TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024178478
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2021180616
出願日
2021-11-04
発明の名称
医薬品
出願人
興和株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
31/4741 20060101AFI20241218BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の予防及び/又は治療のための新たな医薬を提供すること。
【解決手段】(a)平均粒子径0.5~10μmのセファランチン粉末及び(b)平均粒子径1~200μmの乳糖を含有するカプセル剤を気密包装体に収容してなる医薬品であって、当該気密包装体内には不活性ガス及び/又は脱酸素剤が封入されてなる医薬品。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)平均粒子径0.5~10μmのセファランチン及び(b)平均粒子径1~200μmの乳糖を含有するカプセル剤を気密包装体に収容してなる医薬品であって、当該気密包装体内には不活性ガス及び/又は脱酸素剤が封入されてなる医薬品。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
カプセル剤中の成分(a)と成分(b)の含有質量比(a/b)が、0.001~0.5である請求項1記載の医薬品。
【請求項3】
カプセル剤が、吸入粉末用カプセル剤である請求項1又は2記載の医薬品。
【請求項4】
1カプセル中の成分(a)の含有量が、0.01~40mgである請求項1~3のいずれか1項記載の医薬品。
【請求項5】
カプセル剤中の成分(b)が乳糖水和物である請求項1~4のいずれか1項記載の医薬品。
【請求項6】
不活性ガスが、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン、ラドン、キセノン及び二酸化炭素から選ばれるガスである請求項1~5のいずれか1項記載の医薬品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セファランチンを含有する医薬品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
COVID-19(日本名:新型コロナウイルス感染症)は、2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって発症する感染症である。COVID-19は、2019年11月に中華人民共和国の武漢で発生が確認され、同年12月にWHOに報告された感染症であり、これ以降世界的に感染が拡大している。その症状は、発熱、空咳、疲労、喀痰、息切れ、咽頭痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、嗅覚異常、味覚異常などから始まり、重症例では肺炎が重症化して呼吸不全に陥り、死亡の転帰をとるものである。
その感染力、罹患した際の重症化率等未だ不明な点があることに加え、新型であることから有効な治療法も未だ模索中であり、世界中の人々を不安に陥らせている。
これまでに、多数の既存薬物のスクリーニングがなされ、最近になって、セファランチンがCOVID-19の治療薬として期待されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
https://www.tus.ac.jp/mediarelations/archive/20200422_9837.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の予防及び/又は治療のための新たな医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記セファランチンは、現在、散剤及び錠剤の経口投与用製剤、並びに注射剤が用いられている。本発明者らは、SARS-CoV-2の感染抑制に効果的な薬物として考えられるセファランチンを最もSARS-CoV-2が感染する部位に適用することを着想した。その結果、セファランチンを下気道に直接適用できる吸入剤とすることにより、当該目的が達成できることを見出し、また、セファランチンの粒子径を0.5~10μmとすることにより、下気道に直接セファランチンを効率よく供給可能な吸入剤が得られることを見出した。そして、さらに検討した結果、粒子径0.5~10μmのセファランチンと粒子径1~200μmの乳糖をカプセルに封入し、当該カプセルをさらに不活性ガス及び/又は脱酸素剤を封入した気密包装体に収容すれば、保存安定性に優れた、セファランチン含有カプセル剤を含む医薬品が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の発明[1]~[6]を提供するものである。
[1](a)平均粒子径0.5~10μmのセファランチン及び(b)平均粒子径1~200μmの乳糖を含有するカプセル剤を気密包装体に収容してなる医薬品であって、当該気密包装体内には不活性ガス及び/又は脱酸素剤が封入されてなる医薬品。
[2]カプセル剤中の成分(a)と成分(b)の含有質量比(a/b)が、0.001~0.5である[1]記載の医薬品。
[3]カプセル剤が、吸入粉末用カプセル剤である[1]又は[2]記載の医薬品。
[4]1カプセル中の成分(a)の含有量が、0.01~40mgである[1]~[3]のいずれかに記載の医薬品。
[5]カプセル剤中の成分(b)が乳糖水和物である[1]~[4]のいずれかに記載の医薬品。
[6]不活性ガスが、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン、ラドン、キセノン及び二酸化炭素から選ばれるガスである[1]~[5]のいずれかに記載の医薬品。
【発明の効果】
【0007】
本発明の医薬品は、セファランチン微細粉末と乳糖を含有するカプセルが不活性ガス又は脱酸素剤が封入された気密包装体に収容されており、セファランチンの保存安定性に優れ、吸入粉末剤として使用すると、下気道にセファランチンを効率よく供給可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の医薬品の気密包装体に収容されてなるカプセル剤は、(a)粒子径0.5~10μmのセファランチン及び(b)粒子径1~200μmの乳糖を含有する。
【0009】
本発明で用いる成分(a)のセファランチンは、化学名を6',12'-Dimethoxy-2,2'-dimethyl-6,7-[methylenebis(oxy)]oxyacanthanとする化学物質であり、タマサキツヅラフジ、コウトウツズラフジ、ハスノハカズラ等から抽出されうるアルカロイドの一種である。
セファランチンは、放射線による白血球減少症、円形脱毛症・粃糠性脱毛症、滲出性中耳炎、マムシ咬傷の治療に用いられている。本発明のようにセファランチンを吸入剤とした場合には、これらの適応症に加えて、SARS-CoV-2の感染抑制薬、COVID-19の予防及び/又は治療薬として特に有用である。
【0010】
本発明において、セファランチンは化学合成されたものでも、タマサキツヅラフジ、コウトウツズラフジ、ハスノハカズラ等から抽出されたものでもいずれをも用いることができる。タマサキツヅラフジより抽出される場合は、セファランチンに加えて、イソテトランドリン、シクレアニン、ベルバミン等のセファランチン以外の他のアルカロイドをも含むタマサキツヅラフジ抽出物を用いることも可能である。セファランチンやタマサキツヅラフジ抽出物は市販品があり、購入して用いることが可能であり、また、タマサキツヅラフジ抽出物は公知の手法を用いることにより、タマサキツヅラフジから製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
興和株式会社
組成物
3日前
興和株式会社
組成物
24日前
興和株式会社
組成物
24日前
興和株式会社
医薬品
24日前
興和株式会社
新規医薬
1か月前
興和株式会社
カプセル剤
24日前
興和株式会社
大腿部用サポーター
1か月前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物
1か月前
国立大学法人九州大学
医薬
2か月前
興和株式会社
光学素子、及び光学設計方法
2か月前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物及びその用途
1か月前
興和株式会社
医薬品
2か月前
興和株式会社
水性組成物
1か月前
興和株式会社
医薬品その6
2か月前
興和株式会社
医薬製剤その六
1か月前
興和株式会社
眼科用組成物 その4
9日前
興和株式会社
緑内障予防又は治療のための薬物療法
2か月前
興和株式会社
非アルコール性脂肪性肝疾患の予防及び治療薬
1か月前
個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
男性用下着
6か月前
個人
穿刺補助具
6か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
乗馬テラピー
2か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
片足歩行支援具
2日前
個人
クリップ
1日前
個人
発熱器具
2か月前
個人
収納容器
1か月前
個人
染毛方法
1か月前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
個人
排便漏れ予防装具
6か月前
続きを見る
他の特許を見る