上部57とが交わる入隅部59に、補強材33が固定、例えば溶接固定される。補強材33は、水平縁部69が上補強縁37に固定、例えば溶接固定されるとともに、垂直縁部71がプレート25の正面上部57に固定、例えば溶接固定される。
プレート25の上部は、例えば左右一対の締結部材41によって上取付下地17に締結固定される。補強材33の垂直縁部71は、一対の締結部材41の間でプレート25の正面上部57に固定されるので、上取付下地17の取付面45に重なる。すなわち、プレート25の正面上部57は、固定基部39に連続して締結部材41の間まで延びて固定される補強材33の垂直縁部71により補強されて剛性が高まる。
これにより、プレート25は、補強材33が無い従来構造に比べ、上辺PDが取付下地から離反する方向に回転しようとするモーメントによるS字状の変形が、これに抗するように高められた剛性により抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
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