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公開番号2024179300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098040
出願日2023-06-14
発明の名称細胞剥離システムおよび細胞培養システム
出願人キヤノン株式会社,キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20241219BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞培養中にスクレーパーが細胞に接触しないか、接触したとしても摩擦が抑制され、培養時において細胞が受けるダメージを低減しつつ、閉鎖系を保った状態でスクレーパーにより細胞を剥離できる細胞剥離システムを提供する。
【解決手段】培養面に付着した細胞を剥離するための、磁性を有するスクレーパーと、前記スクレーパーに対して磁場を付与する磁場付与手段と、前記磁場付与手段を制御することで前記スクレーパーの位置を制御するスクレーパー位置制御手段と、を有し、前記スクレーパーは、磁場が付与されていない状態では回転しながら移動し、前記磁場付与手段により磁場が付与された状態では回転せずに、前記付着した細胞を剥離するように前記スクレーパー位置制御手段により移動する、細胞剥離システム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養面に付着した細胞を剥離するための、磁性を有するスクレーパーと、
前記スクレーパーに対して磁場を付与する磁場付与手段と、
前記磁場付与手段を制御することで前記スクレーパーの位置を制御するスクレーパー位置制御手段と、を有し、
前記スクレーパーは、磁場が付与されていない状態では回転しながら移動し、前記磁場付与手段により磁場が付与された状態では回転せずに、前記付着した細胞を剥離するように前記スクレーパー位置制御手段により移動する、細胞剥離システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記スクレーパーの形状が、球形状、楕円体状、円柱状または円筒状である、請求項1に記載の細胞剥離システム。
【請求項3】
前記培養面と接触しない位置に前記スクレーパーを保持するスクレーパー保持部を有する、請求項1に記載の細胞剥離システム。
【請求項4】
前記スクレーパー保持部に保持された前記スクレーパーを前記培養面に移動させるスクレーパー移動手段を有する、請求項3に記載の細胞剥離システム。
【請求項5】
前記培養面に付着した細胞の状態に関する情報を取得する撮像部を有する、請求項4に記載の細胞剥離システム。
【請求項6】
前記撮像部が取得した情報に基づいて、前記スクレーパー移動手段により前記スクレーパーを前記スクレーパー保持部から前記培養面に移動させるように構成された情報処理部を有する、請求項5に記載の細胞剥離システム。
【請求項7】
前記培養面が凹曲面を有し、前記スクレーパーの形状が球形状または楕円体状である、請求項1に記載の細胞剥離システム。
【請求項8】
前記細胞が接着細胞である、請求項1に記載の細胞剥離システム。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の細胞剥離システムと、前記培養面を有する培養容器とを有する、細胞培養システム。
【請求項10】
細胞培養手段を有する、請求項9に記載の細胞培養システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞剥離システムおよび細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
接着細胞の培養において、細胞剥離という工程がある。一般的に剥離の際には酵素で細胞間接着を弱らせたのち、スクレーパー等で物理的に剥がす手法が行われている。また、細胞培養は雑菌、他サンプル細胞等の混入を防ぐ為にクリーンなエリアで実施する必要がある。実際にクリーンなエリアで培養容器内に細胞を播種し、培地を給排水するシステムがいくつも開発されている。このようなシステムにて細胞を剥離する際、スクレーパーを容器内に挿入し、培養面をこする必要が生じるが、細胞とスクレーパーとスクレーパーを保持し操作する駆動系が同空間に存在することになり、駆動系も含めクリーンなエリアを準備する必要が生じている。このことは低コスト化を妨げる要因となっている。
【0003】
この課題を解決する為に、閉鎖容器内に磁性体の三角柱のスクレーパーを設置し、閉鎖容器外部から磁力でスクレーパーを駆動することで、容器内をクリーンに保ちつつ、細胞をスクレーパーで剥離するシステムが開発されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-129558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、培養容器内に三角柱の形状をしたスクレーパーを1つ設置しただけのシンプルな培養システムを実現している。しかし、単純に培養容器内にスクレーパーを設置しただけでは、培養中の細胞にスクレーパーが接触し剥がしてしまうおそれがあるという課題がある。例えば、特許文献1では、通常スクレーパーは容器内で固定されておらず、培地交換時の容器の傾けや水流によって容器内を動き、その際に、スクレーパーの培養面接触部によって培養中の細胞を剥がしてしまうことが考えられる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、細胞培養中にスクレーパーが細胞に接触しないか、接触したとしても摩擦が抑制され、培養時において細胞が受けるダメージを低減しつつ、閉鎖系を保った状態でスクレーパーにより細胞を剥離できる細胞剥離システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、培養面に付着した細胞を剥離するための、磁性を有するスクレーパーと、前記スクレーパーに対して磁場を付与する磁場付与手段と、前記磁場付与手段を制御することで前記スクレーパーの位置を制御するスクレーパー位置制御手段と、を有し、前記スクレーパーは、磁場が付与されていない状態では回転しながら移動し、前記磁場付与手段により磁場が付与された状態では回転せずに、前記付着した細胞を剥離するように前記スクレーパー位置制御手段により移動する、細胞剥離システムである。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、上記細胞剥離システムと、前記培養面を有する培養容器とを有する、細胞培養システムが提供される。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、培養面に付着した細胞を剥離するための、磁性を有するスクレーパーと、前記スクレーパーに対して磁場を付与する磁場付与手段と、前記磁場付与手段を制御することで前記スクレーパーの位置を制御するスクレーパー位置制御手段と、前記培養面と接触しない位置に前記スクレーパーを保持するスクレーパー保持部と、を有する、細胞剥離システムが提供される。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、上記細胞剥離システムと、前記培養面を有する培養容器とを有する、細胞培養システムが提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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